15.06.14-
(Sun) 第6次調査
                                                                                                     
さてさて、2週間ぶりに 出かけてみました。
あれから 随分雨が降ったので、山は潤ったと思います。


 
..
カラカラだった小さなダムに、まんべんなく 水が張りました。

 
  
13:30 に ようやく尾根筋へ。。
今回は、スロースタートでした。
気温は 26℃ぐらい。。湿度が高めでした。

 
まずは 必ずチェックを入れている
アカシデの立ち枯れです。
今回は 珍しく静かでした 。

  
続いて。。
尾根伝いに 前回 ハガタナガクチキを見つけた
立ち枯れがある場所へ向かいました。

 
到着。。 ここです。

また 何か付いてるかな??

そんな のんびりした気持ちで 樹幹を眺めたところ。。

あ!

いきなり 予期せぬ再会 が訪れました。

2〜3分は 静かに見つめていただけです。

その後 覚悟を決めて... ネットを下方にあてがい
慎重に捕獲を試みたのですが。。

まじか... T T

緊張し過ぎて 採り逃がしてしまいました。

 
悔やんでも 悔やみきれなかったですよ。

付近にあった 立ち枯れも くまなく探しましたが。。
やはり、見つけられず。。

まぁ、こんなもんだよな。。と 落胆しながら
現場を離れようとしたところ。。

   
なんと、戻ってきました!

 
オオホソコバネカミキリ
Necydalis solida
BATES, 1884


間違いない!先ほど逃げられた個体です。

ミスの繰り返しなど、あってはなりません。
今度は しっかりと手中に収めました。

少々大袈裟に思われるかもしれませんが...
ここのソリダは特別なんです。
僕にとっては、何にも変えがたい存在なんですよ。
ご健在ぶり、ありがとうございました!

 
ついでに、樹上を眺めてみると。。。

 
まさに カミキリムシのシルエットが。。

しかし、急に力が抜けてしまったせいか
こちらは 種類も確認せぬまま終わりました。

 
早々に、全てを終えた感じがしました。
何せ、7年ぶりの再会が果たせた訳ですから。

 
鬱蒼とした林内を、くぐるように歩き。。

 
明るい伐採地を目指しました。
 
 
見晴らしが良い いつもの場所で。。

  
少し遅めの昼食をとりました。

気持ちを 落ち着けたところで
今度は チビオオキノコを探しに
反対側の尾根へ向かいました。

移動中には、こんな光景も見られましたよ。

 
マダラゴマフカミキリ
 Mesosa (Perimesosa) poecila BATES, 1884


アカシデの樹皮を齧り 産卵の準備をしていました。

 
一生懸命さ が伝わってきますよね ^ ^
こちらは採集せずに 動画だけ撮っておきました。


 
近年 捕虫網を被りながら突き進んでいた
ガサ藪のような作業道が
綺麗に枝払い+下草刈りされました。
これは、ありがたいです。

チビオオキノコを求め、自然林の南端まで脚を伸ばしましたが
残念ながら、目新しい種類との出会いはありませんでした。


 
念の為に もう一度 ソリダと再会した 尾根の北端まで
戻ってみましたが、状況の変化は 特にありませんでした。

 
強いて言うなれば、2008年の8月に LTで ヨコヤマを呼んだ
ブナの老木が、傷み始めた。。という印象だけ残りました。

 
あっという間に 17:00。。下山しましょう。

 
今回は、ソリダに再会できただけで
もう何も言うことは ないのです。

 
真っ赤な 夕焼け空を眺めながら
長年通い続けた 大好きな山での想い出を
しみじみと振り返りました。

 


スタートが 随分遅れたものの、どうにか 行ってきました。

実は とてつもなく 疲れていたのですが... (^ ^ヾ
無理をして正解でした。

僕にとっては、掛けがえのない再会があったわけですから。。。^ ^

2008年 7月 5日以来、およそ 7年ぶりに 2頭目と会うことができました。
♀に続き、今度は小さな♂です。

正直な話... もう、お目にかかれないと思ってました。
たかが ソリダと思う方もいるでしょう。。 なれど、ここのは特別なのです。

久しぶりに、緊張で 手や 膝が ブルブルと震えました。
この上ない感激を、見事なご健在ぶりを、どうも ありがとうございました。


   
オオホソコバネカミキリ
Necydalis solida
BATES, 1884