調査履歴

“2010年 近隣地区調査” 編 (3)



10.09.26
Sun) Plateau 「生物の会の皆様と」 
                                                                                                  

今回は “ 小美玉 生物の会 ” の自然観察調査会を見学させていただきました。
「小美玉」とは、小川町 ・ 美野里町 ・ 玉里村 の 3町村が
平成18年3月27日に合併して生まれた、新しい市名です。
平成9年に “ 美野里 生物の会 ” として発足し
以来、水辺の豊かな地域の自然を 調査・記録されております。

実家の旧鉾田町とは お隣り様ですし
水戸昆の大先輩である S さん ( 生物の会の会長さん ) や
いつもお世話になっている yana さんもいらっしゃいますので
是非一度 参加してみたいなと思っていました。

行政の線引きはありますが、繋がりある近隣の自然環境を見つめておくことも
良い勉強になると思いますので、とても楽しみです。



AM 8:05 に実家を出発しました。

集合は、8:30 @小美玉市役所です。
( ちょっと ギリギリかな... )

最初から遅れる訳には行きませんので
少々急いで参りましょう。。

それにしても、いい天気だぁ


雲ひとつない、晴天です。... @ 8:12



AM 8:28。 無事に集合場所へ滑り込むことができました

今回僕は、お隣りからの「飛び入り参加」でしたので
まことに僭越ながら、皆様に簡単なご挨拶をさせていただきました。

まだ駆け出しの甲虫好きですが...
お隣の自然環境を勉強したいと思い、参りました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。。m(_ _)m

少々緊張していたので、確かそんな程度だったと思います。。

その後、S さんの車に乗せていただいて
長年調査が続けられてきた、とある池へ向かいました。

このとき、昆虫が大好きな ( そしてとっても詳しい!) 小学生 Ryuto くんと
初めて ご一緒しました




9:00 過ぎに現場へ到着し、早速 調査開始です。

今回は、栃木県の野口先生、笠間市の安見先生 が植物班でご指導をされていました。


大きな池に降り立ちます。 ... @ 9:24



真剣に、そして楽しそうに調査されている皆様の様子がとても印象的でした。


とても和やかに調査されていました。... @ 9:54



秋の湿原上を舞う 蝶やトンボについては、Ryuto くんから教えてもらうことばかり。。
S さんも仰られるように、将来が楽しみですね


期待の hope!Ryuto くん。... @ 10:08



調査開始から、およそ 1時間後...

暫く姿が見えなくなっていた S さんから、yana さんの携帯電話に着信がありました

どうやら何かを確認したようです。


S さんが ヤンマを確認しました。... @ 10:42



歩み寄ってみると、旧美野里町では初記録となる オオルリボシヤンマを手にされていました。
一般に、丘陵地〜山地における池の周りに生息するヤンマだそうですが
近年では、平野部にも分布を広げているそうです。


とっても綺麗ですね 



オオルリボシヤンマ
Aeshna nigroflava MARTIN, 1908



yana さん達は、池の中にも どんどん入っていきます。
僕の採集スタンスとは大分違うので、見ているだけで勉強になりました。


水の中でも アクティブな yana さん。... @ 11:30



様々な特徴を挙げて、トンボの同定を進めていきます。


このトンボは、何でしょうか??... @ 11:38



Ryuto くんには、いっぱい遊んでもらいました


Ryuto くん と一枚♪



あっという間に、お昼です。
お茶をご馳走になりながら、暫し休憩をとりました。



野口先生を囲んで、午前の結果を
纏めているようです。... @ 12:10





お昼を跨ぎ、河川敷へ向かいました。 概ね 旧鉾田町との境界付近になります。

まずは お弁当を食べてから、調査再開です。
美味しいブドウもご馳走になりました



早速 ツチガエルを捕まえた Ryuto くん。
ここまでは、yana さんの車で
送っていただきました。。m(_ _)m ... @ 13:21



巴川は、筑波山麓から北浦へ注ぐ 一級河川です。


ちょっと流れが速いでしょうか... @ 13:43



S さんと yana さんは、水草を調べるために ここでも水に入りました。

すごいです


S さんもアクティブです! @ 13:51



こちらは、秋の陽射しと そよ風に吹かれながらの一コマ


yana さんは、何でも教えてくれる 頼もしいお兄さんですね。





そして、更に移動をかけます。。

最後は、谷津田の周辺を散策することになりました。

( その前に、気になる水路で ちょっとだけ脚止め。。)


