- 今日のガンダム:皐月 -

2005年5月



05.05.04-
(Wed) 
                                                                                                     

〜今日のガンダム(第27話:女スパイ潜入!)〜

連邦軍におけるホワイトベースの位置づけが高まるに伴い
カイは、軍人生活の継続を嫌い、船を降りる決意を固めます。
アムロからのささやかな贈り物(工具箱)を手に下船したカイは
すぐにミハルから声をかけられ、空き家住まいの、彼女の元へ招かれました。

カイは、ミハルがジオンのスパイであることをすぐに悟りますが
戦争で両親を亡くした上、幼い弟や妹の面倒を見る姿に同情し
さりげなくホワイトベースの情報を漏らしてやります。

一方、ミハルからホワイトベースの情報を得たシャアは
マットアングラー隊(ゴックと、新型MSズゴック)を出撃させます。
また、スパイとして107号(ミハル)をホワイトベースに潜入させる様に指示。
ミハルはジオンの下役(コノリ)と接触し、連邦軍の制服と金を受け取った後
弟や妹へ、哀しくも暖かい、暫しの別れを告げました。
これが最後の別れとなってしまう事も知らずに。。。

ホワイトベースでは、ガンキャノンで出たハヤトがズゴックの攻撃に相当苦戦を強いられます。
遠方から戦況を見つめるカイは、いてもたってもいられなくなり
ホワイトベースへ駆け戻り、修理を終えたばかりのガンタンクで出撃。
そして、それまで苦戦していたガンダムとの見事な連携でズゴックを沈めました。

その間、ミハルはホワイトベースへの潜入を成功させます。


あっさりとホワイトベースへ帰ってしまった、いつも軟弱者呼ばわれのカイ・シデンでしたが
何故かそれが、それ程格好悪くは映りませんでした。
普段は皮肉ばかり言ってますが
今回は優しさも見え隠れし、とても人間らしくて良かったと思います。

「ほんと、やだねぇ...」(ミハルが拳銃を所持している事実をかいま見て)
「いいじゃねぇか、弟や妹の面倒を見ているあんたの気持ちは、良く分かるぜ。」
「信じてやるよ、お前らの言うことはなぁ。」
「頑張れよ。」
「とにかく連中と来たら!手が遅くって見てられねぇんだよ!」
「皆さんの見てるの辛くってね。へへっ! な、ハヤト!」

いいセリフも多かったのでは!?

MSを持ち逃げして、いつまでも意地を張り続けるより、いいかもです...(^-^;



05.05.11-
(Wed) 
                                                                                                     

〜今日のガンダム(第28話:大西洋、血に染めて)〜

ホワイトベースは、ベルファストの基地を後にし、大西洋を南下します。
ミハルは、何とか船へ潜り込んだものの、すぐにカイに見つかってしまいました。

“私、あんたについて行きたかったんだよ。 それで、この船に乗ったんだけど... ”

そんな言い訳など信じないカイでしたが、“ 半分は嘘じゃない!” と言うミハルを受け入れる事に。
そして自分の部屋にかくまいますが、それをアムロに目撃されてしまいます。
しかし、“ 恋人さんですか? ” と勘違いするアムロに、南米でおろすからと、口封じしました。

その後、ミハルと連絡を取るため、ジオン兵、ブーンが
ダミーの爆撃跡をつけた漁業組合の民間飛行機に乗り、救難信号を出しながらホワイトベースに着艦します。

ブーンは、ミハルからホワイトベースの行き先が南米ジャブローであると言う情報を
トイレでの無線交信でキャッチし、難なくホワイトベースを立ち去りました。

カイは、民間機の着艦を怪しんで、ミハルと交信していたのだと悟り
撃墜するよう急いでブライトやクルーに提案しますが、全く相手にされませんでした。

ホワイトベースの行く先を、シャアへ伝える事に成功したブーンは
シャアの許可を受け、水中用新型モビルアーマー、グラブロで出撃します。

ジオンの攻撃が開始されました。
2機のズゴックと、新型グラブロの水中からの攻撃にかなり苦戦するホワイトベース。
カツ、レツ、キッカら子供達も、被弾した箇所を果敢に消化する姿を見せます。

同年齢ぐらいの弟妹を持つ為か、その状況を他人事とは思えないミハルは
自分が情報を漏らした事に相当負い目を感じ、一緒に戦わせて欲しいと涙ながらにカイに訴え
危険だから来るなと拒まれながらも、ガンペリーで出撃する事になりました。

海中では、グラブロに苦戦するガンダム。
右足をもぎ取られてしまいますが、逆に水中でのガンダムの動きを素早くさせる結果となり
最終的には、倒す事に成功しました。
1機のズゴックは、セイラのGアーマーによって見事撃沈。
残りの1機は、カイとミハルのガンペリーが応戦する事になりました。
カイは操縦、ミハルは、ミサイルの爆撃手を勤めます。

しかし、なかなかミサイルが当たりません。
それどころか逆に隙をつかれて攻撃を受ける事になり
ミサイルの発射レバーが壊れてしまいます。
カタパルトに降りれば、手動でミサイルを発射できる事を知ってしまったミハルは
カイの制止も聞かずにカタパルトへ...。

“カイ、カタパルトの脇に、レバーがあるんだろ!”

カイは、ズゴックが正面に来るようにうまく操縦し、ミハルは

“カイ!むこうから来てくれたよ!”

