採集履歴
“2004年 初夏の昆虫採集” 編(4)
04.07.03 (Sat) 快晴 Hill 「コクワさんを更新!各種カミキリも採集」 |
昨夏同様、気管支炎が再発してしまった。 痰が詰まって呼吸困難に陥り、全く眠れない。 情けない限りだ。 また、医者へ行って診察して貰わないと。。。 そんな絶不調のまま朝を迎えてしまった訳だが、本日も採集に出かけたい…(^-^; 今回も特に目標は定まっていないが せめていつものコースを巡回してこよう。 行ってしまえば何とかなる…(^ ^ゞ |
〜 トラカミキリに、コクワさん♪ 〜
まずは、細道の「根太」へミヤップでも探しに。。。
そろそろ姿を見ておきたい所である。
しかしいたのは、コクワちゃん、ス〜ジ〜、それからスズメバチンの群れであった。
今夏は、とても暑くていいのだけれど、いかんせん雨量が少ない様で
樹液の出が、いまいちである。
ただ暑ければいいという物ではないのだねぇ。。。
わずかな樹液にたかるムシどもです。
続いては、先週キイロトラカミキリを確認した材置き場をチェック☆!
今日も材置き場をチェッキング☆
しかし、本日はどこを探しても姿が見えず…どうやらピークを過ぎた様である。
この後、他の材置き場を見ても同様の結果であった。
ただし、それはキイロトラに関しての話であって、今回は新しい役者がお目見えしていた♪
ホソトラカミキリ(Rhaphuma xenisca:BATES, 1884)
エグリトラカミキリ(Chlorophorus japonicus:CHEVROLAT, 1863)
ホソトラに、エグリトラである。
どちらも普通種だそうだが、まだまだ駆け出しの自分だ…
標本コレクターとしては当然、手堅くゲットしておかねばなるまい。
むむむ…キイロトラに対して、ホワイトタイガーって感じがするな… 実に格好いい!
それにしてもトラカミキリは、すばしっこくてなかなか捕まらない…(^-^;
慌てて強く摘めば潰れてしまいそうだし、加減が難しい。。。
お次は、再びミヤップを求めて、昨夏に散々世話になった「水浸し」や「橋桁」付近の樹液ポイントを回ってみた。
しかし、やはり樹液は枯れており、クワガタの姿と言えば、ほんのわずかな泉に来たス〜ジ〜のペアや
カラスに腸を食われ、上半身のみで、かろうじて生きていたノコノコを確認できたのみであった。
カラカラ… まだ、何も付いてないようです。。。
暑いっすね…(^-^;
水場を求めて、柳が生えているガラスの湿地帯へ降りてみたが
小型のニンジン(ノコギリクワガタ中歯)が1頭のみ。。。
どうやらミヤップはもう暫しお預けの様である。
フライング気味かなぁ…(^ ^ゞ
長靴を履いて蒸し暑い湿地帯へ降りてみましたが…
柳帯の中は、中歯のノコノコのみでした。
それではどんな状況下にあっても、樹液を出し続けている「OB」さんとこの極太クヌギを見に行ってみよう!
これまでに、多くの大型コクワちゃんやス〜ジ〜を採集しているポイントである。
ふむふむ、やはりここだけは例外だった様だ。
クワガタが沢山いるぞ!
ミヤップはいないけど…(^-^;
しかし相棒が、極太クヌギの根本の洞へ逃げ込む大型のドルクスが見えたというので
地面にはいつくばり、ピンセットでそいつを引き出してみた。 すると…
うぉ〜!
なんとも顎が太くて長いコクワちゃんが出てきたぞ。
ややや!?なかなかでかいですぞ!
コクワガタ♂(Dorcus rectus
rectus:MOTSCHULSKY,
1857):48.0mm
サイズを測ってみると…なんと48.0mm!勿論マイギネスサイズの更新だ!
