採集履歴
“2003年 秋のクワガタ採集” 編(1)
03.09.06 (Sat) 快晴 Mt〜Hill 「親子ドライブ…逃した獲物に相棒の執念を見た」 |
今日は、父を招いて、相棒と私の3人で採集に出かける。 父は昆虫には余り興味を示さないが 園芸学部卒だけあって、かなりの植物好きである。 実家の本棚には植物図鑑が並べられ 鉢植え、菜園、丁寧に刈られた植栽や芝生…etc 庭へ出れば、そこは完全に彼の趣味の場と化している。 また、釣りも大好きなので、水と緑が豊富な場所へ出かけるのは 良い気分転換、運動になるのではなかろうか?? 誘い手は当然相棒☆ 私の相棒は、父の相棒でもある・笑。 二人でサッカー観戦しに出かける様な、スポーツ繋がりの仲なのだ。 今夏、幾度か父を採集に招いたが、昔は良く父に採集に連れていってもらったものだ…。 思えばもう20年程前、小学生の頃、てっぺんにも行った事がある。 懐かしいねぇ〜。 そんな訳で、今日はあんまりアクティブな採集はできないが のんびりとドライブ感覚で出かけてくる事にしよう。 そっちの山の柳の様子が気になる。 |
〜 まずはエネルゲン補給 〜
空は快晴なり♪
父の運転で出発だ。
初めは国道をノロノロと走っていたが
市街地を抜けたあたりから予定を変え、高速移動した。
(インターがなかなか見つけられなかった…(^-^; )
そして某サービスエリアで、昼食を…。
普段なら、時間短縮のため、コンビニへ入ってお決まりの買い物をしているが
今日は販売機で食券を買って、豚汁定食をたいらげた♪
たまにはこんなのもいい。
某インターを降りると
山へ登る前に、車にもエネルゲンを補給して行く事にした。
ここから暫くはガソスタがない…。
〜 小鳥屋さんちへ 〜
いつも通り、そっち方面へ登ってゆく
エテ公でも戯れていそうな岩場からは、綺麗な滝が流れ落ちている。
心が洗われる思いだ。
すると細い林道ぎわには、豊富な柳が見えだした。
後部座席に座っていた私は、窓ガラスを開けて、懸命にその樹上、枝先を凝視し続けた…
「いた!」
早速車を降りて、来た道を数メートル戻り、柳の樹上を見上げてみる…
やはり、間違いない…あれはアカアシクワガタの♀だ!
さすがに9月、柳の枝先に付くアカアシが、広い範囲で増えてきた模様…
一応、その様子を撮影してみたが、あまりにも高所、逆光であったため
写真の中に、肝心なクワガタの姿を確認する事はできなかった。 残念である…(^-^;
この中にいるのですが、幸先良くアカアシの♀を発見…。
ではでは、今年、割とアカアシの数を出している「小鳥屋」さんちへ行ってみよう。
せっかく父を連れてきたのだから
是非とも採集の醍醐味を味わってもらいたい。
それに、手っ取り早く「ボーズ」を回避しておきたい所だ。
そんな訳で「小鳥屋」さんちへ至る山道入口へ到着…。
採集ポイントとなる山の頂上付近までは少々の登り坂となるが
小川の周囲に生い茂る緑を堪能しながら、のんびりと行く事にしよう。
さぁ、見えてきた!
歩を進めてゆくと
細い林道の、両際から生えそむる背の高い柳達は、
次第に上空から、青々と我々を覆っていった。
見上げれば、柳の枝葉に覆われていました。
さて、アカアシを探そう♪
相棒と二人で樹上をルッキング…
しかし、よ〜っく目を凝らしても、枝先に付くクワガタの姿を確認する事はできなかった。
ならば、蹴り、揺さぶり作戦である。
すると、直ぐにポトリ×2と、クワガタが落下♪
藪の中に落ちてしまう個体が大半だったが
確実にアカアシを仕留めていく事ができた♪
その様子を見ていた父も、直ぐにこれに参加し、見事にアカアシをゲット☆
最終的には3人がかりで、5♂3♀を見つける事ができた♪
いやいや、良かった。
ほんの束の間ですが、父も柳にとりつかれました。 → おっけーです♪
成果の一部(アカアシクワガタ)です☆
車までの下り坂…
テクテク歩くその帰り道で、父は色々な花に注目し始めた…さすが園芸学部である。
何やら
「これは××だ。」
…とか
「あっ、××が生えてる!」
何て声が頻繁に聞こえてくる。
父の相棒は、その声に相づちを打ち、しっかりと花の撮影をしていた☆
しかし、何という名前の花だったっけ…??
あー…忘れた!(by 一応高校の校長先生)
父注目、相棒撮影の花です…名前は何でしたっけ?