その言葉だけを残し、最後のミサイルを、見事ズゴックに命中させました!
そして同時に、発射ミサイルの衝撃で、ミハルは大西洋に放り出されてしまいました。。。

カイは、意気揚々とホワイトベースに帰還しますが、ミハルがいなくなった事を知り、泣き崩れます。
アムロは、密航者ミハルの存在をここで初めてクルーに知らせますが
真実を知った者がいるのでしょうか。。。

ミハルの体がゆっくりと宙を舞う姿と

“あんたと、逢えて良かったと思うよ。”
“いつまでも、こんな世の中じゃないんだろ... ね?カイ ”

カイの心の中で語りかけるミハルの言葉が、大変印象的でした。

周囲から、いつも軟弱者呼ばわれされてきたカイにとって
そんな自分を頼ってくれた女性の哀しい生涯を、たった一人で見送る事は
非常に酷だったのではないでしょうか。
カイとミハルのあまりにも切ないストーリーがこれで終わりました。

この後カイは、戦士として急速に成長していく事になります。



05.05.18-
(Wed) 
                                                                                                     

〜今日のガンダム(第29話:ジャブローに散る!)〜

南米ジャングルの地中に築かれた
地球連邦軍の巨大基地 “ジャブロー” へ着艦したホワイトベースは
ウッディ大尉らによって、修理を受ける事になります。

そこでアムロは、ウッディ大尉に、マチルダ中尉との関係を問い

“オデッサ作戦後、マチルダとは結婚する予定だった。”

と聞かされます。 そして

“すいませんでした。僕がもっとガンダムを上手に使えれば、マチルダさんは死なずに済んだんですよね。”

と謝ります。

しかし、ウッディ大尉に

“自惚れるんじゃない、アムロ君! ガンダム一機で戦争に勝てるなどと、そんな甘いもんじゃないんだぞ”
“パイロットはその時の闘いに全力を尽くして、後悔するような闘いをしなければそれでいい!”
と叱咤されてしまいます...(^-^;

一方、ホワイトベースを追ってきたシャアは
ジャブローへの入り口を突き止め、専用のズゴックで
ゴックと、新型水陸両用の「ゾック」、に続き、海中から出撃、侵入します。

(よくまぁ、次から次へと新型が出てきますね...(^-^; )

ガンダムで出撃したアムロは、すぐに赤い色のモビルスーツに気付き
連邦軍の新型モビルスーツ「ジム」の突進をヒラリとかわし一撃で撃破する様子を見つめ
すぐにシャアが帰ってきた事を悟ります。

“シャアだ、シャアが帰ってきたんだ!”

“更にできるようになったな!ガンダム!”

「ガンダム vs シャア専用ズゴック」 の始まりです。

しかしそこへウッディ大尉が、ホワイトベースを守ろうとホバークラフトで突進。
ズゴックのメインカメラに突っ込み、モニターを破壊しながら戦死してしまいます。

これによりシャアは、ひとまず撤退する事を余儀なくされました。

アムロが、ホワイトベースのクルーに、ウッディ大尉の戦死と
シャアが帰ってきた事を告げた時
一人動揺を隠せず、思い詰めるセイラがいました。


今回は、アムロと、シャアの久しぶりの激突も見物でしたが
ウッディ大尉とアムロの出逢いも重要だったと思います。

ウッディ大尉と結婚する予定だったとも知らず
ひたすら憧れ続けていたマチルダ中尉に続き
そのウッディ大尉も、パイロット任務の厳しさだけを伝えた後、アムロの目の前で戦死を遂げる...。

これからは、若い戦士達が戦場で中心に立っていかねばならない。
それを物語るような内容だった気がします。

今回、同時にカイが、“ミハルの為に...” という闘う意義を初めて見いだしたように。



05.05.25-
(Wed) 
                                                                                                     

〜今日のガンダム(第30話:小さな防衛線)〜

ジャブローでは、依然ホワイトベースが修理中。
当然、再びシャアが専用の赤いズゴックで襲ってきます。
今回は、数機の「アッガイ」を引き連れて。。
因みに、また新型です...(^-^; (とは言えこのアッガイ、私凄く好きなんですよ。)

またシャアは、連邦軍本部内のモビルスーツ工場も爆破する計画でした。

一方、ホワイトベースのクルー達は、本部内で正式に各々の階級が言い渡されます。

辞令が読み上げられる途中、過去、独房から出たばかりのアムロのガンダムを助けるために、戦死したリュウの階級が
「二階級特進」と発表された時は、アムロが「それだけなんですか?」と怒りをあらわにし
殴られる一幕もあり。。

またジャブローでは、ようやく民間人全ての受け入れが可能となりますが
カツ・レツ・キッカら子供達は、ホワイトベースに残る事を望み
保育室から逃げ出します。

その結果、連邦のモビルスーツ工場に忍び込む事になり
シャアらジオンの兵士達が仕掛けた爆弾を発見するきっかけとなります。
子供達の手で、爆弾は全て取り外され
工場は爆破されずに済みました。

その後、アムロはガンダムに乗り込み、シャアのズゴック以外全てを撃退します。

「腕を上げた...」 とシャア。

今回の活躍を考えて、子供達はホワイトベースに残れる事になりました。


これにて、哀戦士編は終了。

リュウ、マチルダ、ウッディ、ランバ・ラル、ハモン、ミハル…と大勢の主要な登場人物が戦死しました。
残されたホワイトベースクルーらは辞令をもらい、軍人である事を自覚させられると同時に
ホワイトベースは、軍から、シャアらを誘導していくための、おとり専門になることを命ぜられます。

また一瞬ではありましたが、基地内で、シャアとセイラの2度目となる偶然の出逢いも見所でした。

次回から戦場は宇宙へ移行します。