調査履歴

“2015年 再出発” 編 (10)



15.08.20-
(Thu)  Mt 戦前の記録地を訪ねて(3)
                                                                                                     
.. 早起きをして、前日 に仕掛けた トラップの回収に
向かいました。

あいにくの雨ですね。。
天気予報は、マメに チェックしましょう!
 
ライトが濡れちゃってるだろうな。。
かなり心配です。

足早に 禅定道を辿りました。
 
滑らないように、気を付けて。。
  
尾根筋の アカガシ林です。

ガスが 凄くて、分かりにくいですが。。
 
ようやく一つ目@中央下。。
更に下方には、数本のブナが生えているんです。

コップの中身は... 雨水だけ。 スッカラカンでした。

全部で 8ヶ所仕掛けましたが、どれも 同じような状況。。

そもそも、ムシの飛来がなかったと読みます。

残念ですが、ブラックライトが壊れていなかっただけ
良しとしましょう。

また来年、挑戦してみます。 ^ ^
  
スギの古木を背景に、石碑が並んでします。

とても ヨコヤマが棲息するイメージには映りませんが
周囲の静けさも含めて、崇高な空間に身を置いている
気がして、とても幸せでした。
  
せっかくなので、せめて帰り際に見られた 甲虫を幾つか。。

昨日、オオキノコムシが来ていた立ち枯れには。。
 
ヒゲナガゴマフカミキリが。。
びしょ濡れで、まったく動きませんでした。
ヒゲナガゴマフカミキリ
Palimna liturata
BATES
, 1884)
  
小型社の壁面には、強い風をしのぐように ヤツメカミキリが
見られました。

この山塊のヤツメは、写真のような白っぽい個体の他に
やまぶき色の個体が多いんです。

それにしても、この時期に見られるとは。。
ちょっと意外。。
ヤツメカミキリ
Eutetrapha ocelota
(BATES
, 1873)
 
すぐ近くには、センチコガネも。。

あちこちで見られました。
センチコガネ
Phelotrupes laevistriatus
MOTSCHULSKY
, 1857)
  
これは かなり沢山いましたね。。
偶然でしょうか。。

それでも、なかなかカッコいいゴミダマです。
コツヤホソゴミムシダマシ
Menephilus lucens
MARSEUL
, 1876
 
炭の香りがプンプンする場所にいた
ノコギリカミキリの♂です。
ノコギリカミキリ
Prionus insularis insularis
MOTSCHULSKY
, 1857
 
今回は、ブラックライトによる トラップがメーンでしたが
あえなく成果はゼロでした。

この地に関しては、戦前の記録を継承することこそ
第一の目標ですから、長いスパンで挑もうと思います。
 
帰宅後は、先月のトラップから回収した
甲虫類の同定作業に 没頭しました。

コメツキムシ科は、もはや原色図鑑では対応しきれません。

大変申し訳ありませんが、御世話になっている
御専門の先生から 助けて頂けることになりました。

普通なら、ありえない話です。
 
御厚意に 感謝する気持ちを忘れずに。。

急がずに、地道に、結果を整理して行こうと思います。

自分の歩き方が、茨城県の甲虫ファウナ解明の
一助となることを願って。。




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