調査履歴

“2012年 R地区調査” 編 (40)



12.02.12
Sun Plain 「気になる幼虫」 
                                                                                                  

先日持ち帰った シロダモ材から、気になる幼虫が出てきました。
成虫になれば... な〜んだ、何度もお会いしてましたね!
と、うなづける種類でしょうけど... いったい誰だろう?



これが、その幼虫です。
体つきや顎の形状からも、フトカミキリ亜科でしょうかね。
材の切り口に、粗めの木屑を詰めて栓をするところなんかも
何となく 分かる気がします。

前胸のオレンジ色の帯が、特徴的です。





比較のために、もう少しサンプルを増やしておきたいところ。。
ということで、とりあえず今日もお出かけですね。

行ってきま-す!> 隣のニャコ




これから暫らくは、この車が僕の相棒になります。




先日、例の幼虫を採集した谷津田の周辺に到着しました。




今回は シロダモではなく、同じクスノキ科でも 別の種類の落ち枝を折ってみました。。
( 葉がなかったので樹種は不明。 )

すると... 早速 小さな幼虫が!




自宅で撮影したものより、かなり小さいです。
でも、前胸には同じオレンジ色の帯があります。
間違いなく 同じ種類ですね。。

初齢かな? とりあえず、かなり小さな段階から帯があることは分かりました。




また新たな材からも出てきました。

周辺には、タブノキ、クスノキ、シロダモなど 色々と生えてますが
この手の枯れ枝には良く入っているようです。

個体数は多そうですね。

結局答えは分からず仕舞いなんですけど... (^ ^ヾ
楽しみが増えました。




ふと、アケビ材を見つけました。
枯れている部分もあるようです。
久しぶりに割ってみたいと思います。





樹皮の裏に、細長〜い 食痕が走っています。
羽脱孔がないので、どこかに主が入っていると思うのですが...





出ました!カッコウメダカカミキリです。

2005年、2006年、2007年・・・

R地区における分布調査対象としては、先駆けとなった種類のひとつでした。



Stenhomalus (Stenhomalus) cleroides BATES, 1873



更に、同時期に調査を進めていた ハイイロヤハズカミキリが懐かしくなり
古いシノダケ材も割ってみました。

お!こちらは まだ幼虫のようです。 持ち帰って経過を見ましょう。





これらについても、まだ未整理のままなんですよね。。
せっかくなので、経年的に かつての歩みを辿ってみようかな。。
そんな気持ちになりました。






よし... また頑張ろう。



〜 後記 〜


R地区調査を コツコツ進めていると
身辺を見渡せば、興味・関心を抱ける自然が
沢山残されていることに気付かされ、幸せを実感しています。

まだ節目を迎えていませんから
やれるだけのことはやっておきたいと思います。

不明幼虫のその後。。ここに掲載しますね。
な〜んだ、という結果になりそうですけど
まぁ、それはそれとして。。




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