採集履歴

“2007年 想い出のアルバム” 編 (1)



07.08.16
(Thu) Mt 「未知なる天然林を求めて」 
                                                                                                  

念願の灯火を成功させて以来
私は、故郷のまた新たな素顔を知ってみたくなり
再び未知の山を登ることにしました。

本日、目の当たりにした景色を
写真メインでご紹介いたします。。m(_ _)m


〜 登山 〜


どこの山も、始めは植林地から始まります。。


植林地 @12:45



早速 カミキリムシを見つけました!


アカハナカミキリ
Aredolpona succedanea
LEWIS, 1879



私の背丈より少しだけ高い植林の中を這い上がります。。


植林斜面 @13:03



遠くに、わずかながら 広葉樹林帯が見えました...
何とかして、あそこへ行ってみたいです。


広葉樹林帯 @13:10



振り返れば、今日一番の見晴らしです。

林業を営まれる皆様は、こういった景色を眺めながら
日々、汗を流しておられるのでしょう。。


  我が故郷 @13:21




〜 尾根渡り 〜


尾根に乗ると、年季が入った立枯れを見つけました。


立枯れ @13:27



なんと、ブナが現れました!


ブナ @13:35



様々な樹種が混生しているようです。


混生林 @13:40



高齢樹は、やはり圧巻です。


ブナの高齢樹 @13:40



傍らには、モミの巨木も散見されます。。
天然林と呼ぶにふさわしい環境かもしれません。


混生林@13:50



そのまま尾根を辿っていくと、明るみに出ました。


モミの立枯れ@13:55



倒木が、行く手を阻みます。。


行く手を阻む倒木@14:00




〜 カミキリムシ 〜



どれぐらい上がってきたのでしょうか??
随分涼しいです。

広葉樹の倒木が より目立つようになり
そこには、カミキリムシも集まっていました。


ヒゲナガゴマフカミキリ
Palimna liturata
BATES, 1884



ニイジマトラカミキリ
Xylotrechus emaciatus
BATES, 1884



この他に、ウスイロトラカミキリ、コバネカミキリなどを目撃しました。

更に歩を進めると、再びブナを中心とする混生林が現れました。
最初に見た広葉樹林帯は、おそらく ここだったのだと思います。

今日は “良いもの” を沢山見ることができました。


混生林@15:05




〜 後記 〜


登って来た道を見失ってしまい、一時は途方にくれましたが
下方から かすかに聞こえてくる清流の音を頼りに
夕暮れ前には、何とか無事に下山できました。

今回は、初めて山の中で恐怖を感じました。。
ですが、それだけに故郷の偉大さを感じました。

たまには、こういった旅も楽しいです。


夕焼け@18:37



〜 主な確認種

●ノコギリカミキリ亜科
 コバネカミキリ
●ハナカミキリ亜科
 アカハナカミキリ
●カミキリ亜科
 ウスイロトラカミキリ
 ニイジマトラカミキリ
●フトカミキリ亜科
 ヒゲナガゴマフカミキリ





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