050729


仕事を18時30に終えて、クーラーが効いている建物から出てくると、
「ムシムシしてるな〜〜〜!」
灯下を見てみると、
「ムシがいっぱい飛んでるな〜!」
今年は仕事終わってからの夜の本格的採集というものはまだやっていない。
ムシムシ暑くなる日が少なかったためであり、たまにムシムシした日があっても都合がわるく採集に赴けなかったためである。
今日はいっちゃおうかな!!
帰宅途中コンビニにより、おにぎりとオレンジジュースを購入。
そこで兄に電話を入れてみる。。。
「俺もいくかな〜〜〜!」
という返事があり、後で現地付近にて合流することにした。
おにぎりを食べながら帰宅し、家に帰ると5分で支度をして、車に再び乗り込む。
さぁ、週末のはじまりはじまり〜〜〜〜!


車に乗って、10分後、カメラがないことに気づく・・・。
「ま!いいかあんなボロカメラ!!」(^_^;) ←負け惜しみ
気にせず一気に移動する。
途中、兄に電話してみると、大渋滞にハマっているようで、(さらにちょっとしたハプニングもあり)到着が大分おくれるそうである。
「じゃぁ、先にデカいミヤマ捕まえてっから〜!」
そういって電話を切り、さらに加速・・・。

目的地付近・・・
本日はかなり久しぶりにクワガタ採集のみを目的としている。
一日だけ、カミキリ採集はお休みとする。
というわけで本日の遊び場はクワガタの里に到着です。
はじめは今年69の片アゴミヤマを捕まえた根太ポイント。
「うぉ〜〜〜〜〜! 飛んできてますね!」
全て、小さいサイズながら、ミヤマ7、コクワ5?が飛来してきていた。
だいたい、ここでその日のクワガタの飛ぶ具合が分かる。
今日は間違いなくクワガタが採れる日だ!

すぐ近くに先日みつけた期待できるポイントがあるのだが、そこはスルーする。
ここは暗いし川をジャンプして越えないといけないから、兄が来てからこよう!

(あとでこのスルーしたポイントでデカいミヤマが採れるんです(^o^)/!!!)


マイギネスのノコ・・・

先へ進むこと、10分。
期待のポイントに到着。ん〜!蒸し暑い!!(^_^;)
道路沿いの樹液を垂れ流している木を見ると、
いるわ・いるわの虫たち。
カブト、ノコ、コガネ、カミキリ(ミヤマカミキリ)、ゴキブリなどなど。
とりあえず、力一杯蹴りを入れてみる。ドン・ドン
バチバチバチン 多くの虫たちが落ちてくる音が聞こえて来る。さらには、
ブ〜〜〜〜〜ン と落下中に羽を広げて飛び出す虫もいる。おそらく、コガネ&カブト?
見上げたときには見えなかったミヤマの♂♀も落ちてきた。
ん〜〜〜でも残念、65mm以下の為、木に戻しリリース。
その後、長靴に履き替え、林の中へと入っていく。。。
いつものように暗闇のなか、川の中をジャブジャブと進む。

1.jpg ジャブジャブジャブ!

ん〜〜〜!より蒸し暑い!
懐中電灯で柳の一本一本を照らしてみる。
カブト・カブト・カブト

2.jpg こんな感じ!!

だいぶカブトムシが出てきはじめたな〜〜〜!
軽く蹴りを入れると、クワガタだけが落ちてくる・・・。
が、夜は落ちてきたクワガタの3分の1しかみつけることができない。
見つかったクワガタはほとんどノコであり、全て小さいサイズ(;_;)。
そんな時であった。。。
その林で2番目くらいに太い木のちょうど目の高さのところに、どデカいノコ♂が見えた。
慌てて、懐中電灯を消し、一息つく。

「いまのは?65mmか?いやもっとあったな!67か68か? 70はないだろう。」

そんなことを瞬時に脳が考えている。
これまでの経験ではノコの大きいのを見つけたとき、デカいと思っても大体65〜66なのだ。
今年はまだ大きなノコを見ていない為、見慣れていないせいで、デカく見えたのかもしれない・・・。
しかし、ギネスをねらえるサイズに感じたのは確かだ!

