採集履歴

“2009年 近隣地区調査” 編 (1)



09.10.25
Sun) Plain 「水田際で」 
                                                                                                  

天気が悪かったのですが、外の空気を吸いたくなって
14:00 頃から散歩に出かけました。

この時期ですから、相変わらず歩行虫を探してます。
(まぁ夏季にも、山地で た〜っくさん採りためてたのですけど... (^ ^ヾ )

最近は、R地区に流れて込んでくる河川の上流域(お隣の市)にも
ちょっと興味を持ってます。
山に幾分近くなるせいか、県産甲虫リストには
こちらでは記録されていないオサ・ゴミの名前もあがっているようです。

まずは、様子見ということで。。。



お隣へ向かう途中、R地区の片隅にも寄り道してみました。


まずは、こんなところ@R地区で。。



寒空の下に広がる、田園風景です。
今回辿っていく河川の周囲に開けています。。
因みに... アートトラック倶楽部、黒翔会の大川会長さん宅付近です。
学生の頃、よくチャリンコで通ってました... (^ ^ヾ


なんか採れそうです。



う〜む... 縁石の隅にたまっている盛り土が
苔生していて、かなり あやしい。。。

早速掘り起こすと、簡単に水際の常連さん達が見つかりました。
資料として、各種1頭ずつ持ち帰ります。
アオ、ヌレチ、セアカ... あとは、ゴモクムシ系が多数。。。
勿論、全て越冬体勢でした。


普通種ばかりですけど...♪



さぁ、時間がないので次へ急ぎましょう。。
田舎道はすいているので軽快に飛ばせます。。(>_<)

されど... 交通ルールは お行儀良く守りますよ☆
何だか分からんけど、あと9秒で発進です!(^ ^;;


・ ・ ・ ・ ・ 。



道中、こんなところも眺めつつ...


気になる材置き場ですね。。



ラジオから流れてくる、“タイムマシンに〜お願い〜♪” という懐かしい曲を聴きながら
あっという間に到着です。。(^ ^;;


移動時間だけを換算すれば、自宅から わずかに20分弱でした。
まぁ、お隣さんですからね☆

ということで、目的のエリアへ突入。。



今回は、河川の上流域に広がる休耕田をチェックしてみます。


楽しめそうな休耕田です。



地盤は、粘土質のようです。
水路をつくる際に掘り返された、あぜ道の盛り土を見れば良く分かります。
これは、何かしら採れるでしょう。



程よく 湿気ってます。



予想通り、オオキベリアオ、スジアオ、オオアトボシアオ
ミイデラ などが ワラ×2 と出てきます。
概ね、普段のR地区と同じ結果でしたが
その他、こんなのをストックしておきました。



まぁ、そこそこに♪



コキベリアオは、R地区に入ると少なくなるので標本用に。。
それから、左側の小さなアオゴミは図鑑でしか見たことがありません。
サイズ的にコアトワだったかな??帰ってからのお楽しみですね♪
オサはカントウアオだけでしたけど、まだ他にも可能性がありそうです。
何気に、ちょっと気になっている種類もいるんですよね-☆

さてと... やけに あっさりしてますが、今回はこの辺で。。
明日は横浜アリーナでの大一番を控えてますので、早めに切り上げましょう。。



帰りますか☆




〜 後記 〜


17:00 前に、一度実家へ立ち寄り...
晩ご飯を食べてから、21:30 には千葉の借家へ辿り着きました。

今回は、R地区へ流れ込む河川の上流域を ちょっぴり探索してみました。
当該エリアでのムシ採りは、カミキリムシも含め
一昨年から かれこれ 4度目になります。
近隣なので、さほどムシの相は変わらなそうですが
コアトワアオゴミムシは初めて見ました。

本種は、千葉県、東京都、神奈川県のRDBに記載されているようです。
(環境省統一カテゴリ ; 順絶滅危惧種)

因みに、本県では、県南の4地区から報告があります。
(茨城県産甲虫リスト:るりぼし23号)
今後は、是非R地区でも見つけてみたいですね☆
おそらく、いるでしょう。

お隣へは、もう暫くお邪魔させていただいて
引き続き、R地区に棲息しうる歩行虫の可能性を模索してみたいと思います。



〜 主な確認種

●オサムシ科 Carabidae
 カントウアオオサムシ
 キアシヌレチゴミムシ
 セアカヒラタゴミムシ
 アオゴミムシ
 オオキベリアオゴミムシ
 コキベリアオゴミムシ
 スジアオゴミムシ
 コアトワアオゴミムシ
 
キアシヌレチゴミムシ
Patrobus flavipes
MOTSCHULSKY, 1864

セアカヒラタゴミムシ
Dolichus halensis
SCHALLER, 1783)


アオゴミムシ
Chlaenius pallipes

GEBLER, 1823

コキベリアオゴミムシ
Chlaenius circumdatus

BRULLE, 1835

コアトワアオゴミムシ
Chlaenius hamifer
CHAUDOIR, 1856

カントウアオオサムシ
Ohomopterus insulicola kantoensis

ISHIKAWA et UJIIE, 2000





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