採集履歴

“2008年 ラスト・スパート” 編 (10)



08.05.27
(Tue) Mt 「森は、後世へのあずかりもの... 名残を求めて」 
                                                                                                  

今回は、遙か昔の名残を追ってみます。



また、とある沢筋にやってきました。


@ 13:44



相変わらず、ここまでやってくるのは一苦労ですが...
地域の皆様に守られてきたこの森に、私は惚れ込んでいます。


@ 13:56



深い谷底では、沢筋が 一つ、二つと重なっていきます。


@ 14:08



だん×2 カミキリムシが出てきましたね。
その他、倒木上では ヘリアカナガクチキ、ミゾバネナガクチキなど
良好な森林環境を反映する甲虫が見つかりました。
両者、かなりのスピードで走ってきたので
残念ながら、生態写真を撮る事はできませんでした。。


シロトラカミキリ
Paraclytus excultus
BATES, 1884



では、遠い昔 あそこまで一続きだった尾根筋を辿ってみましょう。


@ 14:56



戦前、地域の皆様は自転車を担いでここを越えたそうです。


最後のブナ @ 15:01



辺りの様相は、完全な植林となりました。


荒れた植林の中を... @ 15:05



以前訪れた名残の一つです。


推定樹齢500年と言われる大ブナ。。



せっかくですから、更に行ってみましょう。。


寂しい植林地の中を...



延々、歩きます。
これだけ植えるのには、相当な時間と労力が
かかっていると思います。


気が済むまで行ってみましょう。。



薄暗かった植林の中に、陽だまりが見えました。
そして、また一つ出逢いがありました。


年老いた大ブナ @ 15:31



午前中は、いつもお世話になっている 山麓にお住まいの Sさん宅へ寄ってきました。
およそ80年、この地と共に暮らしてきたご夫婦のお話は
何度聞いても飽きません。 勉強になりますね。


自家製のお茶をご馳走様でした。m(_ _)m




〜 後記 〜


今日は 19:30、に帰宅しました。。

各種ナガクチキなど、森を評価できるムシが確認でき
嬉しく思いました。

ここ暫くの記録は、カミキリムシとは別に
取り纏めておかねばなりません。


〜 主な確認種

●ハネカクシ科 Staphylinidae -
 シラオビシデムシモドキ
●コメツキムシ科 Elateridae
 メスグロベニコメツキ
●ナガクチキムシ科 Melandryidae 
 ミゾバネナガクチキ
 ヘリアカナガクチキ
●カミキリムシ科 Cerambycidae
 チャイロヒメハナカミキリ
 ニセヨコモンヒメハナカミキリ
 シロトラカミキリ


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