採集履歴

“2005年 ヒラタを訪ねて○千里?” 編(6)



05.02.06 (
Sun) River 「コツコツと追加調査」 
                                                                                                  

カーテンの隙間から入ってきた、眩しい朝陽を受けて目が覚めた。
う〜ん... いい天気じゃん!
実にありがたい。

昨晩は夏期のプチ採集記を2本アップして少々寝不足気味だが
当然今週もヒラタを探しに行っておかねばなるまい。
さっさと朝トレを済ませて
仕度に取り掛かった。

先週、初めて訪れたエリアが
林の規模、環境ともに予想以上のものだったので
再びその地へ足を運びたいと思う。


〜 目的地まで一気に移動 〜


午前 11:20 に家を出発。
この時期、陽のある長さはとても短いため
少しでも移動時間を短縮しようと、料金を支払う事にした... (^-^;


それにしても、ありがたい天気ですね


毎度の事ながら
話がちょっと脱線するが、目的地付近まで近づいてくると
こんな光景を目の当たりにした。

ありゃ〜、どう見ても前輪が浮いているよな... (^-^;
大丈夫だろうか?


おそらくアクシデントでしょうて...。


しかし、車の所有者の姿はどこにも見当たらない。

スミマセン、先を急ぎます...。



〜 廃墟にて幼虫採集 〜


約1.5時間かけて現地へ到着。
普通に下道を走ってきたら、もう更に1時間は要していただろう。

今日は、前回帰り際に見かけた林の周辺から
探索を開始することにした。

小汚い水がよどんでいる、細い水路の周辺には
かなり広い範囲でヤナギが群生している。


汚い水路ですね... (^-^;


遠方を眺めると
背が高く、幹が太い樹齢を重ねた老木がけっこう見受けられる。
極太の立枯れ材も多数あるようだ。

そんな林の冬の光景は、広大な廃墟のようにも見えた。

また、大胆に開墾され
さら地になっている箇所も多々見られ
そこでは、むなしく強風が吹き荒れ、砂ホコリが舞い上がっていた。


手前のさら地にも最近までは木々が生い茂っていたのでしょう...。


とりあえず、前方の林の中に転がっていたカラカラの乾燥材を、冗談半分で割ってみる。

すると... あれ (@_@)??



あれ?(@_@) ノコノコですね...。


ノコノコだ。

木製の丸柱に使われていたような、実に貧相な材中からの登場だったので
ちょっとビックリしてしまった。

因みにここからは、大型カミキリの幼虫が唸るように沢山出てきた。

さぁ、ここは苦手な野薔薇がやたら多いんで、撤退しよう... (^-^;



続いて、先程の用水路の対岸へ移動してみた。
するとどうやら、埼玉からおいでの30名程の団体様が先にこの地で遊んでいる模様。
余暇の過ごし方というのは、人によって様々だね゙ぇ〜☆


いろんな趣味があるものです。


皆さんの邪魔にならないように、林の中へ徒歩で入っていったのだが
大半の方がこちらを不思議そうな顔で見ていた。
斧を携えているのだから無理もないかぁ... (^ ^ゞ

とは言え、迷彩服にモデル銃(…と呼ぶのでしょうか?)を携えている皆さんにも
一瞬ビックリさせられましたが... (^-^;

よく見れば、林の中には至る所にビービー弾が落ちていた。
なるほど... そういう遊びをするにはもってこいの場所だね...。
確かに、サバイバルな雰囲気がするよ!


ここは凄い林ですね〜。


それにしても、ここは本当に “廃墟”といった感じだ。
ただ、ヒラタチックではないなぁ...。


フカフカの材がゴロゴロしてます...。


とりあえず、ドルクスマークは至る所にベッタリついている。


コクワちゃんのマーキングです...。


極太のフカフカ材が、いくらでも転がっていたが
これらには手を付けず引き返すことにした。

目立つ場所だったので、さすがに先行者が沢山いたようだが
オオクワ狙いだったのだろうか?

