採集履歴

“2007年 R地区調査” 編 (14)



07.03.30
(Fri) Plain 「帰り道で」 
                                                                                                  

2006年度の、最後の出勤日に
残された最後の休暇をとってしまった。
そう考えると、下半期は効率よく休暇を消化したと言えよう... (^ ^ヾ

午前中は、トレーニングと部屋の掃除、洗濯を済ませ
ある程度、洗濯物が乾くのを待ってから
14:00 に荷物をまとめ千葉を出発した。

これから土日にかけ、実家でゆっくりしてこよう。。
もはや春休み気分であった。

例え道が混んでいても、15:00 過ぎには茨城県入りできるので
今日は、ついでにスギカミキリの新たな記録地を増やしながら帰宅できればと思う。

陽が随分長くなったので、まぁそれなりに楽しめるだろう。


〜 高速移動 〜


うひゃ〜、青空がとても綺麗だ。。
照り付ける陽射しも眩しい。
まさにムシ採り日和ではないか...

日頃は、こういった機会を随分無駄にしているんだろうなぁ... (^-^;
(→ムシ採りのことしか頭にない怠惰な人間の考え... (^ ^ヾ)

とにかく、高速道路も非常にすいているし
凄く気持ちが良い!


バビュ〜ン!!


快晴、と言えましょう♪



されど、スピードの出しすぎには注意せよ!
あの時の再現だけはごめんだ。... (^ ^ヾ
少なくとも、今年の9月いっぱいまでは、1点の減点も許されないのだ。。(^-^;


私の制限速度です... (^ ^ヾ



〜 茨城入り 〜


高速を降りたとたん、やや道が混み始めたが
それでも 15:30には、茨城県南部で手頃なスギ林を見つけることができた。


一度は通り過ぎて、Uターン...
そこまでの環境ではないにせよ
気になれば チェックを入れます。



とりあえず、この様な新しい羽脱孔が多数見られる。。
良し×2 ♪



孔の内壁に、まだ粉状のカスが
付着しています。



ならばあとは、付近の洞や、樹皮の裏側に新成虫が潜んでいるかを
見極めるだけ... まぁこれは運まかせである。。

で、結果は...

うほほっ♪ ラッキ〜☆彡

樹皮めくれの隙間に めでたく一頭目を確認できた。


いました♪


手にとって、改めて撮影。。
上翅の斑紋が消えかかっている黒い個体だった。
標本用のサンプルとしては、なか×2 味があっていい☆




スギカミキリ
Semanotus japonicus LACORDAIRE, 1869



とりあえず、幸先良く 無難に新しい産地を見つける事ができた。


では、更に歩を進めよう。。

最終的には実家方面へ向かうわけだが

どうせなら知らない道を選択してハンドルを切っていくのが
こういった時の私なりのセオリーだ。


いろんな道を勉強中です。。


しかし、結局は すぐに知っている道に出てしまうのだが。。(^-^;
ただ、こういった経験を繰り返す事によって
断片的な記憶が 一つ×2 繋がっていくのだ。

で、以前にも一度やってきた事がある材場へ辿り着いた。

タブノキの他、常緑広葉樹の伐採木が積んであるようだ。
すぐ横には、スギの丸太も大量に積んである。
昨年は、エノキ、ケヤキの丸太が積んであった。

キスジトラだけが群がっていた記憶があるが
今夏も、何らかのカミキリムシがやってくるだろうか??


一応、覚えておきましょうか...


流れ... 流れて、実家にぐっと近づいた頃。。。

某神社の周辺にあったスギ林が目にとまり、ブレーキを踏んだ。

ただ、車を降りて いざ良く見てみると、林の外れに
背が高いスギが 1本だけポツンと生えており
何となく、そちらの方が魅力的である。

幹の太さは良し、陽当り良し、風通しも良し。。


車の右側に生えているスギです。。


そして、新しい羽脱孔も多数あり☆


いくつも見られます。


真っ先に気になった 小さな洞を見つめ
覆いかぶさった樹皮を
はがれない様に ゆっくりめくってみると...

イエ〜ス! またおりました♪


正解すると、嬉しいものです。


今度は、オーソドックスな斑紋を残した美しい個体であった。


スギカミキリ
Semanotus japonicus LACORDAIRE, 1869



これにより、本日は 未記録地 2ヶ所から
本種を確認できた事になる。

あくまでも 帰る 「ついで」 の話なので、これぐらいやっておけば
ひとまず、任務完了として良いだろう。



〜 自然環境保全地域 〜


最後に、一昨年は軽くスルーした
自然環境保全地域に あえて立ち寄ってみた。

この類の地域を訪問した際、最近では必ず記録として残しているブラックボードの写真を
まだここでは未撮影なのである。

また、スギや ヒノキがメインなので、かつてはあまり魅力を感じなかったが
たまたま 今回のターゲットには持って来いのシチュエーションだったので
念のためにチェックを入れておきたい。。


写真を撮りに、再びやってきました。。


人工林というのがどうも... (^-^;


しかし... またも出ましたね〜っ、アオスジアゲハ... (^-^;
それほどまでの指標なのだろうか。。

とりあえず、手堅くボードの撮影を済ませ
板書の内容を しっかりと記憶してから、林の中を徘徊してみた。。

因みに、新たなスギカミキリを見つけることはできなかったが
羽脱孔はあちこちで見られたので
まぁ当然と言えば 当然なのだろうが、ここにも棲息しているのだろう。
いすぎて困る害虫だからね... (^-^;


さてと、懐かしい17:00 の鐘が鳴った。
本格的に家路に着こう。。



〜 後記 〜

そんな訳で、今回の流れは 帰宅途中における
スギカミキリの新たな記録地の確認作業であった。
正味1時間30分ぐらいのドライブで
結果的に 2地区も見出せれば、今日のところは御の字であろう。
新しい道も覚えたし、またひとつ経験地がアップした。

しかし、ホントに暖かくなったもんだなぁ...
そよ吹く風が、非常に生ぬるく
久しぶりに、ホトトギスの さえずりが聞こえた。

これから、6月、7月にかけ
やることがドン×2 増えるんだろうな。。

今シーズンは、採集、標本制作、採集記の執筆、記録の取り纏め... など
昨年よりも一層 作業に集中力を要するだろう。

喜びを味わうぐらいの余裕は残し、強気で挑みたいものだ。


〜 主な確認種

●カミキリ亜科
 スギカミキリ 2exs





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