060415  ホスト&タイムリーな採集


さて、久々に気合を入った採集となる。
といっても目的地は実家の近場である。
近場を探すのは別に移動がめんどくさいからではなく、
今は、この近辺でとることに価値を位置づけているからである。

私は、このところ、まともな採集ができていなかったが、
約1ヶ月間、兄が積極的に採集行動をとっていてくれた。
で、大発見までは至らなかったようだが、魅力的なポイントを
いくつか発見したようだ(^^)
こういう地道な作業が、春〜夏に生きてくるのよね!(^^) サンキュー>兄

で、今日はひとまず、私も知っている杉林に行ってみることにした。
そこは実家から車で数分で行ける場所である。いわゆる「裏庭の杉林」といったところだ。
以前から注目はしていたが、最近町内を動き回っていた兄に言わせると、
近林では他の杉林よりも、圧倒的に「裏庭の杉林」が魅力的らしい。
兄は先週も「裏庭の杉林」を見に来ており、その際は何も見つけられなかったようであるが、
果して今週はどうなんでしょうか????
ひとまず、午後からの採集のんびりコースを開始した。。。


いきなり・・・

車に乗って数分間。。。ほんとにあっという間に到着です。

18.jpg 魅力的な杉林だと

5.jpg 思いませんか?

大木は切り倒され、あらたに若木が植林された状態。
足の踏み場がないくらいのほどよい杉の木が横たわっている。
ここまであると何処を探していいかわからないが、
ひとまず目の前に横たわるスギの倒木皮をペロリ

(^o^)わっ! いきなりの登場です!!

11.jpg ヒメスギカミキリ

わわっ(^o^)/

10.jpg ヒメスギカミキリレッド

3.jpg ヒメスギカミキリグリーン) 

4.jpg ヒメスギカミキリパープル

先週まで全く虫の姿が無かったのに、今週末になっていきなり大量に発生していた。
やはり、スギ系カミキリ的に魅力的な環境であったと睨んだ目に狂いは無かったようである。
しばし、興奮状態がつづく・・・。
こうなると次に採りたくなるのは、ヒメスギとセット採集が可能なスギカミキリである。
ひとまず、ペロリペロリと皮をめくっていく・・・。

しかし、その後も出てくるのは、やはりヒメスギカミキリばかりである。(^_^;)
でも、それはそれで、充分楽しく、充実した時間を過ごす。。。
中には、いままさに脱出せんとする個体も多く見受けられた。

9.jpg ヒメスギカミキリ 眩しい瞬間

ほんと、この数日で一気に出てきてるんですね!!!
季節が東京以南西よりも若干おそいのがこのことからも納得できる。

その他、こんなタマムシみつけました。

8.jpg ヒシモンナガタマムシ

7.jpg 普通種らしいですが、繊細なデザインです。

と、突然ここで、クシャミが止まらなくなる。

(+o+)ファクショ〜〜〜〜ィ(>_<)

(+o+)ファクショ〜〜〜〜ィ(>_<)

(+o+)ファクショ〜〜〜〜ィ(>_<)

もともと花粉症である私・・・スギの皮をペロリとめくるときに、ファッ!と舞い上がる粉
にやられたようである(+o+)

これはやばい! はやく逃げ出さねば!
スギカミキリは夜でも採れるそうではないか・・・
夜改めて来てみよう(^_^;)(^_^;)
そう決断して、この魅力的な杉林を後にした・・・。


タラノキ観察・・・

つづいては、兄がみつけたという各地のタラノキを見に行った。
あわよくばその芽にネジロカミキリがついていることを期待してみる。

16.jpg こんなところにタラノキがあるそうです。

たらった♪らった♪らった♪らった♪ウサギのダンス♪
というわけで、生えてました。タラノキ・・・。

17.jpg タラノキ

でも残念ながら、ネジロの姿は見られず。まだ少し早いのかな???
いずれ、ホスト採集してやるぞ〜〜(^^)
で、そそくさと、ネジロは諦め、その辺の材をパキパキやっていると、
兄がなにやら見つけたようである。
蛹??? どうやらトラカミキリ系のようです。

6.jpg トラカミキリの蛹

果して、キイロトラ?エグリトラ?トゲヒゲトラ? 私には同定する力はないです・・・まだ。

さて、次は新たなタブノキポイントを案内してもらいましょう(^o^)/


タブノキポイント・・・

つづいて、またまた兄が見つけておいたタブノキを見に行ってみましょう!

