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“2010年 お友達とお出かけ” 編(8)



10.05.04
Tue) Hill 「仲良しのお二人を迎え、想い出づくり」 
                                                                                                  

ゴールデンウィークの終盤を迎え、遂に あの親子とのフィールドワークが実現しました
(この集いは、冬季におけるルリクワ採集企画の断念から ずっと先延ばしにされていたものです。)

takao_bw さん、そして息子さんの KEIZI くんらとは、メールのやり取り等で 暫くのお付き合いがあったものの
お会いするのは、実に 3年ぶりとなります。
(2007年5月に、とある林道で 初めてのご挨拶を交わして以来です。)

天候は快晴。 初夏を思わせる暖かな空気に包まれながら、充実した時を過ごすことができました




8:30、今回は yasu 号車で鉾田の実家を出発しました。
takao_bw さん達とは、9:30を目標に 水戸の某駐車場で待ち合わせ予定です。

お久しぶりで-す! スミマセン、実はちょっと遅刻してしまいました...

再会のご挨拶を 簡単に済ませ
まずは、ケヤキの古木がある 某渓谷を目指しました。

後ほど、トンボ調査のため 先に現地入りしている 水戸昆の先輩方とも合流予定です。


こんなところです... @ 10:31



現場への到着後、早速 先輩方に連絡すべく
yasu に電話をかけてもらったのですが... 全く繋がりません
(茨城というところは、電波の届かないエリアが沢山あるのですよ...

仕方がないので、周囲の散策を始めながら 暫し様子を見ることにしました。

さて... ケヤキといえば、思い浮かぶムシがおりますので 材採しておきましょう

4人で一斉に下を見つめます。。
食痕が走っている落ち枝を 30分ほど拾い歩きました。

電話は... まだ繋がりません。。


目論見どおりに出てくれば、嬉しいですね♪



続いて、花を掬いに行きました。

KEIZI くんの網捌きは実に見事なものでした。 各種ハナカミキリの他、カエデの花からは
本県ではあまり多くないコボトケヒゲナガコバネカミキリなども入りました。


長〜い捕虫網で、ウワミズザクラや カエデを掬う KEIZI くん。
お父さんとは、とても仲の良い コンビです。 @ 11:08 → 11:54
..



水辺では カエルの鳴き声も聞かれ
ほのぼのとした雰囲気でした。... @ 11:09



山肌の伐採地へも、やってきました。

もともとは、クヌギやコナラの2次林で
以前は大型のミヤマクワガタも良く見られたところです。
( う〜ん、懐かしい...


かつて お世話になった雑木林に
リセットが かけられたようです... @ 12:16



とりあえず斜面上方から探索してみましたが、お目当ての カミキリムシはあまり見られませんでした。。
しかし、眼下に広がる長閑な田園風景には心が和みましたね


水が張られた田んぼは 美しいですね... @ 12:23



そして、志を持つ若者の背中が とても頼もしく映りました


KEIZI くんは、山を活用する職業に
就きたいのだそうです。... @ 12:30



ここは斜面下の方が正解でした。
この時期ならではの、クリストフコトラカミキリが何頭か得られたようです。



各々が見つけたようですよ♪ @ 12:47



・・・と、ここで遂に 親方である Ken さんと電話が繋がりました

そそくさと、車で15分ほどの待ち合わせ場所に集合です。
( 車を降りるなり、何やってんだよ と、怒られちゃいました... (^ ^ヾ )


Ken さん、Sさんと、無事に合流できました♪



貴重な昔の トンボ や ヤンマ について、色々と レクチャーをいただいた後に
せっかくなので 生息現場へ脚を運び、撮影・観察を楽しみました。



カメラへの拘りを持つお二人です。 @ 13:47



そして... 付近のカエデの花を前にしながら またも KEIZI くんが乙なムシを掬いました。
最後の〆括りは、ヒラヤマコブハナカミキリでした


これは是非、水戸昆の会誌へ報告してもらいたいと思います。。(>_<)

今日から みんなお友達、そして仲間です
各種カミキリムシやトンボに到るまで、濃密なひとときを ありがとうございました。

皆さんの、明るく満足そうな表情を見つめることができて、とても嬉しかったです

15:00 前という、かなり早めの時間帯でしたが
それでも充分に納得できる解散となりました。



〜 後記 〜


写真も少なく、走り書きとなりましたが...
渓谷の材を拾ってみたり、カエデの花を掬ってみたり
里山の斜面に登って 眼下を眺めてみたり...
真夏の様な 晴天の下で、内容盛り沢山の 楽しい集いでした

本日の主役であった、仲良しこよしの takao_bw さん親子は、わざわざ 柏方面から
お越しくださいました。
次から次へと 乙なムシを採る、KEIZI くんの引きの強さには、驚きましたね
(成果などの詳細は、お父様のカメラで ご紹介されています。 → こちら

また、大先輩である Sさんのカメラ... 噂では伺っておりましたけど
こちらにも かなり驚きました
ムシの撮影に対する こだわりや情熱が、ビシビシと伝わってきました
Sさんのデジタル博物館 → こちら

親方である Ken さんには、今回も 色々と ご指導・ご配慮をいただきました。
お陰さまで、とても良い想い出づくりができました

皆様、今後とも どうぞよろしくお願いいたします... m(_ _)m


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 追記

 この日の約 3ヵ月後、KEIZI くんはご自身の志を貫き
 長野県へ生活の拠点を移すことになりました。

 我が茨城県で、これから どのような活躍ぶりを見せてくれるのか...
 とても楽しみにしていたので、初めは いささか残念な気がしました。
 しかし今では、彼の熱い心意気に エールを送りたいと思っています。

 2010年の夏...

 彼は、残された ほんのわずかな時間と、取立ての運転免許証を活かして
 “
思い入れがあります! ” と言ってくださった茨城県の野山を、果敢に走り抜けました。
 過去の記録を追うことのない、初めての一人旅ながら
 まるで、ラスト・スパートをかけているかのように。。。


 そして、今回のヒラヤマコブハナカミキリをはじめ、その後のジャコウホソハナカミキリなど
 “
意外性のあるエリア ” から次々と立派な結果を導き出し
 水戸昆の会誌 「るりぼし」 へ、その一部を ご報告くださいました。

 茨城県の甲虫ファウナ解明に寄与する、重要な記録だと僕は思います。
 ご協力、ありがとうございました。

 またいつか、ご一緒できる日を 楽しみに... 新しい土地でのご活躍を期待しています





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