- 今日のガンダム:葉月 -

2005年8月



05.08.03-
(Wed)
                                                                                                     

〜今日のガンダム(第40話:エルメスのララァ)〜

このところ、先読みをすることが多いアムロに、ブライトが気付き始めました。
そうです。アムロはニュー・タイプなんです!

そんなアムロの操縦についていけなくなったガンダムは
ソロモンで、モスク・ハン博士のマグネットコーティングにより
動力系が改良されました。
これで、アムロの能力が100%発揮できるようになります。


その頃、ジオンの密閉型のコロニーでは
住民の集団疎開が強いられていました。

ギレンが、この地で、ソーラレイ・システムを使うためです。

デギン・ザビ公王は、息子のギレンに
ソーラレイの使用に渋々承諾サインしながら言います。

デギン:「知っておるか?ヒットラーを。」

ギレン:「ヒットラー?中世期の人物ですな。」

デギン:「独裁者でな、世界を読み切れなかった男だ。 貴方はヒットラーの尻尾だな。」

ギレン:「ヒットラーの尻尾の戦い振りをご覧ください。」

デギン:「ヒットラーは身内に殺されたのだぞ...。(独り言)」


ララアは、初めて実戦へ出ます。
持ち前の超能力?で、エルメスのビットを操作し
見えないところから連邦の船、サラミスを幸先良く沈めました。
凄いです☆

しかし、これには相当な集中力が必要なようで
まだまだ、味方の援護が必要となります。
しかし、サラミスを沈めるララアの実力に驚いた
2機のリック・ドムのパイロットは、ララアに嫉妬し
後衛に回ります。

すると、ララアの攻撃が急に決まらなくなりました。
「当たらない!」 と、焦るララア。
これは、ちょっと可愛そうでした。 ...(^-^;

そこへ、シャアのゲルググが遅れて到着。
エルメスの援護に自らがあたります。

「大佐がいれば!」

ララアが蘇ります。
更にサラミスを沈め、初陣で2隻のサラミスを沈めて見せました!


その後、シャア、ララアが、キシリアと立ち会います。
ララアの貧相な服装が目障りで、気に入らなかったキシリアでしたが
初陣で2隻のサラミスを沈めた事をシャアから報告されると
「ほう、それは凄いな。」 と、驚きを隠せません。


一方、連邦は「星一号作戦」を発動します。
早速アムロは、意気揚々とパワーアップされたガンダムを操ります。

シャアとララアも、再び出撃です。
ララアは、更に2隻のサラミスをあっさりと撃沈。
ララアとエルメスのコンビネーションは絶大な戦力です。

そこへ、自然と引き寄せられるアムロ。。。

まずはシャアのゲルググを見つけると
ライフルの照準をあわせ、攻撃を仕掛けます。

しかし、エルメスのビットが、それを阻止します。

「なに!あれが邪魔をする??」 と、アムロ。

因みにここで、「シャアのテーマ」が流れ出します。

 今はいいのさ全てを捨てて〜♪

ガンダムの動きが抜群に速くなっていることに気付いたシャアは
ニュータイプとしての能力、モビルスーツの性能、全てにおいて
劣勢になります。

そしてすぐに、ゲルググの片腕が打ち落とされてしまいます。

併せて、アムロとララアの精神戦が勃発。
しかし、これに耐えきれなくなったララアは、シャアにひどい頭痛を訴え
一時、撤退することになりました。。

戦場からの去り際、

「悪い人だ!シャアをいじめる悪い人だ!」

と言う、ララアから発せられたテレパシーが、アムロに伝わります。

「だれが、悪い人なんだ!?」 と、アムロ。


再びキシリアの前に呼ばれるシャアとララア。
ララアは初陣でありながら、一日にして4隻ものサラミスを沈めた事になり
これは前代未聞の快挙でした。
「それにしても、ララアの頭痛の原因があのガンダムのパイロットに関係があるのなら、事は簡単に進まんな...。」
と、呟くシャア。

いや〜、明らかに、これまでとは違った雰囲気になってきましたねぇ ...(^-^;




05.08.10-
(Wed)
                                                                                                     

〜今日のガンダム(第41話:光る宇宙)〜

デギン公は、密かにジオンを抜け出します。
ギレンの独裁を見ておられず
連邦へ和平交渉を持ちかけるのが目的です。

また、キシリアとシャアは、テーブルを挟んで話をします。
キシリアは、シャアに問いつめました。
「おまえの、打倒ザビ家の方針が変わったのは何故か?」
「ララアの登場によってニュータイプの存在に気付き、打倒ザビ家以上のことを考え出したと言うことか?」
…と。 つまり、シャアの考えをほぼ見抜いていたという事です。

