採集履歴
“2004年 節目” 編(1)
04.04.17 (Sat) 快晴 Mt 「機が訪れた時に・・・」 |
昨晩は、大事な打ち合わせがあって 実家に辿り着いたのが午前3時をまわってしまった。 平日は毎朝5:30に起きている私にとって 帰り道の約2時間の運転は、幾度も睡魔に襲われ、とても辛かったが TBSラジオ「極楽とんぼのほえだま?」を聞きながら笑かして貰えたおかげで 何とか無事に帰宅できた…(^-^; 私は相棒程ではないが、結構なお笑い好きである・笑 しかしその様な無理も、本日、相棒と合流して採集に行くためのもの…だから何て事はない。 そんな訳で今朝はとても眠いのだが、気合いを入れて9時までにはトレを済ませ 朝飯を食べた。 今日は、天気がとても良く、何だか気分が乗っている。 だから、大好きな山へクワガタ(小型種)を見に行きたい。 出発は10:00だったが、既に25度もの気温があった。 |
〜 出鼻をくじかれて 〜
ここの所、工事中のため迂回を余儀なくされていた道は
開通され、スムーズに直進!
上々の陽気も手伝ってか、前方を走る車の助手席からは
ワンちゃんが嬉しそうにこちらの様子を眺めていた・笑
さぁ〜行っくぞ〜!
気分いいよなぁ〜♪
家を出て40分、そんなノリノリ気分で、給油のためにエネオスへ入った。
ところが…
え゙っ、マジで!?
運転手の相棒が財布を忘れた模様…
じゃ、俺が立て替えよう…あれ?俺も忘れた…
そんな訳で、財布を取りに急遽実家に帰宅… 振り出しに戻る事になってしまった…(^-^;
再出発は11:30…
相棒にどうするかと尋ねられたが、今日はどうしても山へ行きたい気分なので予定通りに運んで貰った。
まぁ、この時間帯が普段通りの流れだろうて…。
さぁ気を取り直していこう!
登って〜下って…お山を目指します…
〜 採集フィールド決定 〜
到着!
我が故郷では幾つかのブナ帯を確認しているが
有名なポイントは相当荒廃しているそうなので、正直避けたい。
そんな訳で、本日はこんな所で腰を下ろす事にした…。
付近には、なかなか立派なブナもあります。
山の谷間には水脈がある…
“ミヤップ掘り”編以来、近頃は強くそれを意識していたので
幼虫を探しは、この周囲で行う事にした。
この辺でクワガタの幼虫採集をしましょう…。
先程のわずかながらのブナ帯から、さ程遠くはないので
きっとクワガタが産卵しに来ているに違いない…そう読んでいた。
それにしても、初めてのフィールドを散策するのはホントに楽しいものだ…♪
ウキウキしてしまう☆
谷間の傾斜地を暫く歩き回っていると
程良く朽ちた、赤枯材を見付ける事ができたので、軽く表面の皮を剥いでみた…。
すると…おおっ、ツヤハダだ!
おっ!?
ツヤハダクワガタの幼虫です。
やはり、ツヤハダクワガタはいるなぁ…。
図鑑等では「標高1000m以上に生息圏を持つ」…と言った内容の解説文を良く目にするが
最近では、我が故郷の場合、環境こそ整えばその限りではない事が分かってきた。
これは、ルリクワガタにしても同様である。
実際過去に、標高500m付近(あるいはそれ以下!?)でも、これらを確認した経験がある…。
※因みにこの様な見解は、るどるふ先輩によって何年も前から公言されている。
それでは大好きなのもいるかな?
ほほう、いるいる♪
写真は撮らなかったが、少々のオニクワガタの幼虫もこの赤枯材に同居していた…。
まぁ、当然と言えば当然だろう。
更に探索を続けた所、極太の(しかも手付かずの!)ブナの倒木を発見した♪
長さは10mを有に越えている…
これは凄い!
早速相棒を呼んでこれに着手!?…しようとしたのだが
余りにも材がでかすぎて、いったいどこを見ればいいのやら…
効率良くやりたいのだが、時間が限られているので
ほんの一部を堪能させてもらうに留まりそうだ。
いずれにせよ、ありがたや…(T^T)
あっちの方に相棒が…こんなでかい材では、我々の負けです。
まずは、程良く菌糸が入り、湿度が高めの部分をボロッと崩してみた。 すると…
うぉー!早くもオニクワガタの死骸だ!
大のオニ好きの私にとって、このでっかい死体との遭遇は感激物であった!