全て良好な材である事は間違いないが
そんな雰囲気でもない気がする。



また少々場所を移動...。
何故か虫籠が吊してある林の横をスルーして
またまたいいポイントを発見。

これまでに掲載してきたエリアと比べ、雑草が結構生い茂っていた。

早速ヒラタを探すべく、土中に埋まった材を見つけては果敢に掘り起こしてみたが
残念ながら、出てきたのはノコノコのみだった。

この中に1頭でもヒラタが混じっていてくれないかなぁ...。

なんちゃって☆ ... (^ ^ゞ

ノコノコとヒラタの幼虫の見極め方について書かれた報告例は
ネット上でも多数見受けられるので
それだけ両者はそっくりなのだろう。
しかし、成虫の姿形があれほど違うのに、幼虫はどうしてあまり差がないのだろう...。

因みに私は
ノコ、ミヤマ、スジ、オニ、ルリ、ツヤハダ、アカアシ、ヒメオオ、コクワちゃんあたりなら
何とか見分けられる。
具体的にどこが違うの?と聞かれると、正直な話、答える事はできない。
あくまで雰囲気での判断だ... (^ ^ゞ
しかし、雰囲気から悟った結論は結構正解だったりする。

まぁいいや...。

とりあえず、出てきたのはノコノコのみということだ... (^-^;

で、土を掘り起こす最中には
こんな子まで起こしてしまった。

ヤマカガシの子供...。
ごめんねぇ。。。


ヤマカガシの子供です。ちょっぴり生臭いです...。



〜 視点を変えてから、もう一頑張り 〜


幼虫探しが一段落したところで
おおざっぱに、この辺一帯の地理を把握しておくことにした。
マクロな視点で地形を観察しておくことも重要だ。

いったん広い道へ出て、西方へ大きく移動し
湿地帯が見えたところで
凹凸の激しい林道へ突入、そして彷徨いながら
少しずつ、元いたポイント方面へ流していった。

それにしてもまぁ、魅力的な林が多過ぎて目移りしてしまう... (^ ^ゞ
ヒラタを探しに来た事すら忘れて、見事な林の見学に夢中になった。
それだけのんびり構えているという節もあるのだが... (^ ^ゞ

いずれにせよ、これでは逆に今後のポイントの絞り込みが難しいだろうな...。



1時間ほど走り回り、ある程度林と水源の分布を把握できたところで
最後にもう一カ所でヒラタ探しに専念することにした。

そこで選択したポイントはこんな所。


最後はこんな所です。


ポイントへの導入部は、道幅がとても狭かったが
思い切って現場へ近づけば、すぐそばに細い川が合流しており
クワガタを探すにはとてもいい環境に思えた。


斧を持ってフィールドへ飛び込むと
カラスが2、3羽飛び去って、やはりここも廃墟といった感じ... (^-^;

既に夕暮れ前だった。


そしてここでも1時間ほど穴掘りをやって
残念ながら、またもやノコノコを出してしまった... (^-^;

ただ一頭、頭の色が一部変色しているコクワちゃんの幼虫がいたので
おもしろみを感じ、持ち帰って育ててみることにした。

不思議な奴だね〜君は...。


さぁ、時刻は17:10。
相変わらずヒラタを見つける事はできなかったが
今回の訪問では、このエリアの地理を概ね把握できたので
また少しだけ前進した気持ちになれた。

うん、これでいい! 帰ろう。。。


夕暮れ時です... 帰りましょう。



〜 帰り道 〜


来るときに見かけたアクシデント車(前輪が浮いていたワゴン)は
既にいなくなっていた。
あれは事故だったのかしら...。

帰りも高速移動を試みようと思ったが
うっかりインターをやり過ごしてしまい
下道を...。

途中、とある環状線で
前の車をやたらとあおっている、シャコタンの真っ黒い車を発見。
被害を受けている車は、左によって道をあけているのに
あえて追い越さずあおり続けている。
何があったのかは知らんが
私は、こういうのが非常にうっとおしい。
腹が立つ。


あおりまくる前方の車...。こらこら!


実家を中継し、友達との約束があって
津田沼へ...
23:00 きっかりに無事合流することができた☆

自分の部屋に辿り着いたのは0:00過ぎ... (^-^;
本日ストックしてきた幼虫達の寝床作りをして
寝仕度を済ませた時は既に3:00を回っていた。
明日(というか今日)は、私が担当している授業を振り替えているので
早起きをしなければならない...。
やべぇ〜!



〜 後記 〜

これが、採集してきた幼虫の一部。
因みに左がカラカラの乾燥材から出たノコノコで
右が変な頭の色をしたコクワちゃん... (^-^;

 

手間はかかるが
持ち帰って、世話をしながら様子を見ていくのも結構楽しいものだ。

いずれ、成長の跡を追記しましょう...。

毎週毎週、ヒラタを探していて
とても楽しい。
それが、雲を掴むような作業でもだ...。

採集に出かければ、後退する事だけはあり得ないので
結果など気にせず、集中してやれるときに、少しでも動いておきたいと思う。


〜 主な確認種 〜

●クワガタムシ科
 ノコギリ幼虫





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