050903
残暑とはいえ、あたりは確実に秋めいてきており、秋虫の声もだいぶ聞こえ始めている今日この頃。歩いていれば何らかのカミキリムシに出会えるという季節が終わってしまい、自ずとターゲットとなる虫は決められてくる。クワガタならアカアシ・ヒメオオ、カミキリならオオトラ・コブヤハズ・タテジマ・ブドウトラ・カノコサビがあげられる。カミキリに関しては、オオトラは夢のまた夢的な存在である。コブヤハズは既採集種ではあるが、ぜひ県内採集をしてみたい気持ちはある。それは現実的にはかなり難しいと思われ、アカアシ・ヒメオオ狙いに行った時についでに一緒に狙いたいと思う。そして後半3匹はそれほど標高もいらず、県内でも十分に見つかる可能性のある種である。そのなかでも私的に一番かっこよい種と思っているタテジマ。こいつはカクレミノをメインのホストとしているらしい。県内のカクレミノの様子をみると、なんと絶滅危惧種に入れられるほどの植物であるらしい。これはまずカクレミノ探しからせねばなりませんね!!実は以前から採集に行った際にはカクレミノないかな??とさがしてはいたが、何せ似たような葉の形をしたものがたくさん生えており、実際に見たことが無いため、どれがカクレミノなのかというのが全く分からない状態であった。今回はネット情報および図鑑をもとに念入りに調べて見た。
というわけで、本日は本格的にカクレミノ(につくタテジマカミキリ)を探してみたいと思う。
この植物は関東以南に生える植物らしい。ということは暖かいところに生えているのだろう。
県内で暖かいところといえばやはり海岸沿い! 狙ってみましょう!
ん〜〜〜、無い!・・・
というわけで海岸沿いに来てみました。
目的地も無いので適当に車を走らせて行く。
「あれは???」
残念、少し葉がでかくて色も薄いです。おそらくイチジクでしょう!
あれは???
なんだこれ?でも葉に近い茎の方が赤い色をしてるから違う!
じゃぁあれは???
これは似てるけど違う。ヤツデでしょう。
「ん〜〜〜!無い!」
たしかヤツデにもつくこともあるらしいが、見つけたヤツデには全く虫がついていない。
イチジクには大量のキボシカミキリが発生している。
だいぶ食害されているな〜(^_^;)。
一本のイチジクからはオレンジ色っぽいものが飛んでいくのが見えたが、あれはもしかしたらトラフカミキリだろうか?トラフはイチジクにも来るのかな?蜂と見間違い?
それにしてもイチジクにはキボシが沢山いる。
同じくイチジクからクワカミキリもかろうじて1匹みつけました。
ついでに探したこんなとこ・・・。
結局、お目当てのカクレミノには出会えることも無くこの日は終了となった。(^_^;)
050904
なかなか難しいものです。
昨日に引き続き、カクレミノ探し・・・。
今日は少し内陸に行ってみませう。
昨日帰宅後、改めて調べなおしてみると、林の中にひっそりと生えているものであり、県内においても別に海岸沿いに生えているわけでもないらしい。 そして、気になる情報を手に入れ、その付近へ散策に出かけることになった。
お〜〜〜〜、これか!・・・
たしか、この辺に・・・、
としばらく車をグルグル走らせると、ひとつの看板が目に入った。
「ぬぉ〜〜〜!」
書いてある・・・
よし!上るぞ!(^o^)/
いきなり蚊に攻めてこられたが、ここは我慢せねばならない!
もうすぐ見れる!(ワクワク)
小高い丘を登りきってあたりを見渡す。
どれだ???
まず目に入った木。
これはヤツデだよな???
ヤツデは結構生えている。
もしかしてカクレミノにもいくつかタイプが合って、これもそのなかのひとつなのか???
そんなわけないよな!(^_^;)
一応、タテジマカミキリがついていないか見てみるが全くいない。
ということで、さらに蚊に襲われながらカクレミノ探し。
するとすぐに兄の声が聞こえる。
「あった!これだろ〜」
近づいてみると、確かに図鑑で見たものとそっくりな葉、茎である。しかも日陰に生える低木だから間違いない。
「これだこれだ!カクレミノ」
今までは明るいところを探しすぎてたかな?
で、肝心のカミキリはどうなのか???
全く食害されている様子も無く、見上げても見える範囲では見つけることができない。
残念、おそらくここには生息していないのかもしれないな?
よく見るとこの木の周囲には、5,6本のカクレミノが生えていた。
これだけの本数ででは、タテジマカミキリは生息できないのだろうか??? もしそうであれば群生している場所をさがすのはなかなか大変そうだ。
しかし、このポイントへ来て良かった。生のカクレミノを見つけることができた。(^^)v
帰り道・・・
カミキリの姿は見れなかったものの、「カクレミノを見つける」という目標を達成し満足して帰宅途中、それは家から数百メートルしか離れていない場所であった。
「あれ!カクレミノじゃねぇか?」
ホントだ〜〜〜〜(^o^)
確かにカクレミノである。
ここは、小、中、高と毎日通っていた道沿いだぞ!なんで今まで気づかなかったのだろう!(^_^;)
なんにせよ!本日は大きな一歩を踏みだすことが出来た。次回に期待(^^)
結果
カクレミノ(ホスト植物)