採集履歴
“2005年 春のカミキリ採集” 編(2)
05.04.29 (Fri) Hill 「ミヤップの郷で、はじまり〜♪」 |
夏日だ。 暖かいというより、暑い。 本来今日は、明日行なわれるイベントに参加すべく 海外へ出発している予定だったが 急遽役目を外れることになり ありがたく、ゴールデンウィークにありつく事ができた♪ 5月に入ると、今度は国内でのイベントが続くので 貴重な連休がいただける今のうちに、やはり行っておかねばなるまい...。 勿論、採集に!... (^ ^ゞ 思えば昨年の今頃は、水棲昆虫を求めて、あちこちへ放浪してたっけ...。 しかし、田植えの時期がバッチリ重なり、水田周辺の水が一斉にリセットされ いまいち収獲がなかったような... (^-^; まぁ結果はどうあれ、ムシ採りによって刻み込んできた数多くの想い出は 全てが美しく、そして懐かしい。。。まさに私の財産である。 なんちゃって!... (^ ^ゞ ははっ☆ そんな事はどうでも良いとして、待ちわびた2005年の春は 前回を皮切りとして、カミキリムシを中心に攻めて行きたいと思う。 ふっふっふ... 遂にこのステージのスタートラインに立つことになったぞ。 因みに前回は、実家の周辺にて トゲヒゲトラ、ヒメクロトラの両カミキリムシを採集することができた。 本日は、遥かに自然度が高い「ミヤップの郷」へ赴こうと思う。 文字通り、毎年夏になると、ミヤマクワガタを沢山確認しているエリアだ。 是非とも、この時期ならではの手応え(カミキリムシ)を得たいところだ。 気温も上り調子だし、非常に楽しみである。 |
〜 ミヤップの郷で、ビーティング 〜
途中でガソリンを入れながら
ミヤップの郷へ... そして第一ポイント「細道」に。
ちょいと時間をさけば
こんなのどかな里山を訪れる事ができるのだから
まだまだ地元も捨てた物ではない。
ここは細道、ミヤマの郷です...。
因みにここは、林道がめちゃめちゃ細いので
以前から細道と呼んでいる。
あ、綺麗な花が咲いている...。
まっ黄っ黄だ!
この花は何でしょうか?どなたか教えてください...。
しかし、残念ながらここにはカミキリムシがついていなかった。
やはり、白色でなければ効率悪しかな??
その他のムシは結構いるのですが...
続いては白い花を探して、ポイント「犬屋2」を抜けて、「A川」へ。
渓流沿いに咲いている綺麗なサクラを見つけたので
早速ビーティングしてみた。
春ですねぇ〜♪
お?遂に本日一頭目のカミキリムシが落ちてきたぞ♪
ふふふ、今日も会いましたね〜。
この時期方々で発生している
トゲヒゲトラカミキリだった。
トゲヒゲトラカミキリ(Demonax
transilis BATES,
1884)
前回、これを1頭見つけた時は嬉しかったなぁ〜。
今日は、標本用にもう少し確保しておきたいところだ。
その後、ポイント「水浸し」方面から、通い慣れている
お決まりのルートを抜けて行こうとすると…
あらら、道路閉鎖中... (-_-;
オレンジ色と黒のシマ模様がくっきりと目立つバリケードに
行く手を阻まれてしまった... (^-^;
近年、この辺の山林河川は、急速に開発が進んでいる。
それに伴って、ここも道路工事が開始されるのだろうか??
主要なハルニレの樹など
道路際の樹や、その枝がどんどん切られているし
ムシ屋としては、ちょっと心配。。。
確かに道が狭くて、崖崩れなどの危険も伴うルートではあるが
拡幅整備でもされれば、交通量も多くなるし
当然周囲の環境は変わってくるだろう。
しかし、総論と、ちっぽけな各論は別ってか... まぁ、仕方ないね... (^-^;
やむを得ず、2年ほど前に通った経験がある
大神の林道を選択し、一端高度を上げる事にした。
しっかし、相変わらずこちらも幅員が狭いなぁ...。
そんな訳で、滅多に出くわす事がない対向車には、随分と迷惑をかける事に...。
とあるカーブでは、待避所まで百メートル以上もバックしていただいた。
どうもスミマセン...m(__)m
こういう事も、あるんだよねぇ〜 実際... (^-^;
その後、何とかこの山の頂上と思われる場所まで登りつめ
キョロキョロしながら、目ぼしい花樹を見つけては、叩いて回っていると
やがては、山の北側斜面から麓へ抜ける事になった。
随分遠回りをしたものだ... (^-^;
下山するとすぐ、眼前にピンクの八重桜が満開の手頃な駐車場を発見。
それまで結構走りっぱなしだったので
とりあえずそこへ車を停めて、今度は歩いて周辺をチェックしてみる事にした。
それにしても、この八重桜、綺麗だけどムシがいそうにないなぁ...。
直感でそんな気がしたのだが
実際にあんまりいなかった... (^-^;
ややや?
ふと遠方に目をやると、陽当りが良さそうな場所に
白い花を綺麗に咲かせたリンゴの樹が植えられているぞ。。
むむぅ〜、こちらのサクラより、あちらの方が俄然気になるな...。
あっちの白いのが気になりますねぇ。
黄色やピンクなどの色付きの花よりも、自然と白色の花に目が行ってしまう。
八重桜はさっさとスルーして、そそくさと、気になる方へ...。
それにしても、どう見たってこの樹は、どなたかが植えたものであろう。
よって極力遠慮気味に拝見...。
前回同様、モモチョッキリが沢山ついていたが
めでたく、こんなカミキリも見つける事ができた☆
最初は、小さくてハムシ類かと思われたが
弟の指摘もあり、良く見てみると
初採集のカミキリムシだった!