「私は、キャスバル坊やと遊んであげたこともあるんだよ。お忘れかい??」 と、会話の主導を握るキシリア。

一方、ホワイトベース内では
クルー達による、ニュータイプ論争です。 ...(^-^;
「僕は特別な人間じゃありません。 ここまで戦い抜いてこられた、みんながニュータイプです!」
などと、アムロはフォローしてましたが
明らかに、あなただけが異常発達しています ...(^-^;

ララア、再び出撃です。
今回はジオンの軍服を着ています。
ここで、シャアは
「今日から私は、ララアの命令に従う。 当たり前だ。ララアの方が優れているのだ。」
と告げ、口づけを交わします。
「大佐、今日はノーマルスーツを着て出撃なさってください。」
「ふむ... ララアがそう言うのならな。。」

宇宙では、連邦vsジオンの戦いが始まっています。
双方、ものすごいモビルスーツの数です。 ...(^-^;

「ん!?とんがり帽子だな!」
アムロのガンダム、今回もエルメスに吸い寄せられます。

そして、エルメスのビットを、心眼で次々に打ち落としていきます。
アムロはララアよりも更に上を行っているのです。
もう凄すぎです。 ...(^-^;

そして、アムロとララアは、戦いの中でお互いを認識しあいます。

 アムロ:「ララアなのに何故闘う!」

 ララア:「シャアを傷つけるいけない人。 あなたを倒さねばシャアが死ぬ!」

 アムロ:「たった、それだけの理由で...。」
 
 ララア:「何故こんなに戦えるの? あなたには、守るべきものがないのに!」

 アムロ:「だから、どうだって言うんだ!守るべき物がなくて闘っちゃいけないのか?」

 ララア:「それは、不自然だわ。」

 アムロ:「じゃあ、僕たちのこの出逢いはなんだ?」

 ララア:「あなたが来るのが遅すぎたのよ!」

う〜ん、モビルスーツ戦からの、いきなりのこの精神戦(とでも言うのでしょうか?)は非常に深いです。

そこへ、シャアが割って入ります!

 「ララア!奴との戯れ言をやめろ!」

そしてゲルググと、ガンダムの壮絶なバトルも始まってしまいました。
このドラマ、最大の“悲劇”の始まりです。

ゲルググに近づいたGアーマーに攻撃を仕掛けようとしたシャアは
パイロットがアルテイシアであることを、ララアから気付かされ、一瞬の隙を作ってしまいます。
その瞬間、ゲルググは、ガンダムに右腕を切り落とされてしまいます。

「シャア、覚悟!!」

アムロは、サーベルでゲルググにとどめを刺そうとします!
これまでに何度も繰り返されてきた、ガンダムと、赤いモビルスーツの戦いは遂に閉幕!

しかし!

「大佐!!」

ここで、ララアがエルメスで割って入り、ゲルググを突き飛ばし
シャアの身代わりとなって、ガンダムにやられてしまいます。。。

ここで、“いまはおやすみ” 唄:戸田恵子さん(マチルダ役)が流れます。

 翼をひろげて あなたを抱くわ
 あした あなたは 寂しいかしら
 そんなことない 私たち
 だから ねぇ おやすみ アムロ
 こんな二人が巣立つとも ただ悲しみが果てなくて 果てなくて
 あこがれる 夢 それは夢 夢
 明日二人は血みどろで 風に 風に 風に 舞う

アムロ:「人はいつか、時間さえ支配することができるさ...(泣きながら)」

ララア:「あぁ、アムロ、ときが見える。。」

アムロ:「取り返しのつかないことをしてしまったぁ... 取り返しのつかないことをしてしまったぁ〜!」


“いまはおやすみ”が流れている間に、画面上に演出されたアニメーションは
明らかに、受精をイメージした、生命の誕生を予感させる物でした。

つまり、アムロと、ララアは、ニュータイプとして、精神の中で通じあったと言うことでしょう。
ここで、ララアがシャアの身代わりになったのは、ララアが、現実の世界ではシャアと深く繋がっていたと言う事に他なりません。

自分を救ってくれた男にニュータイプとして育成され、愛する男のために闘ってきたララアが
ニュータイプとして覚醒していく中で、ニュータイプ同士の共鳴を知ってしまう。
まさに、悲劇であったと思います。。


その頃、連邦に接触し、和平交渉を申し出るデギン公王。。

それを見詰めるギレンは、「老いたな... 父上。 時既に遅しだがな。。」
と言い残し、ソーラレイ・システムを発射! 父親もろとも、連邦の主力艦隊撃ってしまいました。

何もかも、認識しているニュータイプのアムロは
「あれを光らせては駄目だ!あれは憎しみの光だ!」と、叫びます。。



05.08.17-
(Wed)
                                                                                                     

