採集履歴

“2008年 ラスト・スパート” 編 (13)



08.06.28
Sat) Mt 「カミキリムシをメインで」 
                                                                                                  

無事に第一報を提出し終えたので
これからは、やや カミキリムシにウエイトを載せながら
いつもの山へ登りたいと思います。



特集号の発刊へ向け、カミキリムシの調査も いよ×2大詰めです。
訪花する種は、片っ端からチェックを入れていきます。


ハナカミキリが集まってました... @ 11:54



沢沿いを辿れば、色々なトンボが。。
こちらは、サナエトンボの一種でしょう。
5月16日に見た個体とは、随分違うような気がします。
おそらく、クロサナエではないでしょうか??
誤同定でしたら、恐れ入りますが ご一報ください。m(_ _)m


クロサナエ
Davidius fujiama
FRASER, 1936



このトンボは、良く見かけます。綺麗ですよね。
翅の縁紋が白色ですので♀でしょうか??
因みに♂は、赤色です。
青緑のメタリックが非常に綺麗な個体もいるので、また掲載しますね。


ニホンカワトンボ
Mnais costalis
SELYS, 1869



天然林へ入りました。
この時期は、鬱蒼としていますが...



@ 12:20



尾根筋へ近づけば、随分陽射しが得られます。


@ 12:40



と言うことで、この辺までくれば 眩しい限りです!(>_<)
吹き上げ状になってますから、多くのムシが見られます。


@ 13:02



暫し雑虫を確認した後、植林内ではこのようなシチュエーションに出くわしました。。


薄暗い場所といえば...



やった!ヌバタマハナです。
既採集種ですが、分布調査に重きを置く今の私にとっては
自己初種よりは、新産地を見出すことの方が喜びが大きいです。
それが惚れ込んだ山なら、尚更と言えます。
環境指標としては申し分のない存在です。


ヌバタマハナカミキリ
Judolidia bangi
PIC, 1902



イヌブナの倒木上で、シロヒゲナガゾウムシを見つけました。
これは、♀でしょう。 標本は♂しかなかったのでありがたくキープさせていただきます。
けっこう沢山いました。


シロヒゲナガゾウムシ
Platystomos sellatus ROELOFS, 1879



今日は、こんなところから下山です。
正直、このルートは選択ミスでした。

急勾配の谷間が水脈になっているので、かなり地盤が緩く
何度も滑り落ちました。

汗まみれ、泥まみれです... (^ ^ヾ


@ 14:20




〜 後記 〜


今回は、ヌバタマハナの他、チャボハナ、チャボヒゲナガなど
当地では初記録となるカミキリムシが幾つか確認されました。

さぁ、ひょっとしたら これが最後の夏になるかもしれません。
やれる限り、やっておきましょう。


〜 主な確認種

●ヒゲナガゾウムシ科 Anthribidae
 シロヒゲナガゾウムシ
●カミキリムシ科 Cerambycidae
 ヌバタマハナカミキリ
 チャボハナカミキリ
 チャボヒゲナガカミキリ


 → 標本部屋




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