採集履歴

“2008年 ラスト・スパート” 編 (15)



08.07.05
Sat) Mt 「偶然の恵み」 
                                                                                                  

ひどくお疲れモードのため... やはり お休みかな?と考えたのですが
暑い陽差しが得られる とのことでしたので
思い切って、片道2.5時間の定期点検に行って来ました。



車窓から見える空は、みる×2 うちに晴れ上がっていきました。
どうやら、早くも梅雨が明けたのかもしれません。
徐々にテンションも乗ってきた気がします。

3時間弱の運転で、無事に いつもの山麓へ辿り着きました。

さぁ、今日も 登りましょう!

沢筋を辿れば、早速 ヒメヒゲナガカミキリ、チャボヒゲナガカミキリが見えました。
ここへ来て、カミキリムシが更に増えたような気がします。


ヒメヒゲナガカミキリ
Monochamus subfasciatus
BATES, 1873



この地では、今夏初のヒゲナガゴマフです。


ヒゲナガゴマフカミキリ
Palimna liturata
BATES, 1884



あちこちで見かけます。


別な樹にも、もう一つ。。



山肌で一呼吸着けば、ブワ〜っと汗が噴出してきます!
夏本番、と言った感じです。
ただ、身体は正直なもので...
両脚がワナ×2 と震え、悲鳴を上げているようでした。。(^ ^;;


更には、老ブナの樹洞から、コガネムシ科の幼虫を見つけました。
結構な大きさです。
せっかくなので 3頭だけ持ち帰り、飼育してみることにしました。



さて、何に姿を変えますやら...。
(追記。 ムラサキツヤハナムグリになりました☆)



稜線に乗り、植林内を辿っていくと、一頭のアブが目の前に飛来。。
口に黒い甲虫をくわえていました。

もしや!? と思い、叩き落したところ...
案の定、ヌバタマハナでした。
しかも無傷の個体です。

こんな採集方法もあるのですね。 ラッキーでした♪


ヌバタマハナカミキリ
Judolidia bangi
PIC, 1902



今日は、ヒキガエルと良く出会いました。
気をつけないと、踏んでしまいそうです。。


ヒキガエル... @ 12:53



そしてそれは、汗をタオルでぬぐいながら、藪の中に倒れている
イヌブナを跨ごうとしたときの事でした。。


@ 13:12



一頭の甲虫が、カサ×2!っと、20cm 程移動しました。

視界へ入った瞬間に、ソリダの♀だと分かりました。
当然、採ってから 撮りました。。


オオホソコバネカミキリ ♀
Necydalis solida BATES, 1884



嬉しいというか... 何というか。。
感極まってきました。。

ようやく終わりへの支度を始めるんだ... という不思議な安心感に包まれながら
続けてきて、良かったと思いました。。


@ 13:14



まだ早いですが、胸が熱くなって、呆然として、もう何もできませんでした。

明日は 4:30起きで名古屋へ...
明後日は日本武道館... 今月は イベントが続きますので
急いで千葉へ帰りましょう。。



〜 後記 〜


昨年から 何十回も通って、偶発的に ソリダと出逢えました。
既採集種ですが、この山では初記録となります。
おそらく今後は、私の腕では狙って採る事ができないでしょう。。

まぁ、原始的な方法ですけど
ひたすら汗を流して 絶壁を登り続けていれば
もう そろ×2 充分に やったんじゃない??と
お恵みがいただけたのでしょうか。。

帰り道、どん×2 実感が湧いてきて 震えながら涙が溢れそうになりました。

さぁ、いよ×2 残すところ、あと 3つです。
もう少しだけ、頑張っておかないと。。


〜 主な確認種

●カミキリムシ科 Cerambycidae
 ハナカミキリ亜科
  ヌバタマハナカミキリ
  ヒゲジロハナカミキリ
 ホソコバネカミキリ亜科
  オオホソコバネカミキリ


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