020922


これまで、アカアシは灯下でしか採ったことが無い。
今日は久々に兄とともに前から計画していた、アカアシを求めた採集に出かけた。


今日の天気は雨・・・。

でも今日しかない。ぐずぐずしてると9月も終わり、冬が近づいてしまう。

確かに灯下や材割採集も楽しいが、やはり山に入り、木に止まっているクワガタを採集するのがダントツに楽しい。
朝から寒かったが、仕度をして、車を走らせた。高速に乗って飛ばす。先日、ノーシートベルトで捕まってるだけに、みょーにオービスやパトカーを見ると緊張してしまう。高速走行中にアートトラック発見!

なかなかみごとなペイントだ。フロントのバンパーも見事だった。それにしても茨城県はアートトラックが多いなあ!


高速を降りると、とりあえず冬に材割りに行ったことのある地へ向かってみることにした。まずは木探しだ。川に沿って山を登って途中途中車をおりて、先日買ったクワガタ図鑑の写真をみながら細長めの葉を見つけては目的の木であるかどうか確かめるが、なかなか無い。そうこうしているうちに、標高はだいぶ高いところまで来てしまった。

とりあえずそこで車を止め、準備をして網を持って、一応鉈ももって、さあ!出発だ!

・・・・・・・あれ?あそこ?なんか?いない?あのコブ。。。

(撮れてなかった・・・コブ。でもこんな感じのところ・・。)
兄の声だった。車から2mくらいしか離れていないところだ。兄の指差す方向を見てみると、確かに黒いコブみたいなのが見える、でも5mほど離れていたため、よく見えない。こういうときは、とりあえず石でも投げてみよう、
「えいっ!」

もういっちょ「えいっ!」

4つくらいなげただろうか?
「やっぱり違うよ」といって私が移動しようとすると、

「あ!角度が変わった!」とまた兄の声。

見てみると、たしかに変わってる。先ほどよりも横から見えてるのでクワガタっぽい。そういえば、この木、この葉はあの図鑑の木に瓜二つである。もしかしたらいきなりアカアシか・・・?


とりあえず、その木の下までいってみる。

そこは完全な湿原地帯で、普通の運動靴を履いてきたため、一瞬にして中までビチョビチョ。でもそんなこと気にしていられない。下から上を見上げて見るが逆光でよく見えない。とりあえず揺すって見ようか?ということで、網で枝をゆすってみた。「ぽとっ。ぽとっ。」なんか落ちた。兄は落ちた瞬間をがけの上から見てたら明らかにクワガタとわかったらしい。私はあわてて落ちた音がした方の一つを探す・・・・。
そこにはひっくり返ったクワガタが・・・。

「ああああああああしあしあしあしがががががあかあかあかい・・・。」

「ああああああああああああごあごあごあごががががあごがアカアシ♂。」

しかもなかなか立派。もう一方の音がした方は兄が探す、そちらもアカアシ♂。やった〜!今日は、採集の雰囲気だけでも味わえて、目的の木だけでもわかればいいと思い、さらにその木が集まっているようなポイントが探せればよいと思っていたのに、車を降りて、直後にクワガタをみつけ、それが目的のクワガタで、それからその木が目的の木であり、さらにその周辺には同じ木が群がっていることが判明。予定していた筋書きとはまったく逆ではあるが、この際どうでもいい。

(兄の手の上を徘徊するアカアシ。両手にできてるタコは腕立てダコらしい)
この興奮は久しぶりだ。ヒメオオを見つけたときはさらに興奮してしまうのだろうか???
興奮覚めやらぬうちに、近くを散策・・・・するが、ぜんぜんいない。あと、欲をいえば♀も欲しいし、木に止まった写真も撮りたい。

雨も激しくなってきた。しかたなく車に戻って待機・・・・・その前に、最初にとった木を見よう! もう一度別の枝をゆすってみた。「ぽとっ」あああああ!またアカアシ♂だ〜!この木で3匹。他の木にはまったくいないのに。。。。なにはともあれうれしい。だけど木に止まっている写真を取れなかったのが残念。それと、♀でなかったのも残念。
その後、車で少し移動しつつ、ポイントを探し歩くが、木はあるがクワガタいない状態だった。

(なかなか歩いていて気持ちのよいところだ!)
結局、写真撮影と♀は今後の課題となった。
でも、久々に興奮できる採集日であった。これだからクワガタとりは楽しくてしょうがない。子供時代の娯楽として終わらせてしまうのはもったいない。


いやー。ほんと採れて良かった。

家に帰ってもう少し写真撮ったので載せときます。