採集履歴

“2004年 プチ採集” 編(3)



05.08.28 (
Sun) Plain 「クワ畑にて...スズメバチにちょい刺しされる」 
                                                                                                  

今週末も、実家へ帰っている。
しかし今回は、昼過ぎまでどこへも出かけず、ひとときの休息をとっていた。
“夏のカミキリ採集”も、私なりに納得のいく形で終了できたし
ホッと一安心といったところか。。。

両親は知人の家へ出かけているので、私は家でお留守番。。
時計の針は、既に16:00を指していた。

ふむ、せっかくなんで、私も近場へ散歩に出かけてこようかな...。


〜 クワ畑へ 〜


先日、おとうとが父と一緒に、近所のクワ畑でキボシカミキリを見かけたというので
私もちょっと懐かしくなり、その場所へ行ってみることにした。

キボシカミキリといえば、私が小学生の頃までは
実家の前面に拡がっていたクワ畑で、クワカミキリと共に沢山発生していたため
わざわざ探さなくとも、自ずと視界に入ってきたものだが
クワ畑が切られてからは、久しく見ていないような気がする。。

また、おとうとは本種と同時に、やはりクワをホストとするトラフカミキリも採集したそうなので
運が良ければ私も見ておきたい。


田舎道を行きます。。


で、家を出て約10分後には現場へ到着。。
夕刻とは言え、この時期にしては結構冷たい風が吹いており、夏の終わりを感じさせる陽気だった。



実家の近所には、放置されたクワ畑が沢山あります。


先日、おとうと達が訪れたという畑のクワは
全体的に背丈が高く、伸び放題といった感じで
人の手によって管理されているとは思えない状況だった。
むしろクワ林と言った方が正解かも...。
この様な完全に放置されたクワ畑は、実家の周辺に結構ある。。

幹や枝の表面には、いたる所にキボシカミキリの脱出口があり、葉っぱには食害の痕が多数見られた。
何だか、好き放題にやられているといった感じ。。
こりゃ、簡単にご対面できそうだ。


こんな感じです。。


お!早速発見。
でも、ちょっと高すぎる〜。


いました〜☆


なので、手にとってから撮影。



-キボシカミキリ
-Psacothea hilaris
PASCOE, 1857



本格的にカミキリを採集するようになって
あらためてこいつを見てみると
随分とイメージが違って見えるものだ。
意外と格好いいかも☆
珍しいカミキリムシだったなら、美麗種と呼べる部類に入るんじゃないかなぁ??


で、林の手前の方は、う〜む... 不毛の地って感じ。... (^-^;



枯れまくりです...。


しかし地中では、アブラゼミを育んでいる模様。。



されどセミを育んでいるみたいです。。


ややや!?


地上5mほどの所に...


間違いなくあれもキボシカミキリでしょうなぁ〜☆



あの食べ痕、ヒゲ... 間違いないでしょう。


捕虫網を持ちながら、ジャンプして振り落とすと...
やっぱり、正解だった♪



いくらでもいるようです... (^-^;


闊歩する♂。


結構、すばしっこく動き回ってます。。


あらら?この子は可愛いじゃん♪
“泥まみれ” がトレードマークのニイニイゼミの抜け殻です☆


赤ちゃんみたい☆


せっかくなので、クワ畑の3大害虫の残り2つ、クワカミキリとトラフカミキリも見ておきたいのだが...
どうやら今日はお留守のよう。。

ま、いいや... (^ ^ゞ


ここで、アクシデント発生。。。

樹上を見上げながら、お構いなしに手前の枯れ枝群の中を彷徨っていると
いきなりスズメバチンが数匹飛びかいだした!

そして案の定、その内の一頭が私の左ふくらはぎへとまる。

やば!

そう思った瞬間、素手でそいつをうまく叩き落とす事ができた!
…が、それと同時に刺されちまったぁ〜!

ズ〜ン!!

痛ぇ〜!” と言うより “熱ぅ〜!” と言った方が良い。
一気に何かを注入されたって感じ。。

でも、幸いズボンの上からだったし、とまると同時に叩き落とせたお陰で
いわゆる “ちょい刺し” で済んだようだ。

昔、何度かアシナガバチに刺されたことがあったが
腫れ、および変色の度合いが、その時ほど、ひどくはならなそうだ。

あぶねぇ〜。。

一時は、片足を引きずって歩いていたが、時間が経てば
回復してきた。

いやいや、ホント良かった... (^ ^ゞ


おとうとから連絡が入ったのでその事を告げると

なんと、「バカだな〜」と言われた。... (^-^;

ひどい・笑。

むこうさんは、仕事を一時抜け出して、近所の河川敷でクワカミキリを見つけたらしいが
逆にキボシカミキリはいなかったみたい。。

正直な話、お互いトラフカミキリが見られれば良かったのだが...

さて、この辺でここはおいとましましょうか。。



〜 クワ畑、その2。 〜


せっかくなので、帰り際、実家の裏手にあるクワ畑にも立ち寄ってみる。


もう一ポイントぐらい寄っておきましょう。


どうやら、こちらでも大発生の模様 ... (^-^;


完全に彼らの支配下にあるようです... (^-^;


そして、トラフカミキリはいなし...。

だけど、嫌いじゃないっすよ、昔から馴染みのある君らの事ですから。。



-キボシカミキリ
-Psacothea hilaris
PASCOE, 1857



2時間弱の短い×2お散歩だったが
地元のカミキリムシに触れ、割と楽しい時を過ごすことができた。



〜 後記 〜

今日は、3日間続いている地元のお祭りの最終日。
遠くから、太鼓や笛の音色にまじり、若者のかけ声が聞こえてくる。

実家で暮らしていた学生時代は
これが聞こえなくなると、「あぁ、夏休みが終わるんだなぁ...」
なんて、しみじみと感じていたものだ。。

今夏は、春に引き続き、カミキリ採集を中心に生活を回してきた。
そして、慌ただしかったムシの同定、標本作製にも区切りをつけ、ホッと一安心している今日この頃。。
お散歩も、たまにはいいものだ☆

何となく原点に立ち返り、一息入れたところで
次回からは、“秋のカミキリ採集”にトライしてみようかと思います。。


〜 主な確認種 (持ち帰り頭数) 〜

●フトカミキリ亜科
 キボシカミキリ ×2





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