14.06.14-
(Sat) 第5次調査
                                                                                                     
先週末は、雨でお休み。。
以来、ひっきりなしに 大量の降水があったようですが
今週は 良いタイミングで 梅雨の中日となりました。

..
昨晩は 寝たのが 4:30... で、6:30 に起床。。
結構 しんどかったですが
今日と言う日は 365日中 1回しか巡ってきません!
なので... また 険しくも 美しい山へ。。
   
雨続きで 地滑りし易かったですが、無事に尾根筋へ上がれました。
少し見ないうちに、キノコも沢山生えてましたよ。

ここでは、 ヘリアカデオキノコムシ を採集しました。
ただし 今月 3日に yasu くんが既採しています。 写真は後ほど。。

前回、ミイロムネビロが多数発生して
いたネンドタケ。今回は 状態が随分
変わっており → のハネカクシのみ。
 ハスオビキノコハネカクシ
 Lordithon irregularis
 (WEISE, 1877)
最近倒れたばかりの ブナをチェック。。
今回は、改めて採っておきたい カミキリムシ探しがメインでした。
ここには発生してませんでしたが、代わりに ブナ帯らしい ハナノミ を 2種類。。
 
ネジロモンハナノミ
Tomoxia scutellata KONO,1928 
 
シラホシハナノミ
Hoshihananomia perlata (SULZER, 1776)
  
シデの倒木に生えたキノコからは
ハスオビオオキバハネカクシが見つかりました。
相変わらずカッコいいですね。
 
ハスオビオオキバハネカクシ
Oxyporus triangulum SHARP, 1889
   
ブナの倒木を求めて、久しぶりに (1)沢筋方面へ向かいました。
    
この辺は、昨秋以来になります。
強い台風の影響で、大木が あちこちで倒れました。
    
倒木チェックの前に... 足元の カワラタケを叩いてみると
ワモンマルケシキスイが落ちました。
既採済でも、美しいので持ち帰ります。
    
ワモンマルケシキスイ
Cyllodes nakanei HISAMATSU, 1961
  
笹を掻き分けながら 何とか アプローチしましたが...
一発目は ブナではなく ミズナラでした。それでは、駄目なのですよ。。
 
沢へ降りるまでには、こういった山を 3回も跨がねばなりません。
  
色々と眺めましたが...
残念、この辺では 目的のカミキリムシを見つけられませんでした。
その代わりに、先に記したヘリアカデオキノコムシ@イヌブナ樹幹を
撮影したので、載せておきます。 ピンボケで スミマセン。。
 
ヘリアカデオキノコムシ
 Scaphidium reitteri LEWIS, 1879
 
やはり ブナの大樹は 美しいな。。
 
コシアブラや タカノツメの若木には、タテジマカミキリの幼虫が
入っているようでした。

再び最初の登り口へ戻り、今度は逆方向へ。。
数本の 立ち枯れ@シデから、コクヌストやゴミダマを得ました。。
 
フタモンツヤゴミムシダマシ
Scaphidema ornatellum LEWIS, 1894
 
さて、こちらの斜面はどうでしょう。。
早速、お目当ての倒木@イヌブナをチェックしたところ...
いました!良かった!
しかし... 同時に見つかって欲しくない 亀の子も。。
 
   ブナケシカミキリ ( 仮称 )
Exocentrus sp.
  
キッコウモンケシカミキリ
Exocentrus tetsudineus MATSUSHITA, 1931
  
ただし、亀の子は 1頭のみ。。やはり棲み分けしていると思います。
ブナケシに次いで多かったのは、こちらでした。
 
キクスイモドキカミキリ
Asaperda rufipes rufipes BATES, 1873
 
最後は、伐採された斜面地 ( 植林の跡地 ) を見てまわり
ゾウムシ類を得ました。

連日寝不足だったせいか... スタミナが切れて 両足が笑い始めました。
いちいち 立ち眩みするし、ちょっと気分が悪いです。。
なんだか どんよりしてきましたし。。山なら 急な雷雨は良くあること。。
急がなければ。。
 
マダラクチカクシゾウムシ
 Cryptorhynchus electus (ROELOFS, 1875)
 
  
アカアシヒゲナガゾウムシ?
Araecerus tarsalis (SHARP, 1891)?

※↓の可能性も考えられます

ワタミヒゲナガゾウムシ?
 Araecerus coffeae (FABRICIUS, 1801)?
    
ヌバタマハナカミキリ
Judolidia bangi (PIC, 1901)
 
それから... 暗くなったせいで、久しぶりに 黒いのが林床を舞いました。
トップとは違い、こちらでは大変少ないです。 実に 6年ぶりとなりますね。
  
下山前に、大粒の雨が落ちてきました。。
B.T の受け皿に使った ビニル傘をさして、足早に。。
  
自宅までは、およそ 3時間かけてのドライブです。
一瞬 虹もかかりましたが...
 
やっぱり 土砂降りになりました。
体調が思わしくなかったので、大して濡れずに済んで 良かったです。
とりあえず、動いてしまえば 得るものはあります。
少しずつ 着実に 目的をクリアしていきたいところです。
以下、今回の主な確認種です。 ※は現地初


○主な確認種

ヘリアカデオキノコムシ ※
 Scaphidium reitteri LEWIS, 1879
 ( 14.06.03 に yasuくん採集済 )

ハスオビオオキバハネカクシ
 Oxyporus triangulum SHARP, 1889

ズマルハネカクシ
  Amichrotus apicipennis SHARP, 1889

ハスオビキノコハネカクシ ※
 Lordithon irregularis (WEISE, 1877)

オオマダラコクヌスト
 Leperina tibialis
REITTER, 1889

ハロルドヒメコクヌスト ※
 Ancyrona haroldi REITTER, 1877
 ( 13.11.17確保の材からも羽化脱出済 )

ルリテントウダマシ ※
 Endomychus gorhami gorhami (LEWIS, 1874)

ワモンマルケシキスイ
 Cyllodes nakanei HISAMATSU, 1961

ツツオニケシキスイ
 Librodor subcylindricus REITTER, 1884

フタモンツヤゴミムシダマシ
 Scaphidema ornatellum LEWIS, 1894

ネジロモンハナノミ ※
 Tomoxia scutellata KONO,1928

シラホシハナノミ
 Hoshihananomia perlata (SULZER, 1776)

ヌバタマハナカミキリ
 Judolidia bangi (PIC, 1901)

キクスイモドキカミキリ
 Asaperda rufipes rufipes BATES, 1873

ブナケシカミキリ ( 仮称 )
 Exocentrus sp.

キッコウモンケシカミキリ
 Exocentrus tetsudineus MATSUSHITA, 1931

アカアシヒゲナガゾウムシ ※
 Araecerus tarsalis (SHARP, 1891)
 もしかすると... Araecerus coffeae (FABRICIUS, 1801)
 ワタミヒゲナガゾウムシの可能性あり。。

マダラクチカクシゾウムシ※
 Cryptorhynchus electus (ROELOFS, 1875)