採集履歴

“2010年 出張” 編(4)



10.07.31
Sat 08.01 (Sun) Mt 「今年も、お邪魔いたします。」 
                                                                                                  

年に一回は。。と言う事で、今年も隣県から刺激をもらいに出かけてきました。
メインはカミキリムシです。 さて、何が採れますか。。


10.07.31Sat


yasu 号に乗って、近所のインターから出発です。
便利になりました。


行ってきます... @ 04:51



コンビニで朝食を買いながら、二時間ばかり移動して、山へ入りました。


こちらは 親子連れでした... @ 7:21



朝陽がぐんぐん昇ります。 ワクワクしますね!


今日は この山です... @ 7:36



オーソドックスに、まずは林道のノリウツギを覗いていこうと思います。


ジョウカイが多いです... @ 8:39



すぐに、コヨツが採れました。茨城では見られません。
その他、ヒゲジロハナ、ホンドアオバホソハナ、ヨツスジハナ、フタコブルリハナなど
各種ハナカミキリが見られました。



ヤマトヨツスジハナカミキリ
Leptura subtilis
BATES, 1884
※上段左

ヒゲジロハナカミキリ
Japanostrangalia dentatipennis
(P
IC, 1901)
※上段右

ホンドアオバホソハナカミキリ
Strangalomorpha tenuis aenescens

BATES, 1884
※下段左

クロオオハナカミキリ
Macroleptura thoracica
(CREUTZER, 1799)
※下段右



1時間ぐらい過ぎると、林道では何組かの カミキリ屋さんとすれ違うことになりました。

ここは 定番のスポットみたいですね

皆様は、フタコブルリハナを探していらっしゃるようでした。
私らは、茨城では見られないカミキリムシに出逢えたらと思い やってきました♪

中には、不思議と 私を知って下さる方もいらっしゃいました。
そうでしたか... 恐縮です。 ありがとうございます。

地元の方とは お会いできませんでしたが

今回は お邪魔している身ですから、慎んで参りましょう。。m(_ _)m


さて... 少し奥へ入って
立枯れを覗いてみたいと思います。


クロオオハナでしょう... @ 9:42



カップルや、産卵場所を探しているもの、羽を休めているもの...


こちらは、キヌツヤハナですね... @ 9:55



何かしら、見られます。


良く見れば、何頭も付いている
ヒゲナガゴマフ...



ネキダリスも、見られました。


クロオオハナと、ソリダ... @ 10:43



飛来するのは、みんな♂でした。


オオホソコバネカミキリ
Necydalis solida BATES, 1884



ツツガの心配もありますが、誘惑には勝てません。。


どんどん奥へ 進んでしまいます。



ヤナギには、ヒメオオが。。


そういえば、いなくなりましたねぇ。。



6年前に ここを訪れたときは、割と沢山見られたのですけどね。。


ヒメオオクワガタ
Nipponodorcus montivagus (LEWIS



朝の 7:30 〜 16:00 頃まで、存分に楽しみました。


時期を変えて また見てみたいです。




10.07.31Sat夜の部


今夜は、とある民宿に お泊りです。

一度下山して、温泉につかり、晩ご飯を頂きました。



結構な ボリュームでしたよ♪... @18:30



ちょっとした旅行気分です。


お土産屋さんも覗いてみました。。



日が暮れてきましたね。。


勿論、夜も出かけます... @18:57



宿の門限があるので、 遊べるのはせいぜい 2時間ほどですが
せっかくなのでライトも灯してみました。



食事前に決めておいた候補地で... @20:09



ありがたいことに、沢山飛んできましたよ。
もう少し待てば、まだまだやって来そうな勢いでした。

ただ、未採のナガクチキが...
撮影しようとしたらいなくなってしまいました。。
う〜ん... 悔やまれてなりません... (^ ^;;

おそらく、ヒゲブトナガクチキ だったと思います。



ハンノアオカミキリ
Eutetrapha chrysochloris
(BATES, 1879)
※上段左
 
フチグロヤツボシカミキリ
Pareutetrapha eximia
(BATES, 1884)
※上段右
 
ヒゲナガカミキリ
Monochamus grandis

W
ATERHOUSE, 1881

※下段左
 
ヒゲナガカミキリ
Monochamus grandis

WATERHOUSE, 1881

※下段右
 



21:30 に撤収作業開始です。


蛾が凄すぎます... @21:34



帰りの車中は、紛れ込んだ蛾が多すぎて 大パニックでした... (^ ^;;



10.08.01Sun


2日目。。

せっかくなので、別のエリアへ移動してみましょう。

昨年の伐採地方面を目指し、ブナの林道を行きます。。


この辺も少しだけ覗いていきました... @ 8:12



昨晩使用したガソリンの臭いと 極度の寝不足から
いささか気分が悪くなったりもしましたが
徐々に回復し、現場入りしました。

さて、今回はこんな斜面を這い上がろうと思います。
昨年の伐採地の方は yasu にお任せし、 暫し二手に別れました。



平原のように見えますけど... 斜面です。 @ 9:58



土地勘がないため、とりあえず自力で標高をあげるしかありません。
せっかくなので、行けるだけ 行ってみましょう。


毎度、同じパターンです... @ 10:02



しかし... 鹿の糞が多過ぎですね... (^ ^;;
どんだけ いるのでしょうか。。
無意識で斜面に手をつけば、かなりの確率で触れることになります。


茨城には野兎の糞ならポロポロと落ちてますけどね... (^ ^ヾ
見た目はソックリでも、我が故郷の場合は
平坦というか、平凡というか、とりあえず 平和なもんですよ



徐々に勾配が急になります... @ 10:07



随分と登ってきました。


陽だまりへ出てみると...



