調査履歴

“2010年 悔い、なきように” 編 (3)



10.05.21
(Fri) Mt 「夏の準備」 
                                                                                                  

前回記した日記 (4月10日分) 以降も...
4月30日、5月5日、5月16日... と、マメに出かけています。
春から夏へ... 季節が移ってきましたので
そろそろ また一つ、上げておこうと思います。m(_ _)m



今朝は、5:30 に家を出発してきました。

9:00に、現地入りです。


ミズナラの大樹です... @ 9:02



まずは沢筋から...

お!こちらでは初めて見ますね。。

野に咲く花は、好きなんです


ラショウモンカズラ



谷間を覆う緑が、随分濃くなりました。

森の中は、鬱蒼としたイメージに変わりましたけど
時折 こうして陽が射し込みます



新緑です... @ 9:39



こちらは、産卵を終えたばかりの オオルリクワガタ ♀です。


一生懸命 もぐろうとしています。。



一度 尾根に出てみると、ブィ〜ン!と羽音を立てながら綺麗な甲虫が現れました。

オオセンチのようです。



オオセンチコガネ
Phelotrupes auratus auratus
(MOTSCHULSKY, 1857)



気がつけば、次から次へと飛んでいきます。
数えたらきりがありません

どうやら私は、彼らの通り道に立っているようです。

東から、西へ...
皆で何処へ向かおうとしているのでしょうか。。



さて... 今回の主要な目的は、衝突式T の設置 ( 2日目 ) です。
( 100円ショップの素材を駆使した、お手製ですよ

この辺にも ひとつ、置かせて頂きましょう。。



ハリギリにもたれ掛かる シデ... @ 10:33



いつの間にか、3時間が経過しました。

先程とは別の沢筋へ降りてみます。。

コルリクワガタの足跡にも、出逢えるかもしれません。


南中する太陽です... @ 12:02



お... ようやく接地した 落ち枝を発見。。

太さも ちょうど良いです。

しかし、残されていたのはオオルリのマークでした。 ちょっと残念。。



産卵痕です... @ 12:13



再び尾根に上がります。。

やや乾燥したイヌブナの立ち枯れには...



この時期ならでは、です... @ 12:31



大型のナガクチキが...


キオビホソナガクチキ
Phloeotrya flavitarsis
(LEWIS, 1895)



陽の当たる シデの倒木では...


枝先を BT してみます... @ 13:33



カミキリムシが見られました。。


ハイイロツツクビカミキリ
Cylindilla grisescens
BATES, 1884



衝突式Tは、これまでの経験を踏まえ 計 5ヶ所に設置しました。
森の様相を物語る、頼もしい甲虫が認められれば 嬉しいです。

さて、今回はこの辺で。。


こちらは、まだ静かなものでした... @ 14:48




〜 後記 〜


この時期ならではのムシ達に、今年も無事に会えてます。

当たり前のことかもしれませんが、嬉しいことです。

夏の準備は、ほぼ完了... お楽しみが増えました



〜 主な確認種

●オサムシ科 Carabidae -
 ムネアカマメゴモクムシ
●コガネムシ科 Scarabaeidae 
 オオセンチコガネ
●クワガタムシ科 Lucanidae
 オオルリクワガタ
●ナガクチキムシ科 Melandryidae
 キオビホソナガクチキ
 アオバナガクチキ
●オトシブミ科 Attelabidae
 コブルリオトシブミ
●ゾウムシ科 Curculionidae
 ハイイロササラクチカクシゾウムシ
●カミキリムシ科 Cerambycidae
 ハイイロツツクビカミキリ





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