キバネニセハムシハナカミキリという。
まさに、この時期ならではのカミキリムシである。
また、ハナカミキリ亜科の仲間は、これまであまり採ってないので
とても嬉しい。
キバネニセハムシハナカミキリ(Lemula
decipiens BATES,
1884)
それにしても小っさいなぁ... こいつ。
うむ!頑張って展足しなくっちゃ☆
その後、ポイント「O神社」、「B屋」を抜けて、ポイント「Sきょく」方面へ...。
この辺りはタガメエリアでもあるので
そろそろいるかなぁ??
なんて期待しながらチェックを入れてみたのだが
さすがにまだちょっと早すぎたみたい... (^ ^ゞ
しかしあと3週間もすれば、黙っていても自然と見つかる事だろう...。
さてさて、今度は水田沿いに走る農道をゆっくり流していくと
前方からウワミズザクラが見えてきた。
陽当たりが良く、水気が多いところに良く生えているという。
「猫じゃらし」みたいなフワフワがいくつもついている変わったサクラだが
るどるふ先輩的に言わせてもらえば
いわゆる「集虫力」が高い花だと思う。
実際に、凄い量のムシがたかっていた。
ムシがワンワン湧いてます。
じ〜っと頭上の花を眺めていくと...
沢山のハチ、蛾、ハムシ、アリなどが確認できる。
これならカミキリもいるでしょう!
面白い花ですよね☆
このサクラは、ビーティングをやっても
大して花が落ちないし
自然発生的なものなので
遠慮なく行かせていただこう... (^ ^ゞ
バシバシ! っと... ん?
おっと〜、またまた会っちゃいましたね!
トゲヒゲトラカミキリ(Demonax
transilis BATES,
1884)
この子らは、やはり今が旬のようだ。
更にはペアも!
ピンボケですが、ペアです☆
いや〜、いっぱいいるなぁ♪
これだけ採れれば、もう充分でしょう!
そしてそして、先程のキバネニセハムシハナカミキリ同様
この時期に押さえておかねばならない
もう一種類のハナカミキリも2頭ほどゲット!
ヒナルリハナカミキリである。
ヒナルリハナカミキリ(Dinoptera minuta GEBLER, 1832)
写真では黒くなってしまったが
実際は青緑色に輝く綺麗なカミキリムシだ。
これまた小っさいの〜。。
でもねぇ〜、それが結構嬉しいんだってば☆
君らさ... 可愛いぞ!
〜 陽が傾いたら、おしまい。 〜
16:30…今日は昼飯を抜いていたので
完全にエネルギーが切れてしまった。
そろそろ近くのコンビニへ行って栄養補給しなければ。。
おにぎりと、デザートには最近マイブームになっているグリコの “とろ〜りクリームプリン” を。
ふぃ〜っ♪
食べ物が胃袋に入ると
ホッとする... (^ ^ゞ
まさに生き返るようだ・笑!
さぁ、元気になったところで
第2ラウンドの始まりだ。
とりあえず、先程ヒナルリハナカミキリを採った場所の近くへ戻ってみる事にした。
むむむ!? またもやウワミズザクラを発見!
ならば、さっきの延長戦と行こう♪
気分良く車を降りて、樹上の花を見上げてみた。
しかし、あれ?おかしいな...。
残念ながら、アリんこ以外殆どムシがついていなかった。。
その後、主がお住まいのポイント「石2」周辺、「みんなの公園」付近を調査してみたが
やはり、そちらでも全く駄目だった... (^-^;
どうやらムシ達が急速に減っている模様...。
ある時間帯を境に、パタリと活動をやめちゃった様だ。
まだまだ明るいが
日中の様な、陽の当たる暖かい場所が少なくなってしまったと言う事だろうか...。
ならば、そろそろお開きという事かな...。
エネルゲン補給による、せっかくの気合いも、空回りといった所か。
しかしまぁ、とりあえず本日もまた、未採集のハナカミキリという嬉しい収獲があった事だし
よしとしようではないか。
連休は、明日、もう一日残されている事だしね。
そんなに急ぐ必要はないって... のんびりと、楽しんで行きましょうや☆
〜 後記 〜
18:30に帰宅。。。
今回は、これまでに採集した事のない
キバネニセハムシハナカミキリ、ヒナルリハナカミキリ
をゲットすることができた。
いずれも、この時期に押さえておくべき種で、ひとまずノルマ達成といったところ☆
また、コレクションの中では数少ない、ハナカミキリ亜科である事も嬉しかった。
それから、ある程度事前に感じていた事だが
花の色は、やはり白が一番効率良く採集できるのかも...
また、ムシは陽当たりが良い場所を追って
絶え間なく移動し続けているような気がする。
故に、陽が傾いてきたら、さっさと採集を切り上げるのが正解のようだ。
ちょいとばかり、この判断は早計でしょうか??... (^-^;
まぁ、これから少しずつ場数を踏めば
そういった事も、身を以て分かって行く事になるだろう。
本日は、無事にスタートラインに立つことができた。
これから徐々に、されど着実に経験を積んで行きたい。
当然、連休2日目も出陣する予定だ。
〜 主な確認種 (持ち帰り頭数) 〜
●ハナカミキリ亜科 | ||
キバネニセハムシハナカミキリ | : | ×2 |
ヒナルリハナカミキリ | : | ×2 |
●カミキリ亜科 | ||
トゲヒゲトラカミキリ | : | ×5 |