調査履歴

“2010年 R地区調査” 編 (28)



10.02.21
Sun) Plateau 「コツコツと オサ・ゴミ集め (2)」 
                                                                                                  

昼食後に、少しだけ余裕ができたので
今週も 2-3時間程ですが、出かけてみました。



この週末は、久しぶりの晴天に恵まれました。

早く春が来ないかなぁ... と、生き物の動きを待ちわびる この頃です。

まずは、Bojyo川 の上流域に広がる谷津田を跨ぎ
台地上へ上がってみました。


子供の頃、自転車で通った道です... @ 14:34



前方を横切る線路の手前で、ふと左手に目をやると
畑地の横に、クヌギが並んでいました。

根回りの落ち葉は少なく、地盤も固くしまっているようです。


チェックを入れておきましょう... @ 14:41



そして、所々には苔も密生しています。


剥がしてみましょう... @ 14:43



やはり、いました。。

オオアトボシアオゴミムシや、キボシアオゴミムシの他
このシチュエーションならではの アトワアオゴミムシが登場です。

しかし、いつも ワラ×2 と潜んでいる ゴモクムシの仲間や
ニセマルガタゴミムシなどが ほとんど出ませんでした。

不思議ですね。。


集団越冬中でした... @ 14:46



続いて、エサキです。(当面の和名は、エサキオサムシとしておきます。)

これまでに、相当な数を見てきましたが
今だ、このような赤みのある個体しか見たことがありません。

お隣では、緑系、黒系と カラーバリエーションが豊かなのですが。。

とりあえず、R地区における棲息範囲は どん×2 絞り込まれてきました。


エサキオサムシ
Carabus albrechti esakianus (NAKANE, 1961)



そして、グリメタが美しい カントウアオオサです。
こちらは、R地区全域で まんべんなく見られます。



カントウアオオサムシ
Ohomopterus insulicola kantoensis
ISHIKAWA et UJIIE, 2000



で...


なんと... @ 15:12



あらら!!

遂に青いエサキが出てしまいました。

当該地域内で、この色を見るのは初めてです。

やはり、ここも ツクバクロオサなのでしょうか??

色で判断するのではなく、交尾器を見てみないことには
何も証明できません。。

いずれにせよ、何だか妙に新鮮な気分です。



エサキオサムシ
Carabus albrechti esakianus (NAKANE, 1961)



続いて、ルイス。。

この辺りでも 普通に棲息していますが
苔の下で越冬している個体は、初めて見ました。


ルイスオオゴミムシ
Trigonotoma lewisii BATES, 1873



せっかくなので、周辺の様子も覗いてみましょう。
こういうところも、要チェックです。


植木の根際にできた緑のラインから
エサキオサムシが 3頭確認できました... @ 15:35



前方に、ブタ小屋が見えてきました。
ギュエ〜ッ!ギョエ〜ッ! と、しきりに喚めいてます。。(^ ^;;


春になったら、トラップを仕掛ける予定です... @ 15:45



ここでは、コマルガタゴミムシ (↓右) を得ることができラッキーでした。



左の個体は... まだ同定できてません... (^ ^ヾ

※10.03.06 追記

左; マルガタゴモクムシ
右; Harpalus bungii CHAUDOIR, 1844
右; コマルガタゴミムシ
右; Amara simplicidens MORAWITZ, 1863



コマルガタゴミムシ
Amara simplicidens MORAWITZ, 1863
マルガタゴモクムシ
Harpalus bungii CHAUDOIR, 1844
6.5-8.5mm (顎を含まず)
前胸背板の後角が丸く、上翅の光沢が鈍い。
肢は、腿節と脛節の先端部が暗色。。。
などのキーワードから判別しました。



さて、場所を変えてみましょうか。


水郷の方へ続いていきます... @ 16:10



今度は、谷津田際の小道を行きます。


随分、陽が伸びてきましたね... @ 16:14



この辺りでは、“ 世界で一番良いところ♪ ” と
騒がれている地区へ上がっていきます。。(^ ^;;


この辺りにも、トラップを仕掛けたいです... @ 16:16



ややや!?

ここは 色々とチェックしたかったのですが...
付近に民家があり、人目が気になりました。。(^ ^ヾ



美崖あり、苔あり... @ 16:19



城跡@緑地環境保全地域 方面へ移動します。


今後は、民家の植木にも
注目していかねばなりませんね... @ 16:41



石崎台遺跡@縄文中期〜後期 に到りました。
随分、久しぶりです。



もう あの頃のように、土器や石器は
転がってないんだろうな... @ 16:47



造ってから、まだ 4年しか経っていないのに...
全てのビニルハウスが、放棄されていました。



4年前にクリストフがいたエリア付近です... @ 16:48



時間的に、そろ×2 お開きですね。。
この日、再びムシを見つめることは ありませんでした。



あのトラックは、いつまで
置いてあるんでしょう... @ 16:53



引き返します。。


左端に見える、搭の足下へ帰ります... @ 17:12




〜 後記 〜


17:20 頃に、帰宅しました。

オサムシに関しては新たなプロットを打つことができませんでしたが
当該エリアで、コマルガタゴミムシを得ることができたのは
ささやかな喜びです。

少しずつ、着実に歩を進めて参りましょう。



〜 主な確認種

●オサムシ科 Carabidae
 エサキオサムシ
 カントウアオオサムシ
 ルイスオオゴミムシ
 コマルガタゴミムシ
 マルガタゴモクムシ ※10.03.06追記
 オオアトボシアオゴミムシ
 アトワアオゴミムシ





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