061231


昨日は、昼にイタリアン、夜に中華をたらふく食べ、夜はおそくまで、テレビ(昔の西遊記)を鑑賞...。
で、今朝は、朝ゆっくり起きて、のんびりと朝ご飯・・・。
なんて優雅な生活だろう。。。

そんな大晦日の午後、実家のコタツで年賀状を書きながらくつろいでいると、父が

「堤防に歩きに行って来るから・・・。」

と言ってきた。。。

運動不足気味である私は、一緒に散歩に行こうと思い、

「俺も行く!」

とひとこと言って、こたつから出て、着替え始めた。。。
私は、たま〜に父の散歩に付き合うことがあるのだが、今日もそのたまたまの1日であった。
このときは、軽い気分転換な気持ちであり、まさか、こんなサプライズが年末に待っているなんて思いも寄らなかった・・・。

( ※ 今回の写真は当日リアルタイムで撮影したものではなく、翌日撮影したものです。あしからず・・・。)


湖畔の散歩・・・

寒いので、軍手と帽子をかぶり、父の車に乗り込む。。。
実家から車で5分のところに湖がある。そのため、あっという間に到着!
湖畔の駐車場に車を止めて外に出てみる。。。

「この冬は暖かいな〜!」

私の父は、昔、魚釣りを趣味にしてた時期がある。
どれぐらい好きだったかというと、

「この湖は自分の庭のように知っている」

というのが口癖だったほどである。
今はほとんどやらなくなったようだが、それでも、堤防沿いを車で走ったり、散歩したりするのは今でも好きらしい。
そのため、今日のように休日は、よく湖岸を散歩している。
父の散歩コースは堤防沿いになるのだが、
私は別コースを歩いてみよう!(^_^;)
なぜならば、湖岸には、ほとんど木が生えていないため、ムシや植物の様子を観察しながら歩くには少し寂しい感があるからである。
と、いうことで、父のおよそ1時間の湖岸散歩の間、私は散歩兼散策をすることにした(^o^)

細い道をひたすらテクテクと歩いていきます・・・。

う〜ん、しかし、めぼしい木は見当たりません・・・。

あの辺が気になるので、ちょっとこの道を横に入ってみましょうか・・・。



なにげなく、斜面を登っていきます。
どうやら、タケがメインの領域のようである・・・。(ベニカミキリエリアかな・・・(^_^;))
時刻はまだ3時台ではあるが、林の中はだいぶ暗くなってきた。

ある程度まで昇ってきたところで、一息ついてあたりを見渡すと・・・

3.jpg ムムムムム・・・

8.jpg ムムムムム・・・

6.jpg ムムムムム・・・

既知産地で確認以来、これまで、県内で散々探してきましたこの木。。。カクレミノン♪
民家や公園・そして神社で僅かに生えているのは確認しているカクレミノン♪
しかし、そのようなところでは、まず出会えることのなかったカクレミノン・・・につくタテジマカミキリ・・・。

ここのカクレミノの株達は若干細めだが、今まで見つけてきたところよりもずっと自然な生え方をしており、
しかも。多くの株が生えている。。。
なんとなく、ここにならタテジマいるかも・・・???そんな直感が働いた・・・。

1本1本丁寧に見ていく・・・。

「暗くて見えないな〜」

そう思いながら、探していると、地上から2Mほどの高さの枯枝に怪しげなコブを見つけた・・・。

ドキッ!! ドク・ドク・ドク・・・

心臓の鼓動が高鳴る。明らかに動揺している。あのコブは間違いない!そう確信している自分がいる。
緊張しながら、手を伸ばし、そのコブをワシづかみにする。落としたら、まず見つからないだろう・・・。
確実に手の中に何かが入るのを確認して、手を顔の前に持ってきて、そっと開いてみる。

そこには1匹の Aulaconotus pachypezoides が収まっていた。

来たーッ!!来た! 来た! 来たよ! いたよ! いたよ!

完全に興奮しちゃいました (^_^;)

あ〜!車の中に電話忘れた! (>_<) 

一刻も、この喜びを分かち合える人たちに知らせたかったのに・・・。

兄は、今頃、関西のほうで大事な格闘技の試合のゴング係をしているので、この場に居合わせなかったことは残念である。
それだけに、一刻も早く知らせてやりたい。。。

とにかくダッシュで車に戻る。。。

ハァハァハァ(ToT)

100Mダッシュのスピードで走ってしまい、途中へばったが、何とか車に戻りついた。。。
かれこれ50分ほど経ったようだが、どうやら、父はまだ戻ってきていない模様・・・。

まずは兄に電話・・・・。。。。。。。。

予想通り、電話には出れないようだ。
しかたなく、メールを送っておくことにした。 「○○産タテジマとった。電話くれ!」

すると、5分もしないで、電話があった。

「そりゃすげ〜〜!やったな! スゲ〜!!」

電話の向こうでは兄も興奮している様子が伝わってきた。
探し続けた人しかわからない感覚かもしれない。

それから、少し興奮を落ち着けていると、父が遠方から戻ってくるのが見えた。

「父さん!タテジマみつけたよ!!」

「タテジマって、カクレミノについてるやつだよな!? へぇ〜、採れたんだ!」

実家で、頻繁に兄とカクレミノ&タテジマの話をしているからだろうか?父も多少のカミキリ知識がついてきたようだ(^o^)

私の感動は充分には伝わらなかったようだが、珍しいのが採れた事は理解してくれたようである(^o^)

さて家に帰るとしましょう・・・。


家に帰ると、カメラでタテジマカミキリを撮影し、PCをつけ、虫屋の先輩にも写真つきでご報告・・・

「やりましたよ〜!大晦日にやりました!」

7.jpg そのとき撮った写真 on HBえんぴつ

というわけで、1日中、興奮が止まない大晦日となりました・・・。


それから・・・

2007年1月1日 元旦

兄が、関西から太陽が沈む前にやってきた。。。もちろん追加個体を探すためである。。。

そして同じ山での2匹目を、めでたく見つけました。

2.jpg タテジマカミキリ生態写真

1.jpg タテジマカミキリ生態写真 その2

しかし、それ以降の追加個体は得られず・・・。

で、大晦日にタテジマカミキリがとまっていたボート跡も撮影・・・。

5.jpg ここにとまってたんだな〜!!!

2007年も虫採りをがんばるぞ! そんな気にさせてくれた今回のタテジマ採集・・・。

○○市の浅そうで深い自然に感謝する採集行でした。


結果

タテジマカミキリ