採集履歴

“2007年 R地区調査” 編 (15)



07.04.06
(Fri) Plain 「もう一週だけ」 
                                                                                                  

金曜日だというのに、実家暮らし。。
訳あって、2007年度は地元(生まれ故郷)を拠点としての活動が
ぐっと増える事になる。... (^ ^ヾ

これをポジティブに捉え、今季はできるだけ多くのカミキリムシを
茨城県内で記録しておきたい。

という事で、早速この日は午後から余裕ができ
2〜3時間ほど採集に出かける事にした。

この時期に採れる旬なカミキリムシと言えば、スギカミキリ。。
ここ数回、立て続けに採っているが
特にR地区内では できるだけ広範囲からおさえておきたいので
もう一週だけお付合いを ... m(_ _)m


〜 東部 その1 〜


まずは、以前にもやってきたことがある 近場の某田舎道を、超低速運転でブラブラと...
(→ スーパーカブ@マイナーモデルのおっさんに 2度も追い抜かれる。。(^-^; )

もはやR地区内では、知らない道より、知っている道の方が
ずっと多いだろう... (^ ^ヾ

とは言ったって、スギを眺めながらここ(某田舎道)を走るのは初めてだから
まだ×2 充分に楽しめる。

ホストが多岐にわたる カミキリムシをテーマにすれば
同じ “みち” から、いろんな表情が見えてくるから面白い。


やがて、陽当たり、風通し 共に良い並木が見えてきた。
スギも何本か生えているようだ。これは良い☆



ちょっと貧弱ですが... 道路横、
左側のスギが気になりました。



車を降りてチェックを入れてみると
思った通り、スギカミキリの新しい羽脱孔があいている。

ラッキ〜☆彡

ただし その周辺には、天敵であるヨコヅナサシガメの幼虫が群れを成していた...(^-^;


羽脱孔に隠れようとする奴もいます。


そして、ふと その下(木の根元)を見ると、案の定 こんなものが... (^-^;

目立った傷跡はないが、120%彼らにいじめられた個体だ。。
可哀想に... まぁこれも自然の掟という事だろう。 既に☆になっていた。。


小ぶりな♂でした。


ところで、ちょっと話がそれるが
この辺りの雑木林には台場的なものが割と多い。
所詮この地区のものなので、相応のレベルだが... (^-^;


洞があるものも少々。。


まぁ、ちょっとしたみちくさの結果
こんなものもあったよ...と言うことで一応記憶しておこう。



あんまり珍しいものではありませんね...(^-^;



〜 東部 その2 〜


せっかくなので、自然度が低い南寄りのエリアからも記録を出しておこう!
そう思い、暫くの間 移動を試みていると...

およっ!?

久しぶりに メーターの数値がお行儀良く並んだ♪


用もないのに、歯医者さん(?)の駐車場に
お邪魔して撮影させていただきました。



こういった写真は、かつて先輩の採集記によく登場していたものだが
何とな〜く 嬉しいものだ☆

06.06.01」の、「99,999km」「100,000km」以来である。
次は、どのタイミングで載せようかな... (^ ^ヾ


で、とある台地上を さまよっている内に
鎮守の森らしき常緑広葉樹群を見つけた。



いつもの緑地環境保全地域では
ありませんでした。。



構成するのは、やはり スダジイ、タブノキがメインである。
そんな中、わずかながらニワトコなども生えていた。


この辺りでは それほど見かけません。。


スギやヒノキは、林縁部に生えている模様。。

一番手前のものなどは、スギカミキリが宿るのには若干貧弱そうに見えたが...


ただ、角地に生えているスギは狙い目です。


しっかりと、羽脱孔があいているので...


孔の内側に、茶色の粉が残っていれば
あけられて間もない証拠です。。



こんな樹皮めくれを そっと覗き込んでみると...



左側の樹皮めくれです。


を゙っ!w(◎。◎)w

はい、いました〜。

2頭の♀が仲良く休憩していた♪



スギカミキリ
Semanotus japonicus LACORDAIRE, 1869



スギカミキリって、カミキリ亜科なんだけど
雰囲気がどことなく ノコギリカミキリチックなんだよね...
特に♀は。。 (^-^;

てことは... ゴキブリっぽい!?

さすがにそこまでは飛躍しないが
ある程度 予測した結果とは言え
くっきりとしたオレンジ色の斑紋を持つ、真っ黒なカミキリムシが
突然視界に入ったので、ちょっとだけ ドキッ!(◎。◎; っとしてしまった... (^ ^ヾ



〜 北部 〜


では、最後に欲を出し あえてもう1ポイントから確認しておきたい。

ぐ〜っと北上して、辿り着いたのはこんなところ。。

ここの林は 南側に面して非常に陽当たりが良く、下草が刈られ 風通しも良い。

これまでの流れから考えれば、いないわけがない。


結局、ある程度 手入れされた林が
良いみたいです。



今回は写真を撮っていないが
車の傍にある元気なスギの樹幹には蜂の巣のように無数の羽脱孔があいている。

で、ダラ〜ンとぶら下がった樹皮を ピロッとめくってみると...


再び♀です♪


やった、遂にいました!

え?遂に??

実は、ここへ来るのはかれこれ今日で3回目。。(^ ^ヾ
つまり、これが3度目の正直という事になる。

たかがスギカミキリとはいえ
好条件下で スカをくらってしまうと(セオリー通りにいかないと)
どうも納得がいかず、諦められないまま
ここまでもつれてしまったという訳だ。

「おかしいなぁ... そんな筈は。。 仕方ない... 後で また来てみるか。。」

と、変なこだわりを持ち続けてきたので、今回は何気に嬉しい。
(これで一安心。もうチェックしにこなくて済むのだ...(^ ^ヾ)

心にゆとりができたせいか

背後からギャン×2 吠えまくってきた犬の飼い主(農婦)に

「こ〜んな所で〜↑、な〜にやってんだぁ↑」 などと 執拗に尋問されても

「いや〜ね、聞いてくださいよ。この穴ぼこをあけた犯人は、こいつなんすよ☆」

と、いつもの様に マイペースな態度を貫き通してしまった。。(^ ^ヾ


さぁ、今週も 「おてて繋いで皆帰ろう... カラスと一緒に帰りましょう〜♪」 という
帰れコール(市内放送)が聞こえてきた。 それでは、この辺で☆



〜 後記 〜

先週に引き続き、今週も R地区における スギカミキリの新産地にこだわった。
その結果、正味2時間30分ぐらいのドライブで
効率良く 3地区を確認することができた。

これにより、広く偏りなく 計7ヶ所を見出したことになる。
もうこの辺で充分だろう。

次のターゲットは何にしようかな♪


〜 主な確認種

●カミキリ亜科
 スギカミキリ 4exs (うち1頭は死骸)





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