HOKOTAの縄文遺跡見学

K神台遺跡

2015年 4月


                                                                                                     

.. 2015年 4月 4日。

概ね 20年ぶりぐらいでしょうか。。
鉾農の東方にある 台地上を訪問しました。
 
A 付近は 近年開墾されたようで
ビニルハウスが並びました。

かつては 植林 or 荒地 でした。

今回は、かつての収集物も含めて
出土地点を整理しておくため
A 〜 E の記号を打っておきました。

久しぶりの訪問となりましたが
それなりに 土器片や 石器が
落ちてましたよ。
 
C - D 間から、エリア E へ向かう分岐。

左斜面 D、右斜面 C の林内で収集した土器は
最後に掲載します。
 
エリア A 。

※地主さんと、従業員さんには きちんと
採集許可を頂きました。
 
地表には、細かく砕かれた土器片が露呈しています。

地主さんの話では、かつて トラクターでかき回したときに
ガッツン×2 出てきたそうです。
  
石斧@打製 です。
  
縄文時代 後期 〜 晩期 の土器片。
  
石錘も転がっています。
左は... 個人的に 4つの石錘と呼んでます。

土器のタイプや 石錘の多さから
縄文時代 中期後半〜後期 メインの遺跡が
眠っていると思われます。
安祥寺や 石崎台と、概ね同じ年代でしょうね。
 
伐採されたクヌギ。
 
伐採されたクヌギの その2。
 
いわゆる石錘と、4つの石錘。
割れて 3つになってるけどね。。
 
海水性の二枚貝も。。
 
おお、石鏃だ! ここでは初めて見つけました。
他にも、それらしき石器を見つけました。
( 後程掲載します。 )
 
早いなぁ。。 スギカミキリも見つけました。

Semanotus japonicus (LACORDAIRE1869)
 
せっかくなので、かつての散策地へ。。

エリア E 南側から、進入してきた D林を臨みます。
左隅は 陸田になってました。
 
畦を見て行くと。。
 
やはり、石錘が。。
 


取っ手が付いた土器@口縁部 も 拾えました。

 
E プロット付近。

農作業には邪魔な土器や石器が 端に寄せてありました。
 
 
今回持ち帰った 遺物です。
真ん中の縦列は、主に 石斧@打製です。

しかし、写真中央右側の白い石器は
石匙かと思われます。
 



石鏃です。 右も多分そうかと。。一応その側面も。。
 
左は、土器片を めんこのように丸く磨いてあります。
用途は、分かりません。

右は、土器片を錘に再利用したもので
糸を結びやすくするための 切り欠きが入っています。
 
加曾利E式の土器です。
縄文時代中期@4500年ぐらい前のものです。

今回は、運が良く 地主さんと お話ができました。
これからは 大きな破片が出てきたら
取っておいてくださるとのこと

色々と収穫がありました
 
 
 
■過去の収集物
エリア D の斜面で採集した大型の土器片。
左が外面で、右が内側。
 
同じ土器の 別の破片@左 も見つかりましたが
パーツが足りず、接合はできませんでした。
 
エリア C の斜面から掘り出した土器片。
 

これらは 合致しますが、接合部が小さいので
無理に接着はしませんでした。

更に下の破片も 同一の土器の一部でしょうが
接合できる部分がありません。


 




最後に、石斧@磨製 です。
当時 荒地・山林だった A - C 間 で見つけました。
刃の部分が欠けていますが、小型の磨製石斧は
少ないので嬉しかったです。 懐かしいな。。
 



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