採集履歴

“2008年 R地区調査” 編 (20)



08.02.04
(Mon) Plain 「帰り道... 1時間弱の採集」 
                                                                                                  

帰宅途中に、どうしても無視はできないポイントに遭遇したため
1時間ほど みちくさ をすることにした。
このエリアにおける ゴミムシ類の報告はあまり聞いたことがないので
実に探し甲斐がある。
1種類でも多くの出逢いを期待しよう。


〜 南面 〜


そんな訳で、今回は水田地帯の中にある こんな(↓)丘の周囲をチェックしてみたい。
だだっ広い平野部に位置するが、付近には鎮守の森も残されているので 環境は悪くない。
おそらく、何かしらは採れるだろう。。


以前 訪れた緑地環境保全地域(07.02.17)の
すぐ傍ということになります。。



まずは、西陽が当たる南側の崖 (上掲写真正面) から。。

ポコ×2 と穴が開いた地層の表面を削ると
早速 同定泣かせの ゴモクムシ系が出てきた。

うむ... やはり、それなりに歩行虫が潜んでいるらしい。

時間がないので、どん×2 行こう!



ハンミョウもいるようです。。.



おっ、小さなシェルターの中から、先日採集したばかりの
フタホシスジバネゴミムシが出てきた!

手持ちのサンプル数が少ないため、ありがたく頂戴していこう。

我ながら、順調な滑り出しである。。(^ ^ヾ


再び会えました☆



ん!? どうやら、こいつだけではないらしい。。

シェルターの奥には、自己初となる クビボソゴミムシも潜んでいた♪

ラッキ〜☆

これを見つけられただけで、わざ×2 ここに立ち寄った意味があったというもの。。

体型を見た瞬間に、“屁っぴり虫” の仲間 (クビボソゴミムシ科)かな??
と思ったが、そうではなかった。。(^ ^ヾ


ロッククライミング して逃げるあなたは
初めてお会いしますね!



類は友を呼ぶ... コオロギ? ではないけど... (^ ^;;
同居していた両者は、同じ スジバネゴミムシ亜科 (Zuphiinae)に属し
日本では、2属4種類(Planetes亜属:3種類、Galerita亜属:1種類)を産するらしい。


フタホシスジバネゴミムシ
Planetes puncticeps
ANDREWES, 1919
クビボソゴミムシ
Galerita orientalis
SCHMIDT-GOBEL, 1846



セットで採れたので、また一つ勉強になった... (^ ^ヾ



〜 東面 〜


続いて、陽当たりは悪いが 東側の斜面をチェックしてみよう。

実は、車の中から見て 最もピンと来たのは、こちら側の光景(↓)だった。

何となく、オサムシも狙えそうな雰囲気である。


これは良さそうです!
特に、右下のあたりが。。(^ ^ヾ



ムフフッ ♪ 寄ってみれば 「いかにも!」って感じのシチュエーションだ。。(^ ^)v


粘土層の上に、柔らかい黒土が
ふんわりと積もっています。。



早速、斧で黒土の部分を崩してみると...


おおっ、出ましたね♪



やった!またしても未採集種である。

このタイプの中では大型と言える オオゴミムシだった。
保育社の図鑑によれば、「平地で普通」とのことだが
手堅く 2頭をゲット。

更に...


シェルターの中から、出てきました。



おお〜、エゾカタビロオサじゃん!
これ、何気に そろ×2 押さえておきたかったんだよね♪


今日は、あなたが主役です!



思い起こせば、5年ほど前に、河川敷の材中から偶然割り出したのが
このオサムシとの初対面だった。... (03.05.17

その 1ヵ月後、Sきょくの灯下から持ち帰り るどるふ先輩より種名をお知らせいただいたことで... (
03.06.20
以来、親しみが湧いたせいか?度々この採集履歴の中でも登場させてきた。... (04.06.12

ただ今回は、これまでの様な偶然の産物としてではなく
冬季に R地区産を狙って採ったので、けっこう嬉しい... (^ ^ヾ


いずれにせよ、ゴミムシを探している最中に 大型のオサムシが出てくると
何だか得した気分である。


エゾカタビロオサムシ
Campalita chinense
KIRBY, 1818
オオゴミムシ
Lesticus magnus
MOTSCHULSKY, 1860



さて、そろ×2 制限時間いっぱいかな。。
この後には、先を急がねばならない用事があるので
今回はこの辺で。。


緑地環境保全地域を前に。@ 16:45




〜 後記 〜


約40分間の短い散策だったが、初採集となるクビボソゴミムシなどのほか
そろ×2 押さえておきたかった R地区産のエゾカタビロオサも手堅く得ることができ
“みちくさ” をして正解だったと思う。 (次はアオオサかな。。(^ ^ヾ)

気になるポイントにぶつかれば、マメに立ち寄ってチェックしておくこと。。
くどいようだが、これが私のセオリーである。

今後とも、この様な ちょっとした活動記録は手を抜かず綴っていきたい。


〜 主な確認種 (目撃数)

...
●オサムシ科
 エゾカタビロオサムシ 1ex
 オオゴミムシ 2exs
 スジアオゴミムシ 1ex
 コキベリアオゴミムシ 1ex
 オオアトボシアオゴミムシ 1ex
 フタホシスジバネゴミムシ 1ex
 クビボソゴミムシ 1ex
 ゴモクムシ...の一種 2exs

ムシの種名・学名等の記載に関し
明白な誤りにお気づきの方がおりましたら
お手数をおかけいたしますが
ご連絡をいただけると大変助かります。
ご協力のほど、よろしくお願い致します... m(_ _)m
エゾカタビロオサムシ
Campalita chinense KIRBY, 1818





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