16.06.18-
(Sat) 第7次調査
                                                                                                     
さて。。大好きな山へ 今年 2度目のお出かけです。
気温は 31℃まで上がりました。


 
..
心はのんびり、歩みは テキパキと。。

 
  
わずか 10分で、早くも汗だくに。。
あそこへ 飛び込んでみたいなぁ。。

 
トホシテントウ
Epilachna admirabilis
CROTCH, 1874

  
まだまだ 先は長し。。

 
12:47。 ようやく尾根にのりました。

写真中央奥に見えるアカシデの立ち枯れには
今年も御馴染みの顔ぶれが。。

クロホソナガクチキとか、セアカナガクチキとか。。
ヨツボシゴミムシダマシ、フタモンツヤゴミムシダマシ。。
ミヤマオビオオキノコ、ミイロムネビロオオキノコ
ノコギリクモゾウムシ、ニセマダラカレキゾウムシ などなど。。

 
フタモンツヤゴミムシダマシ
Scaphidema ornatellum
LEWIS, 1894

    
沢B - 沢C 間の尾根筋を降りると。。

 
オオキノコムシ
Encaustes praenobilis
LEWIS, 1883

いつの間にか、夏になってしまった。。
そんな光景が映りました。

いきなり大型種を目の当たりにしてしまうと
どうしてもね。。

 
 
はい。お約束です。 一度は、ここに 立たねばね。。

 
変わった様子は ありません。

 
M沢の斜面を 徘徊中。。
このエリアも、まだ早いかな。。
あまりムシが発生していない印象です。

こんなものでしょう。。

結局、最初の尾根筋まで戻り
先程のアカシデの立ち枯れをもう一度覗いてみました。

で、今度は 小さなヒゲナガゾウムシにも御挨拶。。

 
ハイマダラカギバラヒゲナガゾウムシ
Xanthoderopygus jocosus
(SHARP, 1891)

 
今年も会えましたね!体長が 3mmにも満たない
極小 ヒゲナガゾウムシです。 ( ピンボケです... スミマセン。)
こんなふうに、前胸の一部が黒っぽく染まるものもいます。



豆知識。 和名が長過ぎるのは...
こんなふうに腹部先端がフック状に
なっているからですよん。
故にカギバラです。

 
イヌブナの倒木上に根付いた、ハリギリ@右と
左は... なんだろう。。 ウルシ系かな。。

 
  
年々腐朽が進んでいますが
両者共に うまく成長できるでしょうか。。

 
あ。。脱け殻だ。
お財布に入れておこうかな。。

 
稜線を伝って、南端まで。。

 
足元に フサヒメホウキタケを見つけました。

 
マツやモミなど針葉樹の倒木上で見かけられます。
可愛らしくて、好きなんですよね。。

 
撮影していたところ、右の方から まさかのコメダマが歩み寄りました。

 
いまのところは 名無しさん。
でも、近々記載されるとのこと。。
これまた極小です。

 
手前には コシアブラ、その奥の方に タカノツメ。。
林床には これらが多く見られます。


 
バラバラと 広葉樹の枝が 落ちていましたが
特に何も見かけられませんでした。

 
ブナの巨樹は、眩しいな。。

 
そろそろ引き返さないと。。

 
セモンジンガサハムシ
Cassida versicolor
(BOHEMAN, 1855)

 
ちょうど、17:00 を過ぎた頃に。。

 
オオホソコバネカミキリ
Necydalis solida
BATES
, 1884

 
まさかの オオホソコバネカミキリの♂が現われました。

昨年は 8年ぶりの再会を果たしたばかりですからね。。
嬉しかったですよ。

てっぺんなら、狙えば複数採れますが。。
ここでは狙っても採れません。
この10年間で得た3頭は全て偶然です。

夕刻になると、セミスジニセリンゴを始め
この日はあまり縁が無かった カミキリムシ科が
現れ始めました。

 
さて、帰ろう。。マイカーまでの道のりは長い。。

あと一か月もすれば、このサワアジサイが
踏み跡を分からなくしてしまうほどに
成長してしまうんだよな。。

 
いずれ、あの上を歩いてみたいな。。
ボンヤリと、そんな考え事をしながら
マイ・カーのある場所を目指しました。。

 
ホント、いい天気だったなぁ。。夕焼け空も美しかったです。
新しくできた道の駅でおトイレ休憩しながら。。

今日は 歩行距離 14.6km 歩数 20827 でした。

 




21:00前には 帰宅しましたよ。
大桃先生から、茨城県産甲虫リストを拝受しました。

これからは。。
カミキリムシ科の あらゆる産地、文献記録の把握に
務めることになりそうです。

一方では、昆虫図鑑の解説もありますし。。
今夏は、自分の調査を セーブしなければなりませんね。。
これも己を磨く 試練と捉え、コツコツと 頑張ります!



オオホソコバネカミキリ
Necydalis solida
BATES
, 1884