梅雨のさなかに、貴重な晴れ間が見えました。
今週はどんな 出逢いが訪れるのでしょう。。
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先週より 2時間早めに動き始めました。
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足腰を鍛えるには、いいコースですよ。
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11:00には 尾根筋へ。。
遠方@中央に見えるモミが 遂に枯れてしまったようです。
8年前に 初めて目の当たりにした折には
とても雄大に映りましたが。。 これも ときの流れでしょうね。。
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まずは、前回 7年ぶりの再開をさせてくれた
立ち枯れの前へ。。
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しかし 残念。。今回は 何も付いてませんでした。
ソリダに関して言えば。。 このように樹皮が剥がれ
ツルツルした部分があっても いいみたいですよ。
ドルクスが宿るような 菌糸が蔓延っている状態は
あまり好まれないと思います。
つづいて、いつもの伐採斜面地へ向かいました。
その途中で、アカシデの立ち枯れをチェックすると。。
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あ。。 いましたね!
マッチ棒の先端よりも ずっと小さなゾウムシです。
表面に張った 白っぽいキノコが お好みでしょうか。。
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ハイマダラカギバラヒゲナガゾウムシ
Xanthoderopygus jocosus (SHARP, 1891)
良かった。 今年も お会いできました。
かつては 種の同定や展足に 大分苦労したので
思い入れが 強いです。
それから、派手なカッコウムシの姿もありました。。
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モンサビカッコウムシ
Neoclerus ornatulus LEWIS, 1892
これまた小さいですが、先程のヒゲナガゾウムシを
見てしまうと、随分大きく感じるから面白いです。
徐々に気温が上がり、ムシが顔を出し始めたようです。
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今回も、てっぺんを見つめながらの ランチタイムとなりました。
山肌に 落とされた雲の影が、ゆっくりと動いています。
ふ~っ。。。
正面 右寄りに見える あの道路あたりの標高が
こちらのピークですから。。
動植物相のスケールも 著しく縮小されるわけです。
単純に ここが好きだから。。 という理由だけで
長年 通い続けた山ですから
そんなことは、どうでも良いのですけど。。
これまでの R地区調査も同様でした。
近年は、地域の自然に対する愛着や 探究心が
昆虫調査への強い原動力となっています。
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それでは、再開しましょう。
ミズナラの立ち枯れには、相変わらず何もおりません。。
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ミヤマオビオオキノコ
Episcapha gorhami LEWIS, 1892
山頂付近で、葉上に静止する ミヤマオビオオキノコを見かけました。
現在、ある事情により コウモリ・マーク に注目しようかと 検討中です。
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マダラゴマフカミキリ
Mesosa (Perimesosa) poecila BATES, 1884
今回も、マダラゴマフが産卵に訪れていました。
前回同様 採集しませんでしたが、好きな種類です。
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コホウキタケ... だと思います。
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針葉樹・広葉樹の混交林で、地上から 発生するとのことです。。
成長すると、先端がピンク色になるようですよ。
小さな デオキノコムシが付いていました。
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貫禄あるモミやブナの大樹が、この森の歴史を物語ります。
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毎度2回は 潜らなければならない イヌブナの倒木があります。
その上には、こんなキノコが生えていました。
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表面には、ナメコのような ヌルヌル感が窺えます。
いったい何という種類でしょうか??
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半枯れ状のヤマザクラからは、ウスヒラタケ?が出ていました。
これなら 何かいそうな予感がします。
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下から覗き込んでみると。。
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ホソチビオオキノコ
Triplax japonica CROTCH, 1873
お久しぶり!こちらも 1年ぶりになります。
同属で、とても良く似た シベリアチビオオキノコも
昨年中に確認していますよ。
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小っちゃなムシなので、ピンボケしていますが。。
雰囲気だけでも、動画でお伝えします。
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最後に、改めてソリダと再開した立ち枯れの前へ。。
気温が上がったし、そろそろ何か来るのでは? と期待しましたが
1時間粘っても、ハネビロハナカミキリ1♀が飛来した程度でした。
以下は、その間に 周辺の茂みを SW して得た甲虫です。
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ヤマトオオメハネカクシ
Indoquedius juno (SHARP, 1874)
現地では、初採集です。
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サトウヒメハナノミ
Falsomordellistena satoi (NOMURA, 1951)
こちらも、現地では初。
ハネカクシやハナノミは、同定しやすそうな 特徴ある個体を採集すると
ホッとします。 素人には、見きわめが難しい種類が多過ぎるのです。
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最後に。。 傍にあった このような 大木の樹上から
ネット上に 舞い降りたカミキリムシがおりました。
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撮影前に、容器へ入れてしまいましたが。。
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クリイロシラホシカミキリ
Nanohammus rufescens BATES, 1884
お久しぶり!が 尚も 1頭。
昨年も この辺りで採集できました。 茨城県では、少ない種類です。
これまでに 計3頭と巡り合いましたが。。
どれも、偶然 目の前に現れました。
いずれにせよ、太いミズナラが残された
良好な森林環境を指標している種類ですから
存在意義が とても大きいのです。
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15:30。。 雨雲が 一気に広がったので
この辺で 良しとしました。
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今回 ご紹介した甲虫以外にも 様々な種類を見かけましたが
その殆どが、1年ぶり!となりました。
森林の ありのままの様相が 維持されている証ですから
それはそれとして 嬉しいものですよ。
現地から初確認されたのは...
ヤマトオオメハネカクシと サトウヒメハナノミ の 2種類です。
同定できず 保留にしたものも多々ありますが
新たな目標 600種類に向けて、地道に歩き始めています。
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○主な確認種 ※は現地初 (2, 3は 県 2, 3例目) ★は県初?
ヤマトオオメハネカクシ※
Indoquedius juno (SHARP, 1874)
モンサビカッコウムシ
Neoclerus ornatulus LEWIS, 1892
ミヤマオビオオキノコ
Episcapha gorhami LEWIS, 1892
ホソチビオオキノコ
Triplax japonica CROTCH, 1873
サトウヒメハナノミ※
Falsomordellistena satoi (NOMURA, 1951)
マダラゴマフカミキリ
Mesosa (Perimesosa) poecila BATES, 1884
クリイロシラホシカミキリ
Nanohammus rufescens BATES, 1884
ハイマダラカギバラヒゲナガゾウムシ
Xanthoderopygus jocosus (SHARP, 1891)
※同定中。。
コメダマも難しいです。 素人には 限界がありますね。。
しかし、資料として 大切に保管しておきます。
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