調査履歴

“2009年 R地区調査” 編 (27)



10.02.12
(Fri) Plateau 「コツコツと オサ・ゴミ集め (1)」 
                                                                                                  

2010年も、R地区調査 @オサムシ科 を進めて参ります。
とるべき方針やスタンスは、昨年と何ら変わりありません。
茨城県における甲虫ファウナの解明に向けて
これまでにやってきた事を、地道にコツコツと 継続するのみです。

概ね、web上で情報発信するような内容ではございませんが...
個人の備忘録ということで... (^ ^ヾ
本年も、よろしくお願いいたします☆... m(_ _)m



今回は、帰宅途中の みちくさ です。

何年かぶりの細道を流していったところ...

あぁ... ここはいい! と思える シチュエーションに ぶつかりました。


右側が気になりました。



単なる空き地ですけど...
傍らにはスギ林があり、固くしまった地盤には しっかりと苔が生えています。


こういう所が良いのです。



やはり、すぐに 手応えを感じました。


草原性のゴミムシです。



苔の下をチェックする習慣がついてから、よく見かけるようになった アトワアオゴミムシです。

これに似た コアトワアオゴミムシは、なかなか見られません。
以前、近隣地区の水田際と、県内では有名な某河川敷で 1頭ずつ見ただけです。


アトワアオゴミムシ
Chlaenius virgulifer CHAUDOIR, 1876



続いて、エサキオサムシです。
(当面の和名は、エサキオサムシとしておきます。)


オサムシが出ると、嬉しいですね♪



本地域では、この赤みがかった色が定番です。


エサキオサムシ
Carabus albrechti esakianus (NAKANE, 1961)



で...

おおっ...!


寄り道して、正解でした。。



前回 確認した場所から、わずか数km ほどしか離れていませんが...
これによって、ようやく 二つ目のプロットがつきました。


セアカオサムシ
Hemicarabus tuberculosus
(DEJEAN et BOISDUVAL, 1829)



本種が棲息し、越冬している環境が
だん×2 に分かってきました。

しかしながら、ここより 少しでも南へ下りると
似たような条件下であっても
なか×2 見つけることができません。。

どうしてでしょうか。。

あくまで、場数を打っただけで出した推論ですので、根拠はありませんが...
何となく、分布域も絞られてきた気がします。

この日は、他に カラカネゴモクムシが多数見られたので持ち帰りました。



〜 後記 〜


夕刻前の、帰宅途中における 出来事でしたが...
たんなる 空き地を、新産地とする事ができました。

急がば回れと... 小まめに 小まめに チェックを入れていると
ごく たま-に、▲プロットがつきます。

ようやく、これで 2つ目です。。m(_ _)m

※調査に協力してくださった地主さん
お許しを頂き、ありがとうございました。


〜 主な確認種

●オサムシ科 Carabidae
 エサキオサムシ
 セアカオサムシ
 アトワアオゴミムシ
 カラカネゴモクムシ





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