14.07.31-
(Thu) 第5次調査
                                                                                                     
さぁ、7月は 今回 @5回目 がラストです。
中4日で 出かけてきました。


 
..
延々と 林業作業道を行けば... お?何だ あれは。。

 
  
左側から 転げ落ちていたようです。
動かせるもので良かった。。

 
自然林へ辿り着きました。 既に 汗ビッショリです。
最近 雨が少なく、ちょっと乾燥気味だと思います。

  
広葉樹に生えた カワラタケ?を
パタパタ 叩いてみると。。

 
キノコヒゲナガゾウムシ
Euparius oculatus (SHARP, 1891)

やった!見たことのない ヒゲナガゾウです。
県内には 幅広く 分布しているようですが
好きな ヒゲナガゾウムシ科で、現地記録を
また 1種類UP することが可能です。

 
シデの大樹... 素晴らしい 成長ぶりです。

   
これは 何という広葉樹でしょうか??
枝先に、大型の カミキリムシがいますが。。
逆光で シルエットしか見えません。

 
センノキカミキリ
Acalolepta luxuriosa luxuriosa (BATES, 1873)

掬ってみると、センノキカミキリでした。
てことは、ウコギ科かな??
たまたま 休んでいただけかな。。
ムシは、高所や先端部が 好きだものね。。

 
2007年頃に徘徊した斜面を 懐かしみました。

 
6〜7月は、このイヌブナの周りを
何度も 何度も 巡回してました。

念の為、今回も確認してみましたが
さすがにもう、いなくなりました。
やるだけのことは やったつもりです。

と、安心していたところ。。

 
やや!あれは ヨコヤマさんでしょ!? 直感しました。

 
ヨコヤマヒゲナガカミキリ
Dolichoprosopus yokoyamai (GRESSITT, 1937)

画像を拡大してみると... やはりそうです。
どうやら ♀のようです。
 つい先ほどの センノキカミキリと比較できたのも
とっさに判断できた理由だと思います。

しかし... 近寄って 生態写真を 撮ろうとしたら
微妙な振動で ポトリと落ちてしまいました。。

慌てて 落ち葉の上を探しましたが
どうしても 見つけられず。。

現地では 6年ぶりの再会でしたので
落胆してしまいました。

が! 15分ぐらい経ってからでしょうか。。

 
なんと、ペアが降臨
ピンボケですが、証拠の動画です。

茨城県では ペアの写真など
そうそう 撮れるものでは ありません。
しかし、ここで採集できること自体が滅多にない
機会なので、これが限界でした。

 
ヨコヤマヒゲナガカミキリ
Dolichoprosopus yokoyamai (GRESSITT, 1937)

♂です。 美しいですね。


  
ヨコヤマヒゲナガカミキリ
Dolichoprosopus yokoyamai (GRESSITT, 1937)

♀です。 LT には なかなか飛んできません。
どちらも無傷の 新鮮な個体でした。

 
良く見ると、根際に 新しい羽化脱出孔が開いてました。
これ以外には 古い孔も含め 見当たりません。

5日前には 間違いなく なかったものですし...
いなくなってしまった♀も含めて、どれも “ 出たて ” の個体
だったのかもしれませんね。。

 
気を良くしたところですが、今年のテーマである
キノコに集まる甲虫は、なかなか見つけられません。

   
やはり、連日の 暑さ → 乾燥 が原因だと思われます。

 
ようやく見つけられました!
このようなキノコ上からです。
( 名前を 勉強しなくてはなりません。。)


 
シロカレキゾウムシ
Karekizo impressicollis MORIMOTO, 1962


3年前に ここで初記録したシロカレキゾウムシです。
やはり、ゾウムシは カッコいいな。。
とても小さな種類ですが、頑張って展足しよう。。

 
クロコキノコムシダマシ
Pisenus rufitarsis (REITTER, 1889)

その他、アカシデの倒木に生えたキノコから。。
現地では まだ記録してません。 また 1UP!


 
ベニモンムネビロオオキノコ
Microsternus perforatus (LEWIS, 1883)

久しぶりです。 小さくても美しい。
古くなった ネンドタケ にいました。

ヒゲブトコキノコムシ
Mycetophagus antennatus (REITTER, 1879)

こちらは 平野部から山地まで 県内全域から記録されてます。
R地区にもおりますね。。

 
夜の準備もしてきましたが、ブラックライトの試運転は
諸事情あって また今度にしたいと思います。
では、この辺で。。


 


現地への訪問回数は、もうすぐ130回になります。
これまで 色んなことがありましたが
白昼に これほどの ヨコヤマと出会うのは
初めてのことで かなり興奮しました。

それにしても、暑くなりました。
なり過ぎて、ムシがいなくなっている気もします。
このままでは、目標に届かないかも。。
早く手を打たないと。。


○主な確認種 は現地初 (2, 3は 県 2, 3例目は県初?


アオタマムシ
 Eurythyrea tenuistriata. LEWIS, 1892

クロコキノコムシダマシ
 Pisenus rufitarsis (REITTER, 1889)

ヒゲブトコキノコムシ
 Mycetophagus antennatus (REITTER, 1879)

ベニモンムネビロオオキノコ
 Microsternus perforatus (LEWIS, 1883)

ヨコヤマヒゲナガカミキリ
 Dolichoprosopus yokoyamai (GRESSITT, 1937)

キノコヒゲナガゾウムシ
 Euparius oculatus (SHARP, 1891)

シロカレキゾウムシ
 Karekizo impressicollis MORIMOTO, 1962 2