採集履歴
“2002年 師走” 編 (2)
02.12.31 (Tue) 晴れ Plain 「大晦日、20年前の足跡を再び…」 |
大晦日…思えば2002年は1日たりとも休まずに腕立てをこなしてきた。 そして平均3860回/日(年間総計1,409,220回)を達成…当然自己ベスト(自己満足)の記録だ☆ 一年がけの自分に課した任務を終えると、昨日の余韻もそのままに、ほっとして肩の力が抜けてしまった…それにしても良い天気だわぁ〜。 ところで来年は遂に私も三十路を迎える事になるが、思えばこれまでには、この腕立てやクワガタ採集を始めとした数多くの「みちくさ」をしてきたものだ(そして現在もあちこちで“みちくさ中”である…)。 そう言えば初めてクワガタ採集に行ったのはいつ頃だろう…小1の時「理科展」の課題としてカブトムシの採卵〜羽化までの飼育記を写真付きで提出していたのだから、間違いなく小2の頃だ。 最初は父親に車で同伴してもらってたけれど、そのポイントが自宅からほんの2Kmぐらいの所にあったので、すぐに自転車をこいで、弟を連れて出かけて行くようになったものだ(私の相棒って、当時から変わってないのよね…(^-^; )。 そんな記憶をたどっているうちに、急に近所の雑木林へ足を運んでみたくなった。 立地的にはノコノコ・コクワちゃんぐらいしか望めない環境ではあるが、約20年前に胸を躍らせたあの場所をもう一度訪ね、原点に立ち返りたい。 それに近場なら、ちょいとした散歩気分である♪ …あの頃の懐かしい記憶は、果たして現実のものとして蘇るのだろうか!? |
13:00、もはや2003年の幕開けを待つだけとなった私と相棒は、当然今回の採集の趣旨に意気投合して、近場に足を運んだ…。
まずは車で10分の所…
実はここ、中学時代の駅伝大会で走った事もあるんです(^-^;
色んな意味で懐かしいこの地の植生は、かなりの広範囲に及ぶ「クヌギ・コナラ群落」である。
しかし一応は鉈を持ってきたものの、これと言って削りたい!と思えるおいしそうな材は転がってないみたい。
椎茸のほだ木用材かな…とても「高分級緑地」には値しませぬ・笑
かろうじて発見した腐りかけの切り株をたたいてみると…
越冬中でも一瞬怖〜いスズメ蜂とか…
お約束のコクワちゃんの赤ちゃんとか…
ちょっといかしたオサムシ(マイマイ君)とか…
常連さんがいっぱい出てきてくれました☆
ごく自然の事が当たり前のように起こる…ありがたい事ではありませぬか!
〜 想い出の地(虫採りの原点の地)へ到着! 〜
さぁ到着! わ〜ぉ…180度変わっちゃってます(ToT)。
この林の入口は、当時、畑や荒地の間を走る、Kトラでなきゃ通れないような土を閉め固めただけの、細〜い農道を長々と下って来なきゃたどり着けない場所にあったのに…現在は完成したばかりの、町内を走る幹線道路下にあった。
20年前は湿気が多くて、みずみずしい広葉樹が生い茂っていたはずなのだが…今や篠に覆われ、広葉樹は劣勢の状況である。
皆さんちょいとくたびれちゃったみたい…(^-^;
「子捨て山」と呼ばれたこの場所は、今や道路横の単なる荒地と化していた。
入口の状況。 ちょっと侵入は難しいかなぁ…。
しかし「それはそれ」である。 当時から一緒だった相棒と、再び想い出の地に立ってみると、自然と懐かしさが沸いてくる。
その変貌ぶりも、また感慨深いというものだ☆
ちょっと篠藪が深くて侵入は厳しそうだが、かろうじて山道の跡が見えそうだ…当〜然
「行くでしょう!」
とういう事で、眼前のブッシュの中へ侵入し、ガサガサと少しずつ歩を進めて行った。
おぉ〜!昔はか細かったクヌギやコナラは、極太のそれへと成長しているではないか!
…しかし陽当たりが悪いせいか、いわゆる「生気」が感じられない。
さすがにこの季節でそれを求めるには難があるが、何か寂しげな感じ…もう大分お歳を召されてしまったのかなぁ?
少し視界が開け、陽の差す場所へ出ると、このような背の高い立ち枯れが何本か登場した。
うっそうとした場所に、ひっそりと残された立枯れ…
近くには、手頃な腐材も転がっている。
よっしゃ!少しだけやりますか…と言う事でちょいと削ってみた。
すると蛹室の中で、来年の春をじー…っと待つコクワちゃんが登場した☆
如何なるシチュエーションでも登場してくれる、生命力の強いお方である…(^-^;
コクワちゃん、されどコクワちゃん♂♪
どんなクワガタでも、いてくれると嬉しい♪
(まぁこいつらが絶滅するなんてとても考えられない事だけれど…笑)
そんなわけで、昨日に引続き今日も「田舎」を堪能する我々であった☆
ゔ〜っし! この辺でここは引返すべ!
〜 もうチョビッツ時間があるね 〜
…ということで、車に乗って暫く移動してみる事にした。
すると畑の境界に行儀良く植えられた、30本ほどのクヌギの防風林を発見した。
「おっと、こりゃいるでしょう(夏になれば)!」
と言う事で早速車を降りてチェ〜ック!
陽当たりの良いこれらの木々には「生気」が感じられ、幹の太さもまぁまぁだった☆
よく見れば、この時期であるにも関わらず、しっかり樹液まで出しているではないか!
これは木に活力がみなぎっている証拠である。 これが1本や2本どころはない。
写真では掲載できなかったが、クワガタが入れそうな洞も散見された。
現時点では葉も無い吹きっさらしの状態であるが、夏になったらきっと青々と輝いて
様々な昆虫達が集まってくるのであろう…是非来夏に訪れて、もう一度同じ場所を撮影てみたい!
クヌギの防風林の一部
わずかではあるが「樹液焼け」までしてるじゃんよ!
16:30、もうすぐ日が沈む…ほんの数時間のお散歩ではあったが、
過去の想い出に浸り、夏に期待できるポイントを確認する事ができた。 手応えは大きいでしょう!
充分満足である♪
さぁ〜で、帰っかぁ〜(けえっか〜)!…と、今日も相棒の助手席に座り帰路につくのであった。
(現在は私が連れられている・笑)
今晩は、家で年越しそばを食べてから、小中時代の友人、ともよし、央子らに何年かぶりで会う予定…楽しみだなや〜♪
〜 後記 〜
恥ずかしい話、今日はボーズでーす…(^-^;
けれど我々の昆虫採集ってのは、成果だけが問題ではないのよねん。 趣味の世界なのですから…何よりも自己満足が大事です☆
年末2日間の採集行を終え、我らの中には、地元での昆虫採集により一層のこだわりを持っていこうとする共通の意志が確実に固められていくのであった・笑!
…そんなわけで、2003年へつづく! 良いお年を〜☆彡
〜採集結果〜
コクワちゃん×1♂、幼虫多数 (→全てリリース)