24mmは有にあろう…いつも標本を作っているのでよく分かる。
感激物のオニクワガタの死骸でした…
次いで、アカアシクワガタもご登場。
どうやら一通りの山地生のクワガタが入っているらしい。
どこを削ってもクワガタが出てくる…そう言っても過言ではない材だった。
アカアシクワガタも沢山入っているようです…。
陽も大分傾いてきたので
最後に欲を出して、乾燥した固い材芯部分を叩いてみる事にした。
つまり、この調子でヒメオオも行けるかな?
と思ったという訳である。
柔らかい部分を無駄に削り続けていても何の得にもならない。
直径1m程の材部であったが、表面から30cm程のところで、一瞬手が止まった…。
おや…(@_@)!?
これは見た事のない食痕だ…しかも太いぞ!
思いがけない発見に好奇心が湧いて、ガンガンその痕を追ってみた。 すると…
うわっ!
あちゃ〜 (T_T)
いきなりだった…。
何と、今年に入って一番でっかい幼虫が現れたのだ…が、それを思い余って☆にしてしまった…(T_T)(T_T)(T_T)
あまりにも材が固かったので、丁寧さを欠いていたのだ。
あぁ、不覚…。
その前に、ごめんなさい… > 幼虫
明らかに先日見付けたミヤップの3齢幼虫よりもでかかった。
50.0mmを越える様な、大型のアカアシクワガタだったのかな…
いや、きっとヒメオオだったんだよな…そんな気がした。
辺りはもう真っ暗…このショックを、相棒にはなかなか言い出す事ができなかった。。。
そろそろ退き際かな…これでは気合も空回りか?
されど仕方ない、自然の「流れ」にはどうしても逆らえない。
そんな訳で本日の所は、これにて撤収する事にした。
ただ何となく「機」が訪れかけていた…そんな気がした。
〜 ハプニングの連続 〜
ようやく車の所まで戻ってくると、相棒がまた
「ない!」
と言いだした。
え゙〜!?今度は何??
答えは
「携帯!」 だそうだ…(^-^;
車の中を一通り探したが、見付からない。
どうやら、山の中へ落としてきてしまったらしい…。
もう18:40。 いくら陽が延びてきたとは言え、懐中電灯を持ってきた訳でなし
この暗がりから見付けられる訳ないよ…
そう思ったのだが、どうしても行って探してくる…と言うので、車中一人で待っている事にした。
20分後、完全に真っ暗になる寸前、相棒は戻ってきたが、やはり見付ける事ができなかったそうだ。
仕方ねぇよ〜。
〜 気分を換えに 〜
帰りの道中、やはり隠しきれずに、さっきのでっかい幼虫の事をそれとなく相棒に伝えてみた。
「それじゃ、ヒメオオだっぺね!」
少々イライラ口調で言われてしまったが…(^-^;
まぁ仕方ない。
相棒は、携帯を無くして相当ショックだった様だ。。。
本日は気分直しに、食べ放題にでも行って腹を満たそう♪
せっかくなので両親にも途中まで出てきて貰って、21:00前に合流した。
うわ!何じゃこいつ!
先程のがっかりは何処へやら?
相棒は、ケーキとイチゴを別々に運んできて、テーブルの上でイチゴショートを作っていた…(^-^;
乗せすぎだぞっ!> 相棒
しかし、強引な乗せ方ななぁ…(^-^;
まぁまぁ、家族揃っていい気分になれたのだ♪
本日の所はこれで良しとしよう☆
〜 後記 〜
自称記憶力良し(笑)、そして神経質な私…
長年綴っている自分の日記に本日の出来事を一部始終書き終えた所で(…2:20)
やはり、あの幼虫の事が気になり出してしまった。
相棒は、明日は「水棲昆虫」というノリの様だが
どうしても忘れる事ができない。
ここの所、始まったばかりの定時制の仕事の他、格闘技関係でも色々あって
あんまり寝れてなかったせいか
くたびれが膨らんできて、どうにか寝入る事はできたのだが
遂に訪れたのか?そう感じられる
この「機」に対して、そわそわと、はやる気持ちを抑える事が難しかった。
〜 主な確認種 〜
●クワガタムシ科
ルリクワガタ : 幼虫
オニクワガタ : 幼虫
ツヤハダクワガタ : 幼虫
アカアシクワガタ : 成虫♂♀ 幼虫
不明幼虫 : 1頭
→ 翌日(04.04.18)の採集記へ