調査履歴

“2010年 悔い、なきように” 編 (7)



10.06.25
(Fri) Mt 「ダブルチェック@進出決定日」 
                                                                                                  

今週も、調査へ出かけます。。

今朝は、AM 3:00 〜 AM 5:30 頃まで
サッカー日本代表の決勝リーグ進出決定戦が
テレビ放映されていたためか...
通い道が、異様に すいてました... (^ ^;;

これにより かなりの時間が短縮できたので
午後から “ R地区調査編 ” も兼ねました。



5:20 に、玄関を出ました。。

私の父は、朝が大の苦手な筈でしたが...
さすがに今日は早起きで、テレビに夢中でしたよ...


朝陽が昇ります... @ 5:21



ふと見ると、いつの間にか庭のクリが満開です。。
朝早くから、色んなムシが飛んでいる模様...

凄いなぁ... 改めて、この花の集虫力を感じます。。

通っている調査地には、クリはおろか、そもそも花がないので
ハナカミキリの棲息状況がうまく掴めないのですよね...


満開の クリです... @ 5:22



では、行って参りましょう。。

曇り空ですけど、今週も昼になれば 晴れ間が見えるようです。



軽快に飛ばします... @ 5:26



ところで... 出発早々、前を走る トレーラーの ナンバーに目が行ったのですが...
またしても マイ・カーと同じ、“ 18 ” でした。

ちょうど 先週の朝にも、同じ時間、同じあたりで エースナンバーに出逢っており
ちょっと ビックリしましたよ...


信号待ちで... 18の共演。
磨きステンに映るのが マイ・カー。。 @ 5:48



今朝は、ほとんど車が走ってなかっただけに
なおさら嬉しかったです... (^ ^ヾ

きっと、みんなサッカーを視てたんだろうな。。


どこまでも...



Bay FM でも、キャンさんが大騒ぎしてました... (^ ^;;


どこまでも... @ 5:51



決勝リーグ進出、おめでとうございます


そして どこまでも... @ 6:04



こちらのロスタイムは、全くありませんでした... (^ ^ヾ


すいてました♪... @ 6:27



普段 2.5時間 かかる道のりを、今回は 2時間でクリアーです


実に気持ちの良いドライブでした♪


林の影から、ようやく御日様が... @ 7:27



さて、車を降りてからは
普段のように 30分ほどかけて 自然林を目指しました。

8:00前の現場入りは、実に珍しいことです。


朝陽を受ける、ブナ林です ... @ 7:59



まずは、先週の続きから...

最寄のホウノキを チェックしに向かいました。



落ちたホウノキ... @ 8:11



いつも下から見上げて撮影しているので、伝わりにくいですが...


水平に構えて、一枚... @ 8:18



ここの斜面の勾配は、恐ろしく急なんです...

地盤は緩いし、つかまる場所もなく...
また、重いリュックを背負い、捕虫網も携えているので
あの (↓) 根元まで辿り着くのには、かなり苦労してます... (^ ^;;



やや見上げて一枚... @ 8:18



それでも、樹幹によじ登り 腕を伸ばせば
しっかりと “ いてくれるから ” 嬉しいものです

今回は♀を 1頭持ち帰ろうと思います... m(_ _)m


フチグロヤツボシカミキリ
Pareutetrapha eximia (BATES, 1884)



さて、次は定例の トラップチェックに向かいます。

どんどん行きましょう。



なおも、登ります。。@ 8:30



無事に、沢筋間の稜線に取り付きました。


そして、藪漕ぎです... @ 8:46



現段階では、計 5つのトラップをチェックしています。

1つにつき、毎回 500ml の水を取り替えているので
沢から汲んできた 2.5リットルの水を背負って向かいます。

重いよぉ

お気に入りの ブナです... @ 9:07



で、今回は そんなトラップから こんなカミキリムシを確認できました。
濡れていましたが、シルエットで すぐにホンドアオバホソハナカミキリであることが分かりました。
4年目にして、ようやく本種のおでましです。



ホンドアオバホソハナカミキリ
Strangalomorpha tenuis aenescens

BATES, 1884



最高峰へ行けば、花の頃 それなりに確認できますし
隣県の山地では普通に見られる種類なんですけど...


