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- 勝ち負け 自分自身との勝負

 私は、人と張り合うより
自分自身と向かいあう方がいい。

 私は、人を乗り越える事より
手本、目標とする事が好きだ。

だから私は、
他者への勝利に拘った生き方が好きではない。
未だ格闘技界に携わっていながら、こんな事を言っても
あまり説得力がないけれど...。

世に “勝負” 事があるからには、
“勝ち” と “負け”は共存する
必ずしも勝つ事だけが重要ではない。
負けて、多くを学ぶ事は良くあるし
状況によっては、
上手に負けるが得策という場合もある。

それが分かってくると
いつの頃からか、勝敗による優越や、悔しさの感情が
つまらなく思えてきた。

現在の私は、己の人生として掲げた腕立て伏せの競技によって
勝敗を意識したりはしないだろう。
ただし、結果はどうあれ
全力を出し切れず、後悔したとしたら、己に負けたのだと思うだろう。

私は、暇さえあれば出かけているムシ採りの中で
他者との張り合いの気持ちを肌で感じさせられると
楽しさが一気に冷めてしまう。
ムシ採りは、
個々人なりの自然探求であると思う。

この様なマイペースは、決して逃げではない。
本当に勝負するなら
そのステージは、常に自身に中で、己に対して設定して行きたいと思っている。


まとまらないが
少なくとも現在は、自己の内面を高める事に繋がらない勝ち負けには
あまり関心がない。

2004年 11月

※「みち端で拾った“宝物”」表紙へ