採集履歴

“2006年 H市調査” 編 (6)



06.05.13
Sat) Plain 「プチ採集。雨の中で一種類追加」 
                                                                                                  

カーテンを開ければ、やっぱり。。
よりによって、本降りじゃんよ... (^-^;

でも、ちょっとぐらいなら何とかなるでしょ??

天気予報で、週末が雨続きだという事ぐらい
充分に分かっていたつもりだが
今回も、相変わらず昨晩から帰郷しており
性懲りもなく お昼前から市内を散策したいと思う。... (^ ^ゞ

その事だけを楽しみに 日々お仕事をしている私ですもの...
とりあえず行っとかないと☆... (^-^;

おとうとは、キク科のヨモギにつく キクスイカミキリを手堅く採っておきたいそうだ。
なるほど、なかなかタイムリーな話である。


〜 あっけなく 〜


11:00 に実家を出発。
まずは、ここのところのお約束、ネジロくんの確認へ。。

道端のちょっと奥まったところに 何本かのタラノキが生えているので
びしょ濡れになりながらも、ブッシュをかき分けチェッキング!

しかし... またもや、いない... (^-^;

ここでは昨年から実績があり、10日前には、おとうとが初物を一頭確認したばかりなので
是非私も!と思っていたのだが
本日も空振りしてしまった。。

この雨風じゃ仕方がないかな... (^-^;


ネジロポイントにも、ヨモギは生えてます☆


おとうとの方はと言うと、早速ヨモギをチェックし始めているようだ。
ヨモギは、どこにでも生えている雑草なので、非常にとっつきやすい。

すると、いきなり...

お〜〜〜い!

と、呼ぶ声が。。

え゙っ... (@。@)!?

なんと、ここへ来てわずか5〜6分。。
いとも簡単に発見してしまったようだ。

あまりにも早すぎで、ちょっぴり拍子抜けしてしまった。... (^-^;

で、早速 そのキクスイカミキリを見せてもらう。

うぉ、本当だ!

うひゃ〜!ちっこくて可愛らしいなぁ。。

真っ黒なボディに、オレンジ色のアクセントがなかなかオシャレである。


.キクスイカミキリPhytoecia rufiventris GAUTIER, 1870


光量不足... ピンボケですが、サイド・ビュー。


とは言え、このキクスイカミキリ...
幼虫が、キク科の植物を 茎の中(髄の部分)から根株へ向けて
食害するので、菊の栽培家からは大変警戒されている。

しかしながら、H市内では未記録のカミキリムシであるだけに
我々にとってはありがたい一頭であった。

雨風をしのぐため、ヨモギの先端の芽の中に 必死でうずくまっていたそうだ。
残念ながら、その様子を写真には収めていないが
こんな悪天候の中、こんな丈の低いヨモギに、よくぞいてくれた。


ここにいたそうです☆



〜 第二弾 〜


そんな我々も、一層強まってきた雨風に耐えられなくなり、車の中へ撤収。。
調子に乗って出撃してきたとは言え、風邪をひいちまったら元も子もない。... (^ ^ゞ

始まったばかりではあるが、本日のところは早くも終了と言う流れになった。
(ただし、手応えはあった☆)


帰り道...
先日、スギカミキリを見つけた林を抜け
自宅まで、わずか数百メートルのところまで引き返した時だった。

ふとみると、道端には やや丈の高いヨモギが群生している。

市内では そこら中に生えているヨモギであっても
何となく 「ここのはいいな... 」 と感じられた。

よし、一応見てみるか... (^ ^ゞ


ここのは、何となく気になりました。


車を飛び降りて、様子を見ると...

あ! いた☆

やはり、葉の隙間に潜って雨風に耐えていた。。
よしっ、今度は採る前に撮ってしまおう。。


見つけた私を、おとうとが撮ってました... (^ ^ゞ


とりあえず私から撮ったが、やはりここは
接写可能なおとうとのカメラで再度パチリ☆


小型種の撮影は、任せとけって☆


うん、なかなかいい♪



キクスイカミキリPhytoecia rufiventris GAUTIER, 1870



これでキクスイカミキリの自然体の写真を無事に収めることができた。
先程(1頭目)の個体も、こんな感じでたたずんでいたという。

いやいや、ここへ立ち寄って良かった☆

こんな悪条件の中、こんなにもあっさりと見つけられるようでは
天候さえ良ければ もっと沢山行けるのだろうな。。
明日、雨が上がればもう一度チェックを入れに来てみよう☆



〜 後記 〜

わずかに1時間、超が付くプチ採集の中で
バッチリと県内92種類目(R地区39種類目)のカミキリムシを追加する事ができた。

まぁ、いるだろうとは予測されたけれども
この辺りからは、公的な記録が残されていないので
一応、新産地と言う事になる。

以前にも記したが、最近は 例えごく当たり前の出来事であっても
それを正確に記録していく事を 常に念頭に置いている。

今後も、手堅く採れるカミキリムシは、なるべく多く確認しておきたい。


- 追記 -

 翌日(06.05.14)、晴れ間が見えた瞬間に同じポイントへ様子を見に行くと...
 いました×2、いっぱいいました♪
 せっかくなので、ペアの写真を載せておきます。

  キクスイカミキリPhytoecia rufiventris GAUTIER, 1870


 それから、産卵箇所から上の部分(茎)が倒れてしまったヨモギの痛ましい様子なども... (^-^;

 


〜 主な確認種

●フトカミキリ亜科
 キクスイカミキリ ×2 (※翌日14日、9頭追加。)





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