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- ながれ 機が訪れて、活きられるまで
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  ある者は明日に、他の者は来月に、更に他の者は十年先に希望をかけている。
 一人として、
今日に生きようとする者がいない

…とルソーは言った。

 つい先日まで、某缶コーヒーのCMが流れた事によって
明日があるさ
がリバイバルし、世間の耳に馴染んだ。

今に生きるか、先に延ばすか…
双方、相反する文句を唱っているが
長い人生において
それらはいずれも必要不可欠、大切な考え方であり、姿勢であるので
臨機応変に使い分けられればそれでいいと思う。

 その様な中で、ちばてつや先生の漫画、「
あしたのジョー」の前半で登場する
明日のためのその1(ジャブ)」、「明日のためのその2(ストレート)」…は
丹下団平が、
その日暮らしの日々を送る中、鑑別所〜特等少年院に送られたジョーに
ボクシングという道(人生)を与えようと施した技の指導法であった。

これは、日々必ず見えてくる明日という人生の「
流れ」に乗るために
ある物事に対し、
目標を持って、今一歩ずつ踏み出していく事の重要性を強調した
例えであったと言える。

最後まで 前向きに生きるために…

うーん、いい言葉だぁ…。
そんなキャッチフレーズが入った、あしたのジョーのピンナップが私の部屋には貼ってある☆

私にはコツコツ続けていたい事がある。
長い人生だが、いつか「
機が訪れた時に」自分が本当に「活きられる」ように…
その瞬間が「
今日」なのか「明日」なのか、「訪れない」のかも分からないが
つまり何というか、闘わねばならない時、私も一度は闘ってみたいから
今はゆっくり、しかし絶え間なく流れていたい。


 〜 果てしなき闇の彼方に (テレビ あしたのジョー2:挿入歌) 〜

  明日は 明日の 陽が昇るだろう
  お前も 昨日には もう戻れやしないのさ
  見知らぬ川の 行く手にも
  澱みや滝が あるだろう
  それでも海が 見えるまでは
  流れ続けて 行くものなのさ

  作詞、作曲 : 荒木一郎
2004年 6月

※「みち端で拾った“宝物”」表紙へ