採集履歴

“2009年 せっせと材採” 編 (2)



09.04.07
(Tue) Mt 「やりなおし」 
                                                                                                  

前回持ち帰ったハリギリ材は、タイムアップ寸前のところで
付近のものを やみくもに かき集めたものばかりなので
(食痕・幼虫を確認していないものばかりなので)
今回は念の為、ゆっくりと時間をかけて やりなおし をしてこようと思います。
・・・と言う事で、目指す目的地も同じです。。



さて、出発です。
この(↓)田舎道... 遂に完成しました。
お陰様で、茨城町までの 長〜〜〜い道のりを 延々と直進でき
随分時間の短縮ができます♪... m(_ _)m


とはいえ... まだ信号がない交差点
もあるので、注意しないと... @ 8:12



そして、最終的には数キロメートルに及ぶ 私道をお借りしながら、ようやく到着しました。



家を出てから 約 2時間 30分...
順調な運びです。 @ 10:36



いつものように、植林地を抜け 沢を登り始めます。
周辺には、時折 ハリギリの若樹が見られます。
今日は、自然林内の老木を巡りましょう。


若樹にはトゲが目立ちますね... @ 11:06



歩き始めて40分ほどで、自然林の表情が見えてきました。


今日の入り口... @11:14



今回は、沢(1)-(2)間の稜線を直登していこうと思います。


沢沿いの斜面ですから
登り初めは 滑りやすいです... @ 11:31



どこも立枯れが多いですね。。
これは、なんの樹だったのでしょうか。。


立枯れ・その 1... @ 11:34



この手のイヌブナは目立ちますね。。


立枯れ・その 2... @ 11:36



そして ハリギリです。
でも、ちょっと古すぎますね...
枯死してから、随分と時間が経過しているようです。。



立枯れ・その 3... ピンボケですが... このでっかい羽脱孔はセンノキカミキリでしょう。 @ 11:39



斜面から、沢筋(1)の上流を見下ろします。。


一帯の自然林面積は、実は非常に狭いのです。。



更に登ると、モミが結構生えていました。


左奥に見える立枯れに惹かれます。。
@ 11:53



真下へ迫ってみました。
う〜む... カミキリ系が寄ってきそうです。
タマムシには ちょっと早いかな。。




立枯れ・その 4...
上から下まで なか×2 良いですね... @ 11:58



お隣も、これから同じ状態になりそうです。。


双方、凄く太いです... @ 11:58



これぐらい細くても充分ですが... ちょっと乾燥しすぎかな。。


立枯れ・その 5...
求めるものは、雑甲虫です... @ 11:59



か細い生樹に、太いミミズ腫れが... ヒゲナガカミキリかな??


渦巻きは、ありえません... @ 12:08



しかし、本当に良く枯れています... (^ ^;;;


立枯れ・その 6...
やはり、トップとは 程遠い山なのです... @ 12:10



巨大な白ブナの樹肌は、美しいです。。
2年前(2007.0727)の夏にも、撮影しました。


2008年の賀状写真 (Ver.1) にしたブナです☆ @ 12:15



主要な稜線に登りつめると、遂に もってこいのハリギリ@老樹が登場しました(写真なし)。
数少ない落ち枝を探し出し、拾い上げ折ってみると...
お!今回は手応えがありました♪



樹皮下を通ってますね... @ 12:28



別の材からは、幼虫も登場です。
何の子かは分かりませんけど...
期待が膨らみます。



心躍りますね♪ @ 12:33



これら材は、現場で切断し袋詰めして持ち帰ります。。

さぁ、無事に目的を達成できたので、周囲を散策しながら下山しましょう。。

う〜ん... 以前から認識していましたが
改めて見ると この立枯れ@モミ もいいっすねぇ。。


立枯れ・その 7...
次回もう一回チェックしてみようと思います。
@ 12:53



でっかいブナだなぁ...
もうあとわずかで、新芽が色づき始めることでしょう。。。


大樹の力は、何ともいえないですね。 @ 13:35



可愛らしいカタクリの花も、一枚。。
来週は、辺り一面が この花で彩られることと思います。


人の目に触れることのない、ありのままのお花畑は
また次回のお楽しみです。。@ 13:51



前回のオオルリ材を また折ってみました。
一折で、2頭の♀が顔を見せました。。


両者、ブルータイプですね... @ 14:17



今回も、フキノトウを。。


岩場に ポツンと生えてました... @ 14:46



無事に、マイ・カーのところまで戻ってきました。
周辺にはタラノキが沢山生えているのですが...
良く見ると、昨年のセンノキカミキリが
当時のままの姿で たたずんでいました。。


久しぶりの ボンドカミキリですね...(^ ^;; @ 14:52



先週より1時間以上早く、往路に着きました。
明るいうちに帰宅できそうです。。



はて... 何を建てているのでしょう?? @ 17:06



前を走る車が、非常にテンパっていました...(^ ^;;
爆音を鳴らして... そんなに焦りなさんなよ。。




(^ ^;;; @ 17:30



無事に、ご帰還です。。


お疲れ様でした...@ 17:42




〜 後記 〜


前回に引き続き、ハリギリ材をメインに回収してきました。
今度は、いくらか幼虫が入っていると思いますので、少しは期待が持てます... (^ ^ヾ

2年前に眺めた主要な景色を、再び巡ってみましたが...
当該自然林の規模の小ささを、改めて実感しています。
良好な環境が、かすかに残されてはいても
トップで再発見できないカミキリムシを期待することなど、私には到底考えられません。。
脚を運ぶ度に、自ずと そんな認識は固まっていきます。
だからこそ、過去の名残を追いかけることには ロマンを感じるんですけどね... (^ ^ヾ
生き残ったムシを手がかりに、本来の森の大きさを想像することが 今は楽しいです。

斜面地の樹々は、目には見えない速度で、荒廃しているのでしょうか...
それも、自然の摂理でしょうけど...
少しでも永く、活き続けていてほしいなと
一訪問人は、土地を知る皆さんと、同じ想いでいます。。m(_ _)m


〜 主な確認種

●クワガタムシ科 Lucanidae
 オオルリクワガタ
●ハネカクシ科 Staphylinidae
 シャープキノコハネカクシ
●カミキリムシ科 Cerambycidae
 センノキカミキリ (死骸のみ確認)
 ジュウニキボシカミキリ (10. V. 2009, ハリギリ材より羽脱 ↓)
 





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