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“2007年 師走” 編 (9)



07.12.14
(Fri) Mt 「裏の世界へ」 
                                                                                                  

6:00 のアラームで、何とか目が覚めました。
昨晩の帰りが遅かったせいでしょうか?
それとも、先週末の疲れが まだ残っているのでしょうか??
身体がだるく、思うように動けません。。

けれど今日は、後回しにしておいた お楽しみの「裏道」へ
予定通りに向かわなければなりません...
2007年は、もう たったの 18日しか残されていませんから。。

と言う事で、今年も “師走編” を掲げ 1年を 〆括っていきたいと思います。


〜 寄り道をしながら 〜


強引に 1時間のトレを済ませ、シャワーを浴び 9:00 に家を出ました。

それでも 相変わらず 気だるさがとれません。。

暖かい陽射しが、眠気を誘います。。

今朝は、道路工事、事故等により 方々で渋滞してました。。
こんなペースだと、つい ボ〜ッ... としてしまいます。。


3車線なのに 渋滞です。。@10:14



某市内を抜けると、徐々に流れ始めました。

おお〜、傍を颯爽と走るのは
我が故郷を代表する ダイナミックな絵文字に彩られた看板車であります。


茨城の有名な絵師による荒波を越えて...



ぐい×2 と 北へ突き進んでいきます。。


山並みが見え、だん×2 気分が乗ってきました!



家を出発してから 2時間40分が経過...

せっかく調子が出てきたところですが
必要な道具を借りに こんなところへ立ち寄ることにしました。


Y氏の職場 (因みに後ろはパト)... @11:38



許可も取らずに、勝手に敷地内へお邪魔して 一方的に電話連絡... (^ ^ヾ

え〜と... あぁ、いました×2 !!


お弁当屋の おばちゃんじゃありません。



コンタクトは、ものの 1、2分。。
彼の車に入っていた道具を預かり、先を急ぎます。
午後も 頑張ってくだされ!


この人に用事がありました。



と言う事で、家を出発してから 3時間20分が経過...

ようやく、目指す山々が見えてきました。

一日のうちで、最も明るい陽射しを浴びながら 軽快に飛ばします。


大変良い天気です。@12:19



標高が上がるにつれ、気温は どん×2 下がっていきます。
まだ中腹にも達していない段階で 既に一桁表示です。。



気がつけば、車内の温度とに
かなりの開きが出ているようです。



うね×2 と蛇行した登り坂を越える頃には
車の往来が殆どなくなりました。

そこで、少しだけ外の空気を吸ってみたくなり
いったん 車を降りてみました。

谷底から かすかに聞こえてくる、渓流の音に耳を澄ましていると...

ひゃ〜〜!冷たいっ。。(>_<)

まだ雪は積もってませんが、吹き荒れる強い風に いささか厳しさを感じました。


乾いた空気が、とても冷たいです。。




〜 魅惑の林道 〜


40分程 迷った末に ようやく本命の林道へ辿り着きました... 13:20。
いつも地形図上で眺めていた細い路線ですが
情報が全くないので ワク×2 します。

小川に沿って流していくと、すぐに樹齢を重ねたミズナラ群が目立つようになりました。
想像以上に 自然度が高そうです。 おそらく、手つかずの天然林でしょう。

こんなエリアが身近にあったなんて... まだ×2 勉強が足りません。。

そして、何の前触れもなく 極太のブナが現れました。。

わ〜ぉ... (◎。◎;;


中央奥に、薄っすらと ブナが見えます。。



それも、一本や二本どころではありません。



理屈抜きに、ブナは いいものです。



すごい。。


..
目の前にも... 谷底からも。。



さすがに興奮してきました。

周囲の景観に見とれていて、うっかり林道を脱線し 崖から落ちそうになったときには
午前中から纏わりついていた気だるさなど、一気に吹っ飛んでしまいました。。(^ ^;;


さぁ、フィールドへ降り立つ前に、この辺で しっかりと昼食をとっておかないと。。
考えてみれば、これが本日初めての まともな食事となります... (^ ^ヾ
きっと “活力” がみなぎってくるはずです。


ちょっと遅めの ランチタイム♪... @13:36



それでは、自らの脚で散策を開始してみましょう。

今回は、長靴に履き替えて谷底の渓流を バシャ×2 と辿ってみることにしました。。


..
マイ・カーを残して、暫く散策に出ます。 白い木肌が、青空の下で映えます。



地形や樹々の種類を確かめるついでに、ルリ属の可能性を模索しながら歩を進めました。


..
樹齢を重ねたブナが... いたるところに見られました。



赤枯れ材も多数見られましたが、クワガタ@小型種 が宿っている様子はなさそうです。


巨大な ブナの倒木です。



こちらは、最近折れたばかりのブナです。。


自然の、ありのままの姿です @14:10



車道から目が届かないところにも、沢山のブナが生えていました。

ブナ、ミズナラだけではなく、サクラ、カツラなどの大木も見られ
天然林の歴史の深さを感じます。

写真では伝わりにくいですが、下から見上げると より迫力が増しました。


..
人目につかないところで... ひっそりと、力強く生きているのですね。



少しだけ、ムシも載せておきましょう。。


倒木の下で越冬していた キイロスズメバチ



オサムシ、ゴミムシ類の他、土中材からは マダラクワガタの幼虫3頭と
アカアシクワガタを一頭だけ見つけました。

で、お目当てのルリ属については、残念ながら今回は可能性を見出すことができませんでした。
“表” からの記録はあるので、全くの 0 (ゼロ)ではないのでしょうけど... 極めて薄い印象です。

条件は、バッチリ調っているのですが。。

ただ、これだけは言えます... かつては、他の低標高エリアにも
ここのように 沢山のブナが残されていたのでしょうねぇ。。


アカアシクワガタ
Dorcus rubrofemoratus
VOLLENHOVEN, 1865



そして、興奮が冷めぬうちに タイムアップとなりました。。

林道を包む環境の、ほんの一部を垣間見ただけでしたが
そのスケールの大きさを 充分に実感できました。

また、わずか 2時間弱の散策によって
ちょうど 1年前に歩んだ林道との繋がりを察し
周辺の地理に対するイメージも膨らみました。

来シーズンのムシ採りに向けて、良い予習ができた気がします。。
今日は、疲労を押し切って行動に移し 正解でした。。(^ ^ヾ


今日もまた、夕陽が沈みます... @16:23



さ〜て、そろ×2 引き上げましょう。。



〜 後記 〜


強烈な眠気に襲われながら、19:00 ジャストの帰宅となりました。。

今回は、以前から気になっていた林道周辺の環境が 想像以上に素晴らしく 感激しました。
ここのところ、嬉しい出逢いが続いており、本当に運が良いと思います。。

標高がさほどではないため、クワガタ@小型種の層は薄そうですが
水源に恵まれた、ブナ、ミズナラを主とする天然林の中を歩いてみると
いったい どんなカミキリムシが棲息しているのだろう?? という好奇心が沸々と湧いてきました。

はぁ... こんなところが、一昔前なら もっと沢山残されていたのでしょうねぇ。。

いずれにせよ、来シーズンが早くも楽しみです。。


〜 主な確認種 〜

●クワガタムシ科
 マダラクワガタ 3exs (幼虫)
 アカアシクワガタ 1ex
●オサムシ亜科
 クロナガオサムシ 2exs





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