〜今日のガンダム(第42話:宇宙要塞ア・バオア・クー)〜

先週の続きから。。

「全滅じゃないけど、全滅じゃないけど!」 と、アムロ。

それだけ、ソーラレイによる連邦軍の被害は大きかったのでしょう。。


そしてギレンは、全兵士の前で号令を掛けます。

「あえて言おう!カスであると!それら軟弱な集団が、ア・バオアクーを抜くことはできないと断言する!」

続けて

「人類は、我ら選ばれた優良たるこのジオン国民に管理運営されて、初めて永久に生き延びることができる!」

もう、めちゃくちゃですね。。このおっさんは ...(^-^;


さぁ、遂に最終戦です!
連邦軍は、ア・バオアクーへの総攻撃を開始します。

ホワイトベース、各隊員の出撃前
ハヤトは、フラウに告白!?します。
いつの間にか、できあがっていた二人の絆を知り
ちょっと複雑な心境のアムロです... (^-^;
これは、仕方ないでしょう。。


シャアとキシリアは、ア・バオアクーへ到着し
シャアは未完成ながらニュー・タイプ用に開発されたモビルスーツ:ジオングで出撃することになります。
キシリアは、指揮を執っているギレンの元へ向かいました。

ギレン:「ガンダム一機に手こずるものだな!」

キシリア:「ジオングを使います。」

ギレン:「また、シャアか... こだわりすぎるな!」

キシリア:「少しでもニュータイプと思える者をぶつけなければガンダムは倒せません。」

この会話の後、キシリアは、ギレンがあえて父を抹殺したことを知ります。

キシリアは、「父殺しの男が...」
そう呟くと、銃口を、ギレンの側頭部に近づけます。

キシリア:「死なすことはありませんでしたなぁ...」

ギレン:「ふっ... 冗談はよせ。。」

キシリア:「兄上も、意外と甘いようで...」

ズキューン!

本当に、撃ってしまいました。... (^-^;
壮絶な死です。
宙を舞うギレン。 動揺する兵士達。

「父親殺しの罪は、例え総帥であったも免れることはできない!異議のある者はこの戦いの終了後法廷に申したてい!」

そのキシリアの一言から、アバオアクーの指揮は、キシリアが執ることになります。

デギンを殺したギレン、ギレンを殺したキシリア。
さて、キシリアは誰に殺されてしまうのでしょうか。。。


戦況の方はと言うと、徐々に連邦が優勢になってきます。

キシリア:「しかし、ゲルググ、ドムの動きが目立たないが、どういう事か??」

部下:「は、学徒動員のパイロットが多いようですから... 」

キシリア:「学生か?」

部下:「しかし、養成は万全でありました。」

キシリア:「話は信じるが、戦果だけが問題なのでな...もろすぎるようだ。」
キシリア:「総帥がニュータイプの存在に気付いていれば良かったのだよ。傲慢にならず!」

キシリアは、ちゃんと分かっていたのです。
しかし、ニュータイプ用のモビルスーツ「ジオング」を、うまく使いこなせないでいるシャアが、焦りを感じ始めました。。。

さぁ、遂に次週はクライマックスです。




05.08.24-
(Wed)
                                                                                                     

〜今日のガンダム(第43話:脱出)〜

ガンダムとジオングの戦いがエスカレートしていきます。
同時にシャアがニュータイプとして一気に覚醒し始めます。

「見えるぞ、私にも敵が見える!」

アムロとシャアの精神の対話を交えた戦いが勃発します。

「何故ララアを戦いに巻き込んだ!ララアは戦いをする人ではなかった!」 と、アムロ。

頭部と、左腕を失うガンダム!
なんとジオングは、頭部のみに!... (^-^;

二人の戦いは、ア・バオアクー内部へ吸い込まれてゆきます。。


ホワイトベースも、ア・バオアクーにとりつきます。
各乗組員、キャノン、タンクのカイや、ハヤトも白兵戦開始です。


一方、キシリアの元には、「ジオング、識別反応無し!」との連絡が入ります。
「赤い彗星も地に落ちたものだな... しかし、ガンダムのパイロットがニュータイプとして異常発達したというならやむをえんと言うことか?」
と、キシリア。

さらに、部下を側へ呼び寄せると

「私の脱出15分後にここを降伏させるがいい。 私が生き延びねばジオンは失われる!」 と、脱出準備を整えます。。


で、シャアとアムロの戦いです。

「いるな、シャア!」

アムロは、もちまえのニュータイプの感を働かせ
ガンダムに最後の指令を出すと
コックピットを抜け、ガンダムを放棄します。

パイロットのいないガンダムは
狭い空間を数歩前進すると
突然天井に開けた大きな空間に、ビームライフルを撃ち放ちます。

出ましたね!これは名場面です。
アムロ(ガンダム)の最後の攻撃は、しっかりとジオングの側頭部に命中!