こちらでは、当該エリア 112種類目となる、嬉しい証となりました...
標高の事情もありますが、エリア一帯に花がないと、やはり証明が難しいですね...



空を見上げれば、人工物が見られました... @ 9:47



よし、定期点検終了!

早い段階で、トラップや立枯れ等を 見回ることができました。
まだ お昼前ですが、これで折り返そうと思います。。



早々に下山します... @ 11:35



沢まで降りてきた頃に、ようやく青空が見え始めました。

とある サワグルミの先端に、何とか手が届きそうだったので
念の為、掬ってみます。



サワグルミです... @ 12:03



おお、キモンが入りました

成虫が、性成熟のために柔らかい葉を後食する トホシカミキリ族は
豊かな森を説明する上での良い指標となります。

本種については、1978年に西山さん、1986年に沼田さん、お二人の大先輩が
ここで採られています。

私はここでは初めて見たので、ありがたく持ち帰ることにしました


キモンカミキリ
Menesia sulphurata (GEBLER, 1825)



さあ、まだ 12:43です。。
時間も大分ありますし、今日はもう一頑張りしておきたいと思います。




食事を済ませながら、R地区まで大移動してきました。

こちらも、最後まで しっかりと やり遂げなければなりません。。


一気に 地元です... @ 16:17



足元を眺めていくと...
砂浜には、傍の林から飛んできたムシが 沢山転がっているんです。


これは カウントできませんが... @ 16:38



クロマツの他、タブノキや クスノキも生えてますからね...
ホシベニカミキリも、納得です。



こちらなら立派に カウントできます。
“ ホシベニ一頭! ” ... @ 16:41



そしてメインは、オサムシ科。。。

ヒョウタンゴミムシは、今回 6頭ほど見られました。

しかし、“ 大きいの ” の手がかりは
相変わらず掴めないままでいます。。



ヒョウタンゴミムシ
Scarites aterrimus
MORAWITZ, 1863



近隣の林へ近づけば...


砂丘の林縁では... @ 16:50



今回も “ もどき ” に出会えました。


オサムシモドキ
Craspedonotus tibialis
SCHAUM



表情は、意外に カッコイイですよ。

摘み上げると、顎を全開にして暴れました...


クワ〜ッ!... @ 16:57



これらは既採ですので、全てリリース。。

新たな種類を見出すことはできませんでしたが
とりあえず見回っておけば、安心・納得できました... (^ ^ヾ


では、次回も頑張りますね...




〜 後記 〜


今朝は、サッカー日本代表の 決勝リーグ進出を決める
重要な試合が行われたので、道が 異様なまでに すいてました...
お陰さまで、行きも帰りも かなりの時間が短縮でき
現在調査中のエリアを ダブルチェックすることができました。
R地区調査に進展はありませんでしたが
拘りある山地では カミキリムシ科に 1種類を追加することができ
とても良かったと思います


〜 主な確認種

●ナガクチキムシ科 Melandryidae
 セアカナガクチキ
●ゾウムシ科 Curculionidae
 セマルヒゲナガゾウムシ
●カミキリムシ科 Cerambycidae
 ホンドアオバホソハナカミキリ
 キモンカミキリ
 オニグルミノキモンカミキリ
 フチグロヤツボシカミキリ
 ・・・ 他 数種類


ホンドアオバホソハナカミキリ
Strangalomorpha tenuis aenescens

BATES, 1884


キモンカミキリ
Menesia sulphurata
(G
EBLER, 1825)


フチグロヤツボシカミキリ
Pareutetrapha eximia
(B
ATES, 1884)





09.10.17(10.02.20で終了→080627へチェンジ)

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