ちなみにこれまでのギネスは66mmである。
ここで少しカメラを持ってこなかったことを後悔してみた。(^_^;)
では改めて、懐中電灯の灯りをあててみよう!

パッ!!!

3.jpg こんな感じ!!

どうやら下にメスが・・・、ペアでいるようだ!
「やっぱりデカく見える!」
よし採ろう!
湿地の中を1歩1歩転ばぬように慎重に近づく。
目の前に来たらより大きく見えた。

下に手をあてがい、右手でがっちりとキャッチ!
ズシリと重い右手の感触に、思わず下にあてがっていた左手で小さくガッツポーズ!

「っし!」

はやく落ち着ける場所でこの個体を観察したい。
とりあえず、はやくこの林から脱出せねば!
足早に柳地帯をすり抜けて、車まで戻る。。。

車中にて、

さてさて (^^)、改めて明るいところで、その個体を眺めてみる。
う〜〜〜〜ん!やはりノコも大きな個体はかっこいい。まさに水牛のようだ。
残念ながら触覚の先が少し切れてしまっているがそれはご愛敬!
早速簡易的に定規で測定をしてみる。

定規をクワガタに近づけた瞬間にマイギネスサイズであることが分かった。
そしてきっちり横に定規をおいてみると67〜8mmであることが分かった。

「よっしゃ〜〜〜〜〜!マイギネスだ!!!」

早速兄に電話を入れてみる・・・。
「プッ・プッ・プッ・プッ・プッ・プッ・プッ・プッ・プーーー・プーーー・プーーー・・・」
そうだ!ここは電波が入らないところだった。(^_^;)
ひとまず、電波が入るところまで移動しよう!
10分程移動すると、電話が使える圏内に入ったのでそこに車を駐車し電話を入れる。

私:「いまどこにいる?」
兄:「○○のあたりだ!」
私:「じゃ〜〜〜、○○で待ち合わせをしよう!」
と、事務処理的な連絡の後に、ビッグなノコについての話を切り出した。」
私:「今、○○行ったら、デカいノコがいたぞ!68ぐらいにみえる。」
兄:「うそ?」
私:「ほんとだよ!」


合流・・・

事細かに採集した状況およびその個体について説明をし終えた後、電話を切り、○○の待ち合わせ場所に向かった。
途中、気になるポイントに寄ってみると、ミヤマ♀が来ていた!
昨年は全く樹液がでずに空振りにおわった場所だったのに・・・。
どうやら今年は樹液が復活しているようだ!

合流ポイントにつくと、既に兄の車が停まっていた。
到着すると、プリンを片手に兄が車から出てきた。
そして、私はノコを片手に車から出た。
私:「これ!きっとマイギネスだよ!」
そういって、手渡すと、兄が外灯の下に行き測定を始めた。

「68だな!(^o^)」

では、改めて、

「っしゃ〜〜〜〜〜〜〜! ホ〜〜〜〜〜〜ぃ!」

いきなり2mm記録更新なんてうれしいっす!
これまでノコの大きい個体に関しては、あまり縁がなく、始めは最高65mmという時期がしばらく続いた。具体的な数字は覚えていないが、その当時5匹くらい、おそらくマイギネス?と思って持ち帰った個体がみごとに65mmばかりが続き、そして昨年66mmをようやく見つけ1mmの壁を越えたとき、えらく感動したのを思い出す。
あれから約1年・・・68mmのノコが今、手の中にいる。

4.jpg 翌日撮影 68 mm ノコ♂

5.jpg 顎が太くてカッコいい!

あ〜〜〜!今日来て良かった!(>_<)


デカミヤマ三連隊・・・

その後、兄が私の車に乗り込み、一台で行動する。
車中ではこれまでに廻ったポイント、ノコのいた様子などを細かく話す。
そして、根太ポイント付近に到着し、そこから数十メートル離れたところで、
新たなミヤマがひらいしてきていることを確認する。
「やっぱり飛んでるね!(ぜんぶ小さいけど!!!)」

そして、つづいて先ほど私がスルーしたポイントへ到着。。。
ここは細い木が多いがみんな少しずつ樹液を出しているポイントだ。
車を停め、小川を飛び越えて林に近づく。
一本目は、前回まずまずの大きさのミヤマが2匹並んでついていた木に近づく。

「あれ?いないぞ?」(・_・)???