しかし、そんな甘くはありません。
シャアは爆発前に脱出していました。

二人の戦いは、銃、剣を用いた生身の戦いに発展します。

流れ流れて、それを見つけたセイラは、二人に割って入りますが
二人は相打ちに

シャアは、ヘルメットの上から、眉間をもろに突かれ
アムロは、右肩を貫かれます。

シャアは、ヘルメットがなければ即死でした。

「今、ララアが言った。ニュータイプは殺し合うための道具ではないって。」 と、アムロ。

しかし、「ならば、同士になれ!」 と、シャア。

う〜ん、それはちょっと無理があるかも。... (^-^;


ここで、二人の戦いは終了です。
シャアは、セイラに告げます。

「もう、戦争は忘れろ。 いい女になるのだな。 アムロ君が呼んでいる。」

そしてシャアは、やり残した仕事を片づけに、脱出しようとしているキシリアが乗ったザンジバルの正面へ。。

「シャアか!?」 と、それに気付くキシリア。

「ガルマ、私からの手向けだ。姉上と仲良く暮らすがいい...。」

ズキュ〜ン!

敬礼した後、シャアは、ザンジバルごしに、キシリアの頭をぶち抜いてしまいます。

はぁ〜、ここで、シャアの強さが改めて感じられますね。
本当の敵はザビ家であることを、忘れてはいませんでした。
これ以後、この作品にシャアは登場しません。


一方、アムロは、ホワイトベースの乗組員をア・バオアクーから脱出するように
一人一人、テレパシーで指示します。

ミライ、ブライト、フラウ、カイ、ハヤト、セイラ、乗組員達は、しっかりとアムロの声を聞き取りました。

アムロのおかげで、みんな無事に脱出です!
しかし、その一方で、無惨に焼かれていくホワイトベース。
彼らにとって、なんだかんだと愛着があった船が、じわじわと焼かれていく様子は
辛い光景だったに違いありません。

しかし、ランチにはアムロだけがいません。


依然として、ア・バオアクーの炎の中に取り残されていたアムロは
「ちくしょう、もうここまでか。。」 と、疲れ果て、深い傷を負い、あきらめかけていました。
しかし、望みが生まれます。 ガンダムを発見したのです。

「まだ、助かる!」

ここで、コア・ファイターが活きるのです。
これまで、ガンダムの各パーツと合体するのは、あまりメリットがないのではないか??と思っていたのですが
今回は「なるほど!」と思いました。

アムロは、最後の力を振り絞り、コアファイターに乗って、必死で仲間の待つランチを目指します。

一方ランチでは、ホワイトベースのクルー達が、アムロだけがいないことで悲しみにくれていましたが
カツ・レツ・キッカのおチビちゃん達だけが
アムロの声をしっかりと聞きとり、一斉に号令を掛け、彼を招き入れようとします。

「ちょい右!」

「そこでまっすぐ!」

「に!いち!ぜろ〜!」

その瞬間、遠方の、小さな爆発と同時に、コアファイターがア・バオアクーの外へ押し出されました。

そこには、仲間を救ってくれたアムロが乗っていました。

大喜びの仲間達。

「ごめんね、ララア... 僕にはまだ帰れるところがあるんだ。 こんなに嬉しいことはない...。」

アムロは、無事に仲間の元へ生還したのです。

そしてこのあと、地球連邦と、ジオン公国の間には、終戦協定が結ばれました。。


 END



 いやいや、途中から書き始めてしまった、あらすじ アンド ささやかな感想ですが
 せっかくなので、自分のガンダムに対する想いを、文章で書き留めておこうと思い
 それから、こんなものに目を通してくれていた、若干数名のガンダム好きの同僚との
 日々の会話が楽しく、一応、きりの良いところまで来てしまいました。... (^ ^ゞ

 ワガママだったアムロが、戦いの中で、シャア、ララア、マチルダ、ランバ・ラル、ハモン
 ほか、多くの人物と出逢い
 父や、母との別れをも乗り越え、最終的にはニュータイプとして覚醒し、仲間を救ったのです。
 その成長の過程も、見詰めていれば、なかなか味わい深かった気がします。

 もはや、古典的なアニメとなったファースト・ガンダムでしたが
 決して色あせることのない、壮大なスケールに、長い間夢中になってました。
 私は結構アニメ好きで、色々な作品を見てきましたが
 この歳になって、改めてこの作品に目を通し “すごい” と思いました。

 最後に一つだけ、シャアはどうなったのでしょうか?? 気になるところですね☆