ここでも yana さんは入ってくれました。... @ 14:51



突然、大型のアメリカザリガニを見つけて、“
マッカチン!” と叫んだのは Ryuto くん。。
旧小川町の子供らは、皆がそう呼ぶのだそうです。

旧美野里町、旧鉾田町あがりの yana さんや僕らは そんな呼び方をしていた記憶はありません。

しかし、千葉県 稲毛区周辺の方々が
今から40年ぐらい前に、大型のアメリカザリガニをマッカチ ” と呼んでいたそうなので
Akiyama.T の情報に、今更ながら納得してしまいました。。m(_ _)m

( 後半はどうでも良い話ですね... (^ ^ヾ )


さて、どんどん参りましょう。。
朝から 方々を歩いてきたのに、皆様の足取りは全く衰えません。


さすがに 健脚です。... @ 15:09



あちらでは、水だまりを見つけて 網を入れていました。


ゲンゴロウ に詳しい お二人です @ 15:03



おっと...!こちらでは、マムシが足元を横切りました...

その他、カヤネズミの生息も 確認されましたよ


斑紋がなくても 明らかにマムシでした。... @ 15:05



さてさて... この辺で、本日の調査会は お開きとなりました。
時刻は 15:30。 まだ陽も残されていましたが
植物 ・昆虫 各班共に、得るものは充分あったようです。

「飛び入り参加」の僕は、午前中から 色々と お世話になりっぱなしで...
どのように御礼を申し上げたらよいのか分かりませんでしたけど
是非また参加させてくださいと、お願いをいたしました。

皆様、楽しい時間を 共有させていただき
どうもありがとうございました




その後...

まだ若干の時間が残されていたので、Sさん、yana さん、Ryuto くんは
筑波山塊へ向かうことにしたようです。

このまま解散するのも 何だか名残惜しく
せっかくなので、僕もついていくことにしました... (^ ^ヾ

yana さんは、緑に囲まれた環境の良い堀に網を入れ
あっさりと Ryuto くんの リクエストに応えてしまいました。

さすがですねぇ


yana さんにお願いすれば、大丈夫です。@ 16:55



シマゲン入ったよ。 という声を聞いた瞬間に
Ryuto くんが見せた歓喜の表情が忘れられません



“ いいですねぇ〜??” と問いかけると

“ いいですなぁ〜 ” と嬉しそうな Ryuto くん。



シマゲンは綺麗なので、数年前に
実は僕も 飼育してました♪ @ 17:02



S さんは、近傍のクリ林で ミルンヤンマを採集されました。
「ミルン」とは、どなたかのお名前らしいです。

山地の緩やかな渓流域を好むとか。。

黄色が鮮やかですね


ミルンヤンマ
Planaeschna milnei (SELYS, 1883)



ひっそりとした山間で、濃密な延長枠 を楽しむことができましたし
Ryuto くんのお迎えの時間も迫ってきました。。

そろそろ 引き返しましょうか。。

S さんの車中で、一日の成果を振り返りながら
午前中に集合した小美玉市役所の駐車場を目指しました。


17:30。 お迎えにいらっしゃった Ryuto くんのお母さんからは
餡がたっぷりの お団子をご馳走になりました。

甘党には堪えられない美味しさでした

結局僕は、一日何もしてないんですけどね... (^ ^ヾ


車の中から大声でメッセージを送ってくれたのは、Syunto くん。
それでも ママに抱かれると、すぐに泣き止んで
キュートな笑みを見せてくれました


Syunto くん、超カワイイです♪ @ 17:40



Ryuto くんが Syunto くんの顔に鼻を擦り付ける様子を
微笑ましく見つめながら、この日の集いは 解散となりました。

Sさん、yana さん、一日じゅう エスコートしていただき
どうも ありがとうございました




〜 後記 〜


今回は、小美玉市 生物の会 の定例調査会を見学させていただきました。

小美玉市内の 湿地や河川、谷津田を巡り
植物班、昆虫班、それぞれに新しい発見があったようです。

正直なところ 僕は何一つご協力ができぬままで
皆様の後ろへ ついてまわり、日頃とは違ったフィールドワークに
ただただ刺激を受けるのみでした。

にも拘らず、皆様からは 幾度も あたたかい声をかけていただいたり
お茶菓子をご馳走になったり... なんだか恐縮してしまいました。

僕にとっては、近隣の自然の様相を肌で感じながら
多くの知識を吸収することができ、大変勉強になりました。
とても居心地が良かったし、もしご迷惑でなければ
これからも、時々参加させていただきたいと思いました。

秋晴れの下、水辺の豊かなフィールドで とても楽しい時間を賜りました。

皆様、改めて どうも ありがとうございました




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