と、車を走らせていると、道中、面白い出来事が・・・

前方、歩道にてカブに乗ろうとしている老人を発見。
なんかフラフラしているな〜と思ったら、ゆ〜っくりとスローモーションで倒れはじめるじいちゃん。
あんぐり口をあけて、目がテンで、マンガにでてくるようなキャラである。

「あ!倒れた!」

・・・・・????

「あれ?起き上がれない?」

横を通り過ぎ数m行き過ぎたところで車を停める。

なんとか自身は起き上がったが、バイクが起き上がらない(^_^;)
仕方なく、助手席に乗っていた兄が手を貸しに行く。。。
バイクを起こし、後ろを押さえてやると、エンジンをかけ始める。

ぶるるるるるる・・・・・・プスン!
ぶるるるるるる・・・・・・プスン!

じいちゃんはずっと前方を見続けて、決して後ろを振り返らない。
顔は倒れたときと同じ顔のままだ。(^_^;)
それから、ぶるるるるるる・・・・・・プスン!を5回以上繰り返して、
ようやくエンジンがかかった・・・・かと思うと、
お礼もいわないどころか、振り返って顔を合わせることもなく、
前をみたそのまま、発進していってしまった。
このなんとも言えない面白い空気・・・兄と2人で大爆笑である。

そんなこともありつつ、沢山のこいのぼりを眺めつつ、次なるポイントを目指す。

15.jpg 泳ぎまくりです。

横の湖では鯉よりも、ブルーギルとブラックバスが泳ぎまくりです。

で、ポイントに到着。こんな感じのところです。

14.jpg19.jpg

タブノキ、竹、その他広葉樹が見られた。
林の中に入っていける1本の歩道を歩いていると、植生もユニークで、
カミキリ的になかなか面白そうな道であった。
途中、材上で見つけたムシ。蜂???

13.jpg 同定不可 for me

兄よ!なかなか乙なところを見つけているの〜!!!代は満足じゃ!(^o^)

ということで、クシャミのしすぎで、顔が熱を帯びてきたので、一旦帰宅しましょう。
夜まで、しばしの休憩です。


夜のプチ採集・・・

さて、だいぶ肌寒いですが、行かないと後悔することは間違いない。
今度は、ライトを持って、そしてしっかりマスクを装着して出撃!

で、やっぱり数分で、「裏庭の杉林」に到着。
何かいないかな〜???車のライトと、懐中電灯を駆使して、スギカミキリを探す。

2.jpg いないかな〜???

すると、兄が「いたっ!」と私に声をかけた。
ヒメスギの可能性もあるのでヌカ喜びにならないように聞いてみる・・・「何が?」

「スギカミキリ!」と答えながら夢中に撮影している兄。

(^o^)/よっしゃ〜〜!!

で近づいてみると、確かに黒いボディーに赤い斑点をつけたカミキリがそこにジッとしていた。

1.jpg 画面中央に

106.jpg スギカミキリ 未採集種

12.jpg 採れました(^o^)/

このカミキリはかっこいいか?といわれると少し疑問もあるのだが、抑えておきたい1種であったのでかなりうれしいです。
そしてなによりも狙っていた場所・季節・時間に成されたことが虫捕りの醍醐味をより大きなものとして実感できる要因となっております。

たかがスギカミキリ、されどスギカミキリ。


結果

ヒメスギカミキリ
スギカミキリ
(トラカミキリ蛹)