採集履歴

“2007年 まだ見ぬエリアを訪問” 編 (3)



07.04.29
Sun) Mt 「ヨコヤマがいたブナ林へ」 
                                                                                                  

前々回に記述したブナ林への訪問から、まだ10日も経たぬうちに
県内における、更に新たなブナ林の存在を知り、興味がわいた。

手持ちの資料を見る限り
当ブナ林が存在する山からの、公的なカミキリムシの記録は
前々回同様、やはり暫くの間(1986年以来) なさそうである。

ならば、勉強の意味も兼ねて 早速材採してこなければならないだろう。。

また、当地に惹かれた最大の理由は
84年、85年に、ヨコヤマヒゲナガカミキリが一頭ずつ
確認されている事である。

周辺の環境が、当時のままに残されているのなら
きっと相応のブナ帯が存在しているに違いない。。

春の晴天の下、今回は父と yasu も同伴で 11:30に、家を出た。


〜 材採 〜


目的地までは、そう遠くない。。

道中、牧場のサイロの話、植物の学名の話など 色々と問答を繰り返していたら
あっという間に山の中腹に辿り着いてしまった。。


山道の待避所に車を路駐し、昼過ぎから3人で登山を開始する。

陽当たりが良い場所では、花に集まるトゲヒゲトラカミキリを3頭ほど見る事ができた。
少しずつ、春のカミキリムシが動き始めているようだ。。



まずは、スギ林のアスファルト道を登りました。



で、最終的には、猛烈な急傾斜を登山。。

(結構しんどい... (^-^;)

さぁ、この上には、いったいどんな素晴らしい光景が待ち受けているのだろう??


ありがたい事に、ロープが張ってありました♪



わ〜ぉ! w(◎。◎;)w


遂に山頂付近へ辿り着くと... ビックリ!
そこには、想像以上に見事なブナ林が広がっていた。

山肌一面に、樹齢を重ねた極太のブナが何本も見受けられる。
それぞれ、もの凄い貫禄だった。。





ふと見ると、大木の根元には、羽脱孔が。。。
孔径のサイズといい、ヨコヤマではなかろうか!?

わはは... そんなわけないかぁ〜☆

まぁ、そういった夢みたいな想像をしながら山中を歩き回る事が
とても楽しいのだ。。(^ ^ヾ


時折、羽脱孔が見受けられました。


という事で、材採に移ろう。。

今回は、落ち枝が何ヶ所かにまとめて積んであったので
採集が非常に楽チンだった。


山の管理者に感謝ですね♪


これまでの経験から考えれば
なるべく太く、断面に食痕が見える材が良い。
しかし、あまり太すぎると 重くて持ち帰れない... (^-^;

非常に魅力的な材もあったのだが
直径が約20cm、かつ長さは120cmを越えるものであり
さすがに諦めざるをえなかった... (^ ^ヾ


とりあえず、約1時間ほどの滞在で、充分過ぎる材採ができた。

いやぁ... ここで灯火をやったら、きっと面白いだろうなぁ。。

今回は、新緑のブナ林を 心ゆくまで堪能し
今後への期待を膨らませながら下山した。


なか×2、見応えがありました。



〜 後記 〜

久しぶりに ラーメンなんぞを食べながら
早々と、16:00過ぎには帰宅した。

今回も、初めて訪れたブナ林の、想像以上のスケールに感動した。
過去にヨコヤマヒゲナガカミキリがいたという事実も、充分にうなづける環境だった。

果たして、20年を経た今も健在なのだろうか??
非常に興味がわくところである。

その為だけに、一度灯火を張ってみるのも面白いかもしれない☆


また、今回は写真を掲載していないが、山頂からの眺望が非常に良く
たま×2、新緑も美しい時期で、ラッキー☆彡だったと思う。

また、脚を運ばねばならないだろう。


.. クワサビカミキリ
フチグロヤツボシカミキリ
フチグロヤツボシカミキリ
シロオビチビカミキリ
シロオビチビカミキリ

シロオビチビカミキリ

1ex., 07.05.04
1ex., 07.05.12
1ex., 07.05.13
1ex., 07.06.08
1ex., 07.06.10
1ex., 07.06.14

 今回分の材です。
 結果は、写真の右側に随時追記したいと思います。。



〜 主な確認種

●カミキリ亜科
 トゲヒゲトラカミキリ 3exs





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