シロスジカミキリ、ミヤマカミキリしかいない・・・。
その横の木に移動するもそこにもクワガタの姿がない。
おかしいな〜〜〜〜、と、
さらに隣の二股に分かれた木に懐中電灯の明かりを向けると、蝶などが集まっている。。。

「いた!けっこうデカいミヤマ!」

先ほどノコを採ったときと同様に慌てて電気を消す。
その木は前回全く何もいなかった木だ。今日はどうやらこの木に集まってきている模様。
で、いつものように兄が撮影に入る。パシ!パシ!パシ!

6.jpg デカい!(・_・)

角度を変えながら写真を撮っていると、兄がその木の裏側にもペアがいることに気づいた。

「裏にもいるよ!ペアだ。これも(♂)でかい!!!」

と今度はそちらの撮影に入る。

7.jpg またデカい!←ピンボケだけど

するとさらにさらに、

「うわ こっちにも!」

と二股に分かれたもう一方側にもミヤマペアがいた。

8.jpg これまたデカい(♂)!!!

よくみると、その木にはデカ♂の3ペアとチビ♂×2の計8匹が付いていた。なによりも驚いたのが、これまでの記録から、この山では滅多にミヤマ60mm超えがみられず、特に65mm超えとなると確率的に3%くらいしか見つけていないのに、今日、この木でこの少量の樹液がでているところで、明らかに65を超えているであろうミヤマ♂が3匹もくっついていたことだ。
ミヤマ好きの私にとっては、超興奮状態に陥る。
入れ物が無いため2人で手分けして持って、車に戻る。
思えば、一人でこのポイントを見に来なくてよかった。
兄と感動を分かち合えた・・・とかそういう問題ではなく(笑)、ただ、3匹の大きな個体を一人で車まで持ち帰るのには川を飛び越えたりすることを考えると非常に困難であったろうし、私一人だったら、写真も撮ることができなかった。よかったよかった!!(^_^;)
車に戻って測定した結果、見つけた順に(写真上から)

1 67.5mm
2 69.0mm
3 68.0mm

であった。おしい!(>_<)
もうちょいで県内で目標とするサイズの70.0mmだったのに。
とはいえ、69.0mmの完全個体は県内ではマイギネスとなる。
(ちなみにフセツ欠個体でも69mmがギネスであった。)
もう本日はお腹いっぱいである。
とてもとても満足をして次なるポイント。。。ノコがいた現場へ行ってみる。

ザザザザザザー!ジャブジャブジャブ!
「ん〜〜〜!やっぱり蒸し暑い!」
やはり、数時間前に来た場所だけにあまり様子はかわっていないな・・・。
しかし、いちおうノコがついていた場所をみてもらう。
「ここだよ!」
そこには新たに飛来してきていた極小のニンジン(ノコの極小原歯型)がとまっていた。
「ここにいたんだよ!で、こうしてこうやって捕まえたんだよ!」(←興奮して説明する私)
結局、2回目は何も採ることなくこの地を後にすることにした。


最後のおまけ・・・

大分時間が遅くなってしまった。
最後にいってみるか!あそこ!
そういってあそこでタガメをみつけつつ帰途についた・・・。

帰り道に見つけたカブトを食べるカブト。

9.jpg 共食い???

本日は久々にクワガタに集中した採集行となった。そして、デカいノコに驚かされ、
デカいミヤマの三連隊に驚かされた。クワガタ採集の楽しさを改めて実感できた夜であった。
今回も忘れられない採集行の一つとなった。。。


結果

ノコギリクワガタ 68.0 mm 残念フセツ欠編 マイギネス
ミヤマクワガタ  67.5 mm
            68.0 mm
            69.0 mm  マイギネス (下写真:翌日撮影)

10.jpg