振り返れば... おお!

昨年訪れた伐採地に yasu が見えました。



写真下の方... @ 10:20



大声をかけ続けると、どうやら向こうもこちらを確認したようです。

よそ様の土地ですし、私自身の位置も あまり把握できてません。。
とりあえず、名もなき山の一角なのでしょうね。。



今度は上の方... @ 10:21



ズームアップ。。

ジーパン姿で、右手には捕虫網を携えています。分かるでしょうか... (^ ^;;



写真中央に yasu... @ 10:21



更に標高をあげてみます。。

あたりは モミなどの針葉樹が大半です。
時々、ブナもあります。。

滅多にない広葉樹の皮が剥けていたので、期待を込めて歩み寄ると...


ネキの匂いがしますね... @ 10:32



わぁ!アルマン様が いらっしゃいました。


クロホソコバネカミキリ
Necydalis harmandi P
IC,1902



周囲を見渡すと、遂に稜線のラインを間近に感じることができました。
納得できる領域に辿り着いた気がしたので
これで引き返すことにしましょう。。



陽当たり良好でした。。



下山して yasu と合流すると、昨年の伐採地では シラカバに集まるトラカミキリを得ていました。
シラフヒゲナガなど、同時期に沢山見られた種類は今年は少なかったそうです。



ツマキトラカミキリ
Xylotrechus clarinus
BATES, 1884



最後に、車で別ポイントを散策してみました。。

クマの爪痕が、いたるところで見られました。

この辺は、多いのですね... 気をつけなければ... (^ ^ヾ

茨城には生息していませんが、流れ者が出没した記録はあります。
(目撃者は何人もいますからね... 私自身も山中で古い爪痕を見てますし間違いないでしょう。)


痛そうです... @ 12:01



いや〜、たった二日間で色んなカミキリムシに出逢えました。
機会がありましたら、もう一度ぐらいお世話になりたいです。。m(_ _)m



高速道路って、ホント便利ですね!
いつの間にか我が家へ近づいています... @ 16:51




〜 後記 〜


17:00には、帰宅できました。

久しぶりに県外へ出て、51種類ものカミキリムシと出逢うことができました。
凄いなぁ... やはり我が県とはポテンシャルが違いますね。。
今回は、以下の18種類を 1〜2頭ずつ頂いて帰りました。
ありがとうございました

明日以降から、再び日頃の調査に戻るつもりです。

チャンスがあれば、今シーズン中にもう一度ぐらい出張してみたいなぁ。。



●カミキリムシ科 Cerambycidae


フタコブルリハナカミキリ
Stenocorus coeruleipennis
(BATES, 1873)
※10.07.31採集 SW
 
アサマヒメハナカミキリ
PidoniaPidoniatakechii
KUBOKI,1986

※10.07.31採集 SW
 
オヤマヒメハナカミキリ
Pidonia oyamae

OYAMA, 1908
※10.07.31採集 SW
 
ニセフタオビヒメハナカミキリ
PidoniaOmphaloderatestacea

(MATSUSHITA, 1933)

※10.07.31採集 SW
 
ホソガタヒメハナカミキリ
Pidniapidoniasemiobscura
PIC,1901

※10.07.31採集 SW
 
キヌツヤハナカミキリ
Corennys sericata
BATES, 1884
※10.07.31採集 SW
 
ヤマトヨツスジハナカミキリ
Leptura subtilis
BATES, 1884

※10.07.31採集 SW
 
ヤマトヨツスジハナカミキリ
Leptura subtilis
BATES, 1884
※10.07.31採集 SW
 
オオハナカミキリ
Konoa granulata
(BATES, 1884)
※10.07.31採集 SW
 
クロオオハナカミキリ
Macroleptura thoracica
(CREUTZER, 1799)

※10.07.31採集 SW
 
クロオオハナカミキリ
Macroleptura thoracica
(CREUTZER, 1799)

※10.07.31採集 立枯れ
 
ツマキトラカミキリ
Xylotrechus clarinus
BATES, 1884
※10.08.01採集 材上
 
オオホソコバネカミキリ
Necydalis solida
BATES, 1884
※10.07.31採集 立枯れ
 
クロホソコバネカミキリ
Necydalis harmandi
P
IC,1902
※10.08.01採集 立枯れ
 
ハンノアオカミキリ
Eutetrapha chrysochloris chrysochloris
(BATES, 1879)
※10.07.31採集 LT
 
フチグロヤツボシカミキリ
Pareutetrapha eximia
(BATES, 1884)
※10.07.31採集 LT
 
セミスジニセリンゴカミキリ
Eumecocera trivittata
BREUNING, 1947
※10.07.31採集 SW
 
ムネグロリンゴカミキリ
Nupserha sericans
(BATES, 1884)
※10.08.01採集 飛翔個体
 





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