18.07.27-
(Fri) ありのままがよい@第8次調査
                                                                                                     
早くも 夏が終わってしまうな。。 かれこれ 6回目になる 第8次調査です。
今回は、少々出遅れ 12:20に現場へ辿り着きました。




ヤマアジサイには、ヨツスジハナカミキリが多発。。
そして アカハナカミキリが ちらほら。。 まさに終盤だね。


 
 
..

さて、今回は どのように コース取りしようかな。。


 
  

ムネアカクシヒゲムシ
Horatocera niponica LEWIS, 1895


下草上には、ムネアカクシヒゲムシが。。


 

県境を越えて、お隣の領地へ。。

以前 公表させて頂いた シデの立ち枯れは
もはや、ボロボロです。

腐朽の進行程度に応じ、ポエキラが来て
オオマダラヒゲナガゾウが来て。。
チビな オオキノコ類が来て。。

これからは、食菌性のムシが より色濃くなって
終わっていくのでしょう。。


 

6月24日分に掲載した、植林内の モミの立ち枯れです。

近寄ると、オオクロカミキリの姿が 見えました。


 

まったく 動きませんね。。
キマワリさんは、大急ぎでしたが。。


 

オオクロカミキリ
Megasemum quadricostulatum KRAATZ, 1879


既に?? かと思いましたが、かろうじて生きておりました。
非常にぐったりしています。
産卵に訪れ、力を使い果した♀でしょうかね。。


  

オオヨツスジハナカミキリ
Macroleptura regalis (BATES, 1884)

そんな矢先、
ブィーン!!と 元気なオオヨツが飛来。

暴れないで!噛まないで!>人<

この日記に虫っ気 を出すため、少しだけ協力してください。
とりあえず撮影したら、リリースしますから。。

にしても、やっぱり人気だな、ここのモミ。。

間違いなく ●った● も来てたでしょうね。
・・・ というか、まだ来るんじゃない??


 

例により、尾根Bにある ブナの立ち枯れも覗いてみました。


 

この時期 ここでの お約束ですね。
写真中央、やや右よりに青です。


 

ルリボシカミキリ
RosaliaRosaliabateshi HAROLD, 1877

自然林内では、滅多に見られません。
ただし 「 常陸之國の場合は 」 ですがね。。
近年では、人里付近で 増加中。

このくだり、多方面で見かけます。


 

何気に、奥に見える あのブナも 枯れ始めてるな。。


    

尾根I へ。 もう、ソリダの時期は過ぎてしまいました。
今年は、運良く1♂を目撃することができましたが。。
2008年7月以来、10年間♀の姿を見てません。

ホント、てっぺんとは大違い。 とっても薄いです。


 

ということで、今回も “ てっぺん ” です。


 
 

この時期なら、あそこもチェックしておかないと。。
また飛んでくるかも しれないからね。。


 

残念。。ムシの姿など、一切ありませんでした。


 

再び あそこへ立つのは、割と しんどいです。


 

オオチャイロハナムグリ
Osmoderma opicum
 LEWIS, 1887

昨年同様、とあるミズナラの樹幹に オオチャイロハナムグリがおりました。


 

洞の中へ ゆっくりと移動し、じっと こちらを見ています(?)

なんだか とても愛らしかったので、この子もスルー。。
無益な採集は したくありません。

これからが、あなた方の出番でしょうから。。

ここで、ヨコヤマの♀まで掲載したら、昨年と同じになっちゃいます。
ハハハ... 同じ事の、繰り返しをやっているな。。


 

16:20。さて、帰らないと。。

サラッと書いてますが、ここまでやってきて
そして 引き返すには、相当な脚力とスタミナを要します。
勿論、時間もね。。

持ち帰りは、オオクロカミキリ1♀と
今回も 無事に任務を終えたという達成感です。

定期的な巡回も トレーニングの一環だと
思ってますから。。万事OKです。


    


ここまで狭く、ここまで険しく... なれど、歴史深い質を備えた 天然の森は
県下唯一じゃないかな? いや、だろうね。

もう 10年以上 通ってますが。。 カブトムシ シロスジカミキリ、キイロトラ、ミドリなどの
里山のムシは 完全に ブロックされてます。 広大な植林のおかげで。。

オオホソコバネが姿を消し。。 オオチャイロ、オオヨツ、オオクロなどが出てきました。
オオ〜の役者が代わり、夏は 峠越えです。 いつまでも、ありのままが良いな。。

御参考までに。。 → 2018年に採集した甲虫類の標本写真