・様々な宝探し・


昔から、宝探しは好きだ。冒険をして宝を探し出す・・・・、これは男の子なら誰でも夢見たことがあることであろう。私は小学校の頃、貯めた小遣いを小瓶に入れて土に埋めて遊んだりもした。裏山の竹林の中に小判が埋まっていたのにはビックリした。結局、その小判はおもちゃではあったが、あのどきどき感はなんとも言えなかった。今はもういい大人であるが、その気持ちをいまだに持ち続けている。よく言えば、子供心を忘れていない。


中学・高校時代は、縄文時代の土器・石器を探すことに夢中であった。

何千年も昔の人たちが加工した道具を探し出す。。。これぞまさに宝探しだ。畑にいくとよく落ちているのが見つけられるのだが、地図で遺跡の場所を探し、その周辺の畑を探してみる。畑は開墾されているため、土器や石器が掘り返されているのだ。大きい土器破片は農家の人が畑の縁に捨てるので、畑の外周を探すと見つかりやすいとか、小さい石器などはビニルハウスの張ってある畑で、しかも雨が降った後のほうが探しやすいなど、子供なりに工夫しながら夢中になった。よく落ちてるのが小さな土器破片。これはクワガタに例えるならコクワガタであろう。ゴロゴロ大量にどこにでも落ちている。石器類では、石すいという石の錘(おもり)が簡単に見つけられる。魚を採るために大量に作られた石器だ。これは自転車で持ち帰るのにも重いし、邪魔くさいので、カブトムシといったところだ。石斧、これは結構みつけると嬉しい。ノコやミヤマを捕まえるくらいに相当する。それでもって、やじり、コイツがなかなか見つからない。。。黒曜石性のやじりなんか見つけたら、その嬉しさは70mm越えのノコ、ミヤマに相当するかな?それから土偶。私は過去に一度だけ自分の手で取った事がある。正直土偶に出会えるなんて思ってもいなかった。クワガタではオオクワガタ・・・しかも、80mmを超えちゃうようなものを捕まえたぐらいの驚きがあった。


大学時代の、卒業研究に始まり、修士研究、職場での研究、全て、新しい微生物を探し出すことに関わった研究・仕事をしている。今の仕事の1テーマは、海に住む変わった微生物を探してくる仕事である。なかなか難しいものがあるが、どのあたりにいるだろうか?とか採集方法や、分離方法などを考えながら仕事するのはなんとも言えない楽しさがある。でっかい宝は見つからないが、磨けば宝石になるかもしれない微生物を見つけたときの嬉しさは表現しきれないほどに嬉しいものだ。


そしてクワガタ探し・・・。これも宝探しだ。大きな宝、珍しい宝などなど。オオクワガタは黒いダイヤと呼ばれているが確かにその通りだ。ノコギリクワガタはガーネット、アカアシはルビー、ルリクワなどはサファイア、ミヤマはトパーズ(足の付け根が黄色いから)といったところだろうか。。。広大な自然の中を彷徨い、木の陰で大きなトパーズが体を休めている。。。う〜ん!なんとも言えない情景だ!

それらクワガタは最近ショップでも流行っているが、買いたいと思ったことは無い。宝が欲しいのではなくて宝探しがしたいのだ。地図を見て、現地を想像し、道具を準備し、いざ出陣!宝が無くても構わない、予想したところに宝があれば興奮絶頂(^^)v!!

今後、クワガタ採集はいつまで続くかわからないが、この宝探しはどっぷりハマって楽しめそうな予感(^^)。