〜 相棒の試練 〜
その後、03.08.10に発見した、お隣の「ドンブラコ」にも立ち寄り
2♂1♀のアカアシを追加した。
この時、既に要領を得ていた父は、率先して柳を揺すっていた☆
これで父も、久々にクワガタ採集を楽しめたに違いない♪
しかし喜びも束の間、この直後、突如相棒に試練が訪れる事となった。
厳しい腹痛が押し寄せた様である。
つまり、トイレに行きたくなったのだ…(^-^;
とはいえ、こんな山奥にはコンビニなど1軒もない。
私と違ってプライドの高い相棒には、野××する勇気などなかろう…。
そんな訳で一目さんで下山を試みる事に…
登ってきた道とは正反対の道を行き、麓を目指した。
最寄りのコンビニまでの道のりは約10km…
この距離は相棒にとって相当の試練であったと思う…(^-^;
そして無事に親子が辿り着いたのは、ファミリーマートであった・苦笑
お疲れ〜 > 相棒
〜 国道を、のんびりドライブ 〜
一難去った後、そのコンビニで、缶入りのポテチ等、おやつを買って
地域物産店では、母にお土産を買った♪
今日は、本当にドライブ感覚だ。
その後、眼前に待ち受けたのは長蛇を成した車の列…
原因は事故であったが
暫く待って現場をクリアすれば、再び順調に滑り出した。
さぁ、徐々に日が暮れてきた。
相棒は、このままお帰りモードだった父を説得し
気になる某山への舵を取った・笑
ややや、渋滞の模様です…。
西の空が、大変幻想的だったので一枚…チョビッツ怖いかも!?
〜 相棒の執念 〜
とうとう日が沈む…。
最後にもう一踏ん張りだ!
お付き合い下さい… > 父
赤が青になったら、この交差点を折れましょう…。
ターゲットに選ばれたのは、「水浸し」…。
昨晩、ミヤップの♂、67.0mmを出した「クワガタの実る樹」の幹には
ノコノコとカブトが付いていた。
今日は何がおるかな〜?
どうやらノコノコとカブトの♀の様です…。
この樹は枝のあちこちから樹液が滲み出ているため
時間をかけて、隅々までチェックしよう。
すると…
「おっ!」
右へ伸びる枝先にミヤップの♂が付いているぞ…結構でかそうだ!
すると父も近付いてきて
「あー…あれはミヤマですな…」
と、さりげなく言っていた…笑。
しかし、余りにも高すぎて
捕虫網を全開(最長)にしても、お話にならない程、届かない…(-_-;
この図太い樹の幹を懸命に蹴飛ばしてみても
上空のミヤップにはその振動が伝わらないらしい…。
う〜む、どうしよう…
考え込みながら、ふと辺りを見やると
長〜〜い篠棒を発見!
結構丈夫そうだし、ほうきの様に、先端には笹の葉が沢山付いている…
これは使えるぞ♪ …と言う事で、早速お試しだ。
篠棒の下端を握りながら、右手をぐーっと上方へ伸ばし
更にガードレールの上に乗り、そこからジャンプしつつ
かろうじて何とか、ミヤップとの接触に成功した。
そしてそれを数回繰り返した結果、ようやく彼を下へ落とす事ができた♪
…しかし、その後が続かなかった(^-^;
私とした事が
笹藪の中に彼を落としてしまったのだ。
相棒が血眼になって、笹藪の中を探し始めたが
どんなに頑張っても見つける事ができない。
先程の枝先を見上げても、当然彼の姿は既になかった…
「はい、諦め×2!」 (せっかちな父)
「仕方ない…行くべぇ〜」 (粘りが足りない私)
いつまでたってもその場を離れない相棒…。
この時私は、相棒のミヤップに対するとてつもない執念をかいま見た…(^-^;
「逃がした獲物は大きく見える」 と言うやつか…
その後、場所を変え「A川」へ行ってみるも(ボーズだったが)、
その時もまだ相棒は悔しがっていた…。
時期的なものであろうか?
今回目撃したミヤップは、後にも先にも先程落とした1頭のみ…。
残念ながら、今夏70頭目となるミヤップは次回へ持ち越しとなった。
近々、きっとリベンジしよう…。
そんな気持ちを胸に、本日の一連の採集行は閉幕した。
〜 後記 〜
実家へ戻ったのは20:30。
父が母にお土産を渡し、その後、家族揃って美味しい晩飯を頂いた♪
(因みにメニューは、相棒の大好きな豚さんのお肉であった・笑)
そして22:00、千葉へ向けて出発。 佐倉〜印旛あたりで迷子になったが
どうにかこうにか12:10に我が家へ帰宅した☆
今回は、普段とは違った味わいの採集行であったが
特に相棒にとっては
喜び、苦しみ、悔しさ…etc、色々な思いがあったのではなかろうか・笑
父は、そこそこに楽しめていたご様子で、私としても嬉しかった。
次回、時期的にミヤップが生き残ってくれているかどうかは分からないが
来週末までは今回のリベンジをお預けとしよう。
高山帯では、アカアシクワガタのベストシーズンが近付きつつある。
先輩の記録によれば、最盛期の状況から見ると、本日の成果などまだ×2可愛い物らしい。
そちらの方も目が離せなくなりそうである…。
これから、03.08.21に採集したミヤップの♂65.0mmの展足をやってから寝たいと思う…。
明日は下北沢で、全日本の女子キックがある模様…
新宿から小田急かぁ…。 はぁ…(^-^;
〜 主な確認種(全てリリース) 〜
●クワガタムシ科
アカアシクワガタ : 7♂♂♂♂♂♂♂ 4♀♀♀♀