採集履歴

“2003年 師走” 編(4)



03.12.28
(Sun) 晴れ River 「スコップ持参で、川岸へ…〆2」 
                                                                                                  

 2003年も、残す所あと4日やねぇ…。
“師走編” 第3回目の高山に引き続き、第4回目にあたる本日は
最後の締めくくりとして、河川敷へ足を運んでおきたいと思う。
その理由、および気持ちは前回の採集記(03.12.14)の冒頭に記した通りである…。

相棒宅近辺には、とにかく柳が群生する河川敷が多い。
有名なポイントから、そうでない場所まで様々だ。
そのどれかへ行ってみよう。


〜 川へ 〜


 昼前の11:40、いざ実家を出発。
緯度、標高をほぼ変える事のない道のりだが、目指す河川敷は結構遠い…。

道中、古い町中を抜ける際、通りに面する建造物群の景観を写真に収めた…。
まだ車を保有してなかった頃、千葉のアパートに帰る時は
よく親にこの町の片隅にある駅まで送り迎えして貰ったものだ。
何もない所だが、趣があって、好きな地区である。


ここは高浜市、古い町並みが残存しています。


 目指す河川敷の近くまで辿り着くと、例によってコンビニで食料を調達した。
今日は、柳の立枯れや切株の樹根部周りに穴を掘るつもりなので
エネルゲン補給はしっかりしておこう♪



〜 早速穴掘り 〜


 とある河川敷に到着した…。
いい具合に朽ちた材がゴロ×2転がっている…。
しかし、それらを割ってもおそらくコクワちゃんのオンパレードになる事は、まちがいない…(^-^;

ヒラタを始め大型種は基本的に根食いである。
せめてノコノコぐらいは…と思い
適当な柳の切り株を見付けて、早速スコップでその周囲に穴を掘った。


大型種は基本的に根食いです。


ある程度掘った所で、樹根部の表面を削ってみた…
当然、何処にでもいるコクワちゃんはここ(グランドライン以下)からも出てくるが
少々確率が減り、その分、ノコノコや、カブトの幼虫が出始めた。

でも、ヒラタはいない…しかし、いないからこそヒラタはいいのだ…(^-^;

ヒラタ、いいな゙ぁ〜♪(by カステラ)

こんなんを何カ所かでやってみたが、ただただ、汗が流れて行くのみであった・笑


コクワちゃんノコノコが共生しています…。



〜 冬の柳帯の中へ 〜


 12月とは言え、枯れた葦などのガサ藪のボリュームたるやモノ凄いものがある…。
正直な話、いくらこの地にクワガタが沢山いたとしても
夏季にここへ侵入してくるなんて絶対に勘弁だ。( → ショボい…(^-^; )

あ、因みにゴミも多い…。 それは×2、相当なモノだ…(^-^;
以前、先輩が
「普通の人が見ればゴミの山だが、私にとっては宝の山…」
みたいな事を書いていたが、なるほど納得してしまう・笑


ま、このぐらいのブッシュなら何とか・笑


ワシャワシャという乾いた音を立てながら、枯草を踏みしめ、かき分け、ブッシュの中を彷徨った…。
残された時間も限られてきたので
最後に、転がっている腐材でも割ってみよう。

やや太めの、手頃な柳の腐材を選んで一刀入れてみた。
すると…


アオゴミムシChlaenius pallipes GEBLER


お約束のアオゴミムシ達だ…(^-^;


  アオゴミムシ類の内、最も普通の種で、至る所で極めて普通に産する。
  冬季には多数群集して越冬しているのが見られる。
 
  「原色日本甲虫図鑑 : (保育社)」 より


仰せの通りであった…(^-^;
しかし、更に付け加えるとするなら
越冬中でも
「とても臭い」…笑

その他、高山にも生息していたシロホシテントウ…
幼虫、成虫共に
植物の葉の表面につく白いウドンコ病菌を食しているそうです…。


シロホシテントウ
Vibidia duodecimguttata


一応、クワガタの写真も…と言う事で、当たり前のコクワちゃんも載せときましょう。


コクワガタ♂(Dorcus rectus rectus MOTSCHULSKY, 1857

コクワガタ♀(Dorcus rectus rectus MOTSCHULSKY, 1857



〜 あっと言う間に閉幕 〜


 さぁ、そろそろ帰るか…
我ながら何の成果もあげられなかったなぁ〜・笑!
粘りが足りない?
根気が足りない?
たかがムシ採りっすよ…それでいい・笑

けど、気合いを入れるべき「機が訪れれば」、ビシッと決めてやりますよぉ♪
前回の高山同様、この辺の河川敷にも一言ご挨拶を…

「色々楽しませて頂き、ありがとうございました…☆」


陽が落ちるのが早いですね…また来年も宜しくです☆



〜 2003年:総括 〜

 本来、この場で書くべき事ではないが、今年の〆として二言、三言…簡単に。

2003年も一年間、色々あった。
クワガタ(普通種)のマイギネスサイズの更新を、大々的に夏の目標に掲げてみたものの
大した成果はあげられなかった。
強いて言うなら
大好きなス〜ジ〜の♂32.5mmや、ミヤップの♀42.5mmって所かな…。
(恥ずかしい話、実はこれだけでも満足している♪)

冷夏の影響が絡んだのかもしれないが、それもいい想い出である。

ヒメオオに、ヒラタ、当然オオクワも駄目だったなぁ〜。
はっはっは!
いつか採れればそれでいいっす…(^-^;
先は長〜い方が、いつまでも楽しめるでしょ!?

おっと、来年に向けて期待のポイントを沢山発見できた事は大きな収穫だったのではないかな…
来夏は是非、県内でミヤップの70mm越えを達成してみたい!

…クワガタばかりではない
子供の頃の記憶を呼び覚まし、水棲昆虫や、カミキリ等に目を向け始めた事も私にとっての大きな変化だった☆
日頃から諸先輩方の採集記等を拝見させて頂きながら
実際にムシを目で見て、写真を撮り、同定していく内に
少しずつ、確実に、そちらの世界にも引き込まれている…。

特にカミキリに関しては、種の同定に際し、色々教えて頂いた先輩に
この場を持って、感謝の意を表します…

「ありがとうございました。」

また、お世話になった故郷の自然に対して

「来年も、宜しくお願い致します。」


あはは…☆
何だかんだ、結構書いてしまったか…(^-^;
本日は採集後、高速に乗って一気に北上…。
両親と合流しつつ、某食べ放題でスタミナつけた♪

今宵はいい加減、年賀状を仕上げる予定だ。
では…「良いお年を☆」


食べ放題で

元気をつけてから帰りました☆


〜 主な確認種(全てリリース) 〜

●クワガタムシ科
 コクワガタ : 数えられません…




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