調査履歴

“2011年 第5次調査” 編 (3)



11.11.10
(Thu) Mt 備忘録(3) 美しい彩のなかで
                                                                                                 

前回の山入りから早くも 1ヶ月が経ちました。
改めて、大好きな森へ脚を運んでおこうと思います。

目的は引き続き材採です。 来年への布石をつくるために
これだけは、ぬかりなくやっておかねばなりません。

それから、そろそろ紅葉が見頃だと思いますので楽しみです。



9:00に 実家を出発しました。

お気に入りの bay FM ( 茨城でも広範囲で拾えますよ!) を聴きながら
まずは ひたすら北上します。

天候は一日曇りの予報。 雨の心配は要らないようで安心です。

道中、車窓から気になった 東側の稜線を撮影しておきました。
そろそろ本腰を入れて始めないと いけないのかもしれません。


連なる モミです。
茨城では残りわずかなんですよね。。
@ 11:13



家を出てから約 3時間後、遂に美しい彩の中へ身を投じました。


遠方への眺めはありませんが...
豊富な樹種が織り成す彩りは
見事なものです。 @ 12:54



今回は、A, B沢筋間の稜線を下ります。


充分に深まった秋からは
冬の気配も感じられました。 @ 12:55



ブナの木肌は、どんな季節に見つめても 良いものです。


こちらも、好きな大樹の1本です。 @ 13:04



台風によるダメージを受けた若モミから、樹液が噴き出していました。


数十メートル先の、アップ写真です。 @ 13:20



稜線の末端へ至り、一気に Bの沢筋へ降りてゆきます。


こちらは、いつも掲載しているホオノキです。

今シーズンは、フチグロヤツボシカミキリと同時に
トラフホソバネカミキリが確認されました。



もはやお馴染みの、途中から折れたホオノキです。
@ 13:27



転げ落ちないように、慎重に谷底を目指しました。。



滑り台のように、お尻をつけながら。。



無事に沢へ辿り着いたところで、今回も下から上の写真を一枚。
来年も様子を見にこようと思います。


このあたりでも 念の為に材採しておきました。@ 13:44



さて、はるばる目指してきた現場へ到着です。

前回ぐらいから、ムネモンヤツボシカミキリの足跡を追っています。



今回は サルナシ材がメインでした。@ 13:47



その後、Aの沢筋でもサルナシ材を厳選しました。

古い食痕や羽脱孔はそれなりに認められるのですが、期待できる材はなかなか見つかりません。
それでも、手提げ袋に集積されたお土産は相当な量になりました。 重い重いっ!


荷物が増え過ぎたので、折り返しは 幾分緩やかな斜面を登りました。


途中で歩をとめて、向かいの稜線を眺めたところ
もうひとつ寄らねばならぬ場所があったことを思い出しました。



そうそう、あちら側のモミが健在かどうか
確かめておかないと... @ 15:26



稜線に近づいたところで振り返り、また一枚。
晴天ならば、より美しかったことでしょうね。。



また来年も、この時期に訪れたいです。@ 15:28



さぁ、陽が沈む前に 最後のノルマを片付けないと。。



西側の尾根です。@ 15:41



よかった... 立ち枯れの方も大丈夫みたいです。
あの強烈な台風を凌ぎ切ったのですから、かなり しぶといですよね。。



ここも、来年に繋がりました。@ 15:45



ホッと一安心できたところで、マイ・カーのもとへ。。
程よい疲れも、心地良かったですよ。


それでは、長い家路につきましょう... @ 16:28



平日の夕刻です。 長蛇の信号待ちを繰り返し
うっかりすると眠ってしまいそうなドライブで 一日を〆括りました。



〜 後記 〜


19:00 に帰宅しました。

いやぁ、早いものですね... 今年も残すところ あと 2ヶ月を切りました。

フィールド調査に全力を注いでいた昨年と比べると
今シーズンは、随分のんびり構えていたものだと思います。

いくら “ 趣味の世界 ” とはいえ、僕にとっては仕事のような
いや、それ以上に真剣なのものですから...
根を詰めれば、相応の疲労も溜まってしまいます。

しかしながら、調査を全くやめてしまうと
かえって不健康になってしまいますので
細々と活動を継続しながら
時間をかけて、心身共にリフレッシュしているところです。


照葉樹林の調査という新たなテーマも見つかったことですし
次年はまた頑張りますよ。

今回は、美しい森の彩りに包まれて 心が洗われました。




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