15.07.11-
(Sat) 第6次調査
                                                                                                     
久しぶりに 晴れました!本当に長く降り続けました。
気温もぐぐっと上がり、キノコも増えたでしょう。
このタイミングは逃せません。


 
..
林道が、ガサ藪化してきましたね。。
構わずに 何キロも突き進みます。

 
  
雲ひとつない晴天です!

 
ヒゲジロハナカミキリ
Japanostrangalia dentatipennis
(PIC, 1901)


12:10 から登山開始。 
沢筋で、ヒゲジロハナカミキリを見かけました。
TOPや海側の山地では そこそこ見られますが
ここでは 2年に1度見られる程度で珍しいです。
撮影していたら ブイ〜ン と飛び去りました。

  
動画です。

 
尾根筋へ。。 蒸しています。。 既に汗だくです。。

 
まずは、アカシデの立ち枯れをチェック。。
キノコが ビッチリです。 何かいるでしょう。

    
ハイマダラカギバラヒゲナガゾウムシ
Xanthoderopygus jocosus
(SHARP, 1891)

が、右の小粒ちゃんで 左側は...

クロコキノコムシ
Mycetophagus ater (REITTER, 1879)

 
ニセマダラカレキゾウムシ
Acicnemis luteomaculata MORIMOTO et MIYAKAWA, 1995

が、右側で 左側は...

カツオガタナガクチキ
Synstrophus macrophthalmus (REITTER, 1887)


昨年と同じ顔ぶれが、続々と出揃っているようです。

 
 
尾根の北端では、イヌブナにも キノコがビッチリ。。

 
覗き込んでみると。。

 
やった!昨年からハマっている チビオオキノコの仲間です。

 
フタオビチビオオキノコ
 Tritoma latifasciata (LEWIS, 1877)


yasu くんが海側から報告していますが、こちらでは初になります。

※ 保育社の 原色日本甲虫図鑑 III に掲載されている
ネアカチビオオキノコ
Tritoma lewisianus NAKANE, 1983
に見えますが、近年 フタオビの シノニムになりました。

 
いいムシです。

 
キヌツヤハナカミキリ
Corennys sericata
BATES, 1884


てっぺんには沢山いますが、こちらも あまり出会えません。
そういうことって、通わなければ見えてこないのですよね。。

  
さて、お決まりの場所で昼食です。
到着が遅く 14:00過ぎになりました。

湿度が高く、リュックまで ビッショリです。 
あれだけ降りましたからね。。

 
コモンチビオオキノコ
Toritoma cenchris
(LEWIS,1877)

調査再開です。 お、これは コモンチビオオキノコ!
ミイロムネビロオオキノコのような配色が綺麗です。
現地からの記録はありましたが、僕は初見でした。

今回は チビオオキノコDAY となり
シベリアや ホソなども見られました。

 
アカアシクワガタ
Dorcus
Nippondorcusrubrofemoratus
VOLLENHOVEN 1865

毎回 1度は くぐり抜けねばならない倒木に
アカアシクワガタの♀がついてました。
近頃小さなムシばかりを見ていたせいか??
いやいや、これは かなり大きな個体でしたよ。

 
時期早々ですが、アオタマは出てるかな??と。。
モミの立ち枯れを見に行くことにしました。

 
ありゃ、2本のうち 1本が倒れてしまいました。

 
ドでかいモミの先端部は 谷底へ落ちていました。

手前に残った樹幹部を見ると。。
かつては ブンブン飛び回っていたアオタマムシや
ヒゲナガカミキリの羽化脱出孔が開いていました。
勿論、オオクロや、オオヨツも入っているでしょう。
今年も これから出てくるのでしょうか??

彼らが集まる立ち枯れは、まだ幾らでも知っています。
いなくなることは まずないので 安心です。

 
ノコギリホソカタムシ
Endophloeus serratus SHARP, 1885


その他、体長3mm ちょいの、こんなムシも。。
前胸、頭部の形から、ゴミダマ系かな?と思いましたが
終着点は、ホソカタムシでした。

 
県内の数箇所で記録があるようですが、現地では初。
アトコブにも似た なかなかユニークな姿形です。


 
セダカコクヌスト
 Thymalus parviceps LEWIS, 1894

それから、サルノコシカケ類に集まるという セダカコクヌスト。。
本個体は、フタオビチビオオキノコと 同じキノコにいました。
普通種だそうですが、てっぺんと 同町 某所からの 2例のみで
これが 3例目になるかもしれません。

 
.. ちょっぴり負傷。。
でこをブッツケました。
17:00まで山中を徘徊し
終了です。

 


久しぶりの晴れ間 という転機を逃さずに、出かけてきました。
湿度が高まった森林内では、昨年と同じ顔ぶれに加え
フタオビチビオオキノコや、ノコギリホソカタムシが見られました。
新たな目標 600種類に向けて、また少し前進しました。



   
○主な確認種 は現地初 (2, 3は 県 2, 3例目は県初?


セダカコクヌスト
 Thymalus parviceps LEWIS, 1894※ 3

ホソチビオオキノコ
 Triplax japonica CROTCH, 1873

シベリアチビオオキノコ
 Triplax sibirica connectens (LEWIS, 1887)

フタオビチビオオキノコ
 Tritoma latifasciata (LEWIS, 1877)

コモンチビオオキノコ
 Toritoma cenchris
(LEWIS,1877)

ノコギリホソカタムシ※ 3
 Endophloeus serratus SHARP, 1885

カツオガタナガクチキ
 Synstrophus macrophthalmus (REITTER, 1887)

キヌツヤハナカミキリ
 Corennys sericata
BATES, 1884

ヒゲジロハナカミキリ
 Japanostrangalia dentatipennis
(PIC, 1901)

ハイマダラカギバラヒゲナガゾウムシ
  Xanthoderopygus jocosus (SHARP, 1891)

ニセマダラカレキゾウムシ
 Acicnemis luteomaculata MORIMOTO et MIYAKAWA, 1995