先輩方は50mmを越えるサイズをドンドン報告しているが
マイペースで、少しずつこの様な喜びを噛み締めて行きたい。。。
ふ〜む、このぐらいでかいなら、コクワさんに昇格である・笑
コクワちゃん、いやコクワさんとは言え
とても嬉しい収穫であった♪
〜 夜の部 〜
体調不良にもかかわらず、高山へ登ってお気楽に楽しんでいたら、あっと言う間に陽が落ちてしまったので
一気に下山し夜の部へ移行する事にした。
リポDパワーである・笑
まずは手短な所で「O蛍」ポイントへ。。。
ここでは、毎年今頃の時期に沢山のカミキリが見受けられる。
因みに昨年は、セミスジコブヒゲカミキリなどを見ているが
今宵は何がいるだろうか???
キマダラミヤマカミキリ(Aeolesthes chrysothrix chrysothrix:BATES, 1873)
ナガゴマフカミキリ(Mesosa longipennis:BATES,1873)
むむむ、今宵はキマダラミヤマに、ナガゴマフである。
これらもよく見る普通種だが、勿論標本用にゲット♪
カミキリは種類も多いし、これからやる事が沢山ありそうだ。
幅を広げると、楽しみも増える♪
この子達は、樹にとまっている内はおとなしいので採集が楽チンだったが
一度ケースに入れると、激しく動き出すので大変だ。
蓋を開けた瞬間に、一気にはい出そうとしてくる…(^-^;
その後は方々を転々としてみたものの
「Sきょく」 → ガムシ
「コンビニ裏」 → ノコノコ1♂、コンビニの車の中でママを待っている子供にプレゼント☆
「がらくた」 → ノコノコ1ペア。
「水浸し」 → ノコノコ2♂
「根太」 → カブト。。。
という、さえない結果となってしまった。。。
しかし、津田沼にある行きつけのお店の店長から、お孫さんへのリクエストが入っていたので
カブトの♂をゲットしておいた♪
闇を抜け、お隣さんちの公道を走っていると
とある自販機小屋にて、灯下採集を楽しむ親子と出逢った。
狙いは、やはりクワガタ、カブトらしい。。。
聞けば、何にも採れてないそうなので
先程、採集したばかりのカブトを貰っていただくことにした♪
いつの時代も、クワカブは子供達のヒーローなのである☆
相棒も一緒に、記念撮影☆
その後「Nライン」や「グランド」の街灯下を見に行ってみたが
やはりノコノコ♂、ガムシのみ、と言った感じで、あまりムシが飛んできていない。。。
今宵はこれぐらいにしておこうか…
先程、お土産用のカブトを進呈してしまったので
最後にY町のクヌギで手堅くもう一頭を採集してから帰る事にしよう。。。
〜 後記 〜
帰宅は11:30。。。
体調不良の中、何だかんだと、お散歩感覚で歩き回ってきてしまった…(^-^;
収穫は、48.0mmのコクワさんと、各種カミキリである。
コクワさんは、47.0mm(2002年8月1日採集)以来の、約2年振りとなるマイギネスサイズ更新となった。
普段から、数え切れないコクワちゃんを目にしているが、どんなに「でかい!」と思ってみても、測ってみれば46.0mm程度…
レベルの低い事をやっている様に思われてしまうかもしれないが
所詮趣味(自己満足)の世界♪
これからも、マイペースで、この1mmの更新を楽しんでいきたいと思う☆
因みに、今回の48.0mmも、前回の47.0mmと同じポイントにて採集である。。。
それから、カミキリ。
今年に入ってから、意識して採集、標本造りを始めているが
その種類の多さ、色彩の鮮やかさ、身体の造りの違いや共通点など、なかなか楽しめるムシである。
現在私の部屋は、展足中のカミキリだらけであるが
今夏の終わりにでも、写真を一気にご紹介したいと思います。。。
〜 主な採集種 〜
●クワガタムシ科
コクワガタ : 1♂ 48.0mm (マイギネス更新サイズ)
●カミキリ亜科
ホソトラカミキリ
エグリトラカミキリ
キマダラミヤマカミキリ
●フトカミキリ亜科
ナガゴマフカミキリ