14.07.12-
(Sat) 第5次調査
                                                                                                     

台風一過。。 ということで、梅雨明けか?
とも思える 晴天に恵まれました!
( 実際は先延ばしのようですが... )

そのおかげで今回は、森の自然度を指標できる種類や
本県では 少ない種類も 沢山確認できましたよ♪
( 現地では 気付きませんでしたけど... )

相変わらず 4時間ぐらいの睡眠で飛び出してきたので
スタミナが切れましたが...
( 歳だねこりゃ。。)
今回は、yasu くんも手伝ってくれました。


..
8:30 には 現地入りし、6時間ほど調査しました。

 
 
斜面下では、yasu くんが 頑張っています。

 
何だか、エレキングと闘ってる Itao さんみたいな動き!w

僕の方は、定例の [ 状況観察 ] から始まりましたが...
先の大型台風の影響か、個体数が 激減してました。
残念だけど、今回がオーラスかな。。


まずは、この辺で確認された ハムシから 以下に載せます。

  
キアシルリツツハムシ
Cryptocephalus fortunatus BALY, 1873

グリメタが美しいですね。
普通種なのでしょうけど...
本県における過去の記録地は
1例だけのようです。。

 
ムツキボシツツハムシ
Cryptocephalus ohnoi KIMOTO, 1963

何頭か見かけましたが...
これも 本県における記録地は
1例だけのようです。
栃木・神奈川で RDB に掲載されている
少ない種類のようですよ。。


 
コモンマダラヒゲナガゾウムシ
Litocerus multiguttatus (NAKANE

定例の観察中に、ブナの枝先で見つけました。
こちらも、過去の記録地は 1例だけみたい。。
ヒゲナガゾウの仲間は、好きなグループです。


さて... そろそろ いい頃かな??と思い
NEW ポイントへ15分ほど移動しました。

 
やはり 時期早々かな。。

いやいや、yasu くんが 根元から
1号@♀を見つけました!

 
アオタマムシ
 Eurythyrea tenuistriata. LEWIS, 1892

とりあえず、この一頭で 一安心。
貴重な時間を重視して、次へ。。

 
ブナの立枯れで得られた甲虫を 列挙します。
 
 
   
クロオオキバハネカクシ
 Oxyporus niger SHARP

この オオキバハネカクシは見たことがないな。。
yasu くんから手渡されて、すぐに感じました。
おそらく、本県では未記録だと思われます。

 
ムラカミヒメクモゾウムシ
 Telephae murakamii MORIMOTO, 1960

直後に、こんなゾウムシも。。
う〜む... これも、見たことがない。。
yasu くん、県初になりそうなムシを
同時に見つけてしまいました。
 
ヒトオビチビカミキリ
Sybra (Sybra) unifasciata FUJIMURA, 1956

小規模なモミ林の中を歩いていると...
いつの間にか、自分のネットに乙な
カミキリムシが付いていました!
かつて、材採をして羽脱もさせています。
あのとき拾った材も、モミでしたね。。

 
では... この辺から、キノコに付くムシを。。

  
アカオビニセハナノミ
Orchesia imitans LEWIS, 1895
 
沢山いますが、ナガクチキ好き故に
ついつい 撮ってしまいます。
 
 
ミヤケヒメナガクチキ
 Symphora miyakei NOMURA et HAYASHI, 1960

また新しいナガクチキに出会えました!
嬉しい限りです。

現場では、かつて ここで採集した
カタアカナガクチキ @県2例目だと
思ったのですが...
良く見れば、全く違いました。

 

ハイマダラカギバラヒゲナガゾウムシ
Xanthoderopygus jocosus (SHARP, 1891)

それから... yasu くんが 倒木のキノコより
ナイスな ヒゲナガゾウムシを得ました!
昨年、彼自身が 海側から初記録した種類です。

同定にはかなり苦労し、ご専門の妹尾先生から
ご指導を頂いた経緯があったので
拘りの大好きな山にも棲息していたことを実感すると
かなり 嬉しかったです。

 
モンハナノミ
Tomoxia nipponica KONO

ブナ好きの モンハナノミ です。

大型の個体で、斑紋もハッキリしており
期待して持ち帰ったのですが... 
原色図鑑からは同定できず。。
こちら に掲載されている種と 同じようです。

   
ナミモンコキノコムシ
 Mycetophagus undulatus (REITTER, 1889)

yasu くんは 見たことあると 言ってましたが...
調べてみると、県内では 2例ほどしかないみたい。。
コキノコムシ科は、とても小さいですが
斑紋の バラエティに富み、面白いです。


 
ゴミムシダマシの一種

出た... この手のゴミダマは、僕のような 低レベルには
本当に難しい。。 紫色のツヤがあるので そのまま。。
という訳には、いきませんよね。。

 
セコブナガキマワリ
Strongylium gibbosipenne NAKANE, 1963

あ... これカッコいい。。それに見たことがない。。
と思い持ち帰ってみたら、こちらも県内には記録が
ないようです。 京都では 絶滅寸前の I類らしいです。

 
ツツケナガヒゲナガゾウムシ
Habrissus cylindricus (SHARP)

昨年、現地から県初記録されたヒゲナガゾウ。。
今年も ほぼ同じ尾根筋にいました。
古い ネンドタケに産卵してましたけど
上記の ハイマダラカギバラヒゲナガゾウ のように
キノコ好きな ヒゲナガゾウは、多いのかも。。

 
 
 
沢山採れると 同定 → 文献記録の検索 → 展足 → データの整理。。
などと、丸々一週間 休む暇が 殆どなくなってしまいます。。
この備忘録も含めてですが... とても嬉しい嘆きです・笑。
500まであと20ぐらい。。 とりあえず、そこまではやっておこう。。
次回こそ 梅雨明けかな??では、また次回。。

○主な確認種 は現地初 (2, 3は 県 2, 3例目は県初?


クロオオキバハネカクシ
 Oxyporus niger SHARP

マスダクロホシタマムシ
 Ovalisis vivata (LEWIS

アオタマムシ
 Eurythyrea tenuistriata. LEWIS, 1892

ナミモンコキノコムシ※3
 Mycetophagus undulatus (REITTER, 1889)

コマダラコキノコムシ
 Mycetophagus pustulosus (REITTER, 1889)

ミヤケヒメナガクチキ
 Symphora miyakei NOMURA et HAYASHI, 1960

モンハナノミ
 Tomoxia nipponica KONO

セコブナガキマワリ
 Strongylium gibbosipenne NAKANE, 1963

ヒトオビチビカミキリ
 Sybra (Sybra) unifasciata FUJIMURA, 1956

ムツキボシツツハムシ2
 Cryptocephalus ohnoi KIMOTO, 1963

キアシルリツツハムシ
 Cryptocephalus fortunatus BALY, 1873

ツツケナガヒゲナガゾウムシ 2
 Habrissus cylindricus (SHARP)

コモンマダラヒゲナガゾウムシ
 Litocerus multiguttatus (NAKANE

ハイマダラカギバラヒゲナガゾウムシ※2
 Xanthoderopygus jocosus (SHARP, 1891)

ムラカミヒメクモゾウムシ
 Telephae murakamii MORIMOTO, 1960


その他、多数。。