14.06.21-
(Sat) 第5次調査
                                                                                                     
相変わらず寝不足続きです...。
しかし “ 明日は雨!” という yasu くんの言葉を聞いて
ならば 今日行かないと。。という気持ちになるわけです。
6月下旬と言えば、甲虫採集には貴重な時期です。
今回は yasu くんと合流して モチベーションを上げました。

..
 
まずは、イヌブナの倒木をチェックして
アラゲケシカミキリ属を見つめました。
詳細は、機会があれば 後ほど綴ります。。

ここで、ライトトラップをやりたいな。。
 
しっかりと テーマを持って、調査していますよ。
副産物として、以下のようなムシも得られました。

  
マエバラナガクチカクシゾウムシ
Rhadinomerus maebarai CHUJO et VOSS, 1960
 
3年前に、この地から 茨城県初記録したゾウムシです。
 
  
マダラゴマフカミキリ
Mesosa (Perimesosa) poecila BATES, 1884
 
アカシデの立ち枯れを好みます。
 
    
クリイロシラホシカミキリ
Nanohammus rufescens BATES, 1884
 
茨城県では稀。数年前にも、この地から 1頭得ています。
ブナの立ち枯れより。 環境指標になる頼もしい存在です。

 
  
 
ムモンシリグロオオキノコ
Pselaphandra inornata (CHUJO, 1941)
 
コシアブラの葉上に 静止していました。
yasu くんに見せると、それは乙だ!と即答。
神奈川では、絶滅危惧 I 類のようです。

 
   
  
再びテーマに沿います。 良い条件でしたが。。
目的のムシは 不発でした。

この辺から、キノコを中心に眺めていきます。

 
キノコアカマルエンマムシ
 Notodoma fungorum LEWIS, 1884

以前調べたことのあるムシだそうです。
面白い格好ですね。。

 
 
ヤマザクラに発生しているキノコには
あまり良い印象を持ってませんでしたが...
yasu くんが、色々と落とし始めました。

   
アカオビニセハナノミ
Orchesia imitans LEWIS, 1895
 
ナガクチキムシ科は、大好きなんです。
随分久しぶりでしたが、沢山いました。

 
 
カツオガタナガクチキ
Synstrophus macrophthalmus (REITTER, 1887)
 
こちらは、初見です。 普通種らしいですが
嬉しいですよ。 ヨツモンとか アカモンとか...
材採で得ている ナガクチキを、そういえば
野外で見かけたことは あまりありません。

  
     
ハナノミ科の一種?
 
ナガクチキムシ科に続いて...
最後に yasu くんが花掬いで得た
ハナノミ科 ( だと思います )。
体長 3mmちょいの チビ助ですが。。
ちょっと 同定できませんでした。

     
ハナノミダマシ科の一種?

併せて ハナノミダマシ科を。。@III-67-397
更に小さいし、カラー図版には 3種類しか
載ってないので、こちらも同定が難しいです。

ただ、コフナガタハナノミ に近い気がします。
上のハナノミ?と 同じ花@往路で 掬いました。
 
 
10:00 〜 14:00 まで、4時間ぐらい調査できました。
いくら寝不足とはいえ、体力の低下を感じてしまう この頃です。
マイペースで コツコツと。。
当該地区 500種類を目指して、また 少しだけ増えました。
今夜は yasu くんらと、実家でも合流する予定です。



○主な確認種 ※は現地初

キノコアカマルエンマムシ ※
 Notodoma fungorum LEWIS, 1884

ムネクリイロボタル ※
 Cyphonocerus ruficollis KIESENWETTER, 1879

ムモンシリグロオオキノコ ※
 Pselaphandra inornata (CHUJO, 1941)

ムネアカクロアカハネムシ ※
 Pseudopyrochroa atripennis (LEWIS, 1887)

カツオガタナガクチキ ※
 Synstrophus macrophthalmus (REITTER, 1887)

アカオビニセハナノミ
 Orchesia imitans LEWIS, 1895

ナガハムシダマシ
 Macrolagria rufobrunnea (MARSEUL, 1876)

マエバラナガクチカクシゾウムシ
 Rhadinomerus maebarai CHUJO et VOSS, 1960

トガリバアカネトラカミキリ
 Anaglyptus (Anaglyptus) niponensis BATES, 1884

マダラゴマフカミキリ
 Mesosa (Perimesosa) poecila BATES, 1884

クリイロシラホシカミキリ
 Nanohammus rufescens BATES, 